初めまして。2016年卒業、元・明治大学バスケットボール部(以下、明大バスケ部)主務の中村美貴です。
大学卒業から約4年。同期の中に“結婚”という幸せなニュースが飛び込んできました。
そこで、同期第1号となる結婚を祝して4年間諸事情によりお蔵入りとなっていた幻の座談会をここで大公開しようと思います!座談会に出席した当の本人たちも何を言ったか忘れているであろう、蔵に入って熟成された明大バスケ部の濃密な4年間を振り返ります。
・取材・写真:MUBTMAGAZINE 文:中村 美貴(2016年卒 明治大バスケットボール部主務 兼 座談会メンバー)
※座談会は2016年1月某日に行われたものです。
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2016年1月。大学バスケを引退した4年生たちが体育館に集合した。そこで始まったのは4年間を振り返る「座談会」。
この代は2年時にインカレ準優勝をしたものの、主力選手の海外挑戦や度重なるコーチの交代など様々な経験をしてきた。「リクルートに失敗した代」と言われたこともあり、試合で活躍する選手がいる一方で下級生の時はベースにいる時間も長く、プレイングタイムがなかなか掴めない選手も。
そんな彼らを大きく変えたのが4年時の「HC交代」。
3年間指導を受けてきた塚本清彦HCの退任により、急遽新たな指導者が着任するも数ヶ月で再びHCが交代。1シーズンに2度ものHC交代があった。着任したHCもコーチング経験がなく、下級生からも不安や不満の声が漏れるなか奮起したのが4年生。
時にはコーチ陣と戦い、時には下級生に喝を入れた。嫌われ役を買って出た者、練習や試合で後輩に背中を見せる者、ベースチームで奮起する者、それぞれが自分の役割を考え行動してきた。
全ては「チームのために」という一心で。
指導も厳しく苦しんだ3年間と、自分たちで作り上げるしかなかった最後の1年間。これまでにない環境の中でもがきながらも、最後の年はトーナメント4位、リーグ戦5位、インカレ6位という成績を残した。
激動の4年間を過ごした彼らに感謝と慰労を交えて開催したこの「座談会」。4年間の苦しい想いがこぼれ出すのかと思っていたが、彼らの表情は終始笑顔で溢れていた。彼らが語ったこととは。
~~~前編~~~
◆この選手を一言で表すと(自己紹介・他己紹介)
□参加選手・スタッフ(紹介順)
(1)#1税所 啓 選手 (主将)
(2)長谷部 凌 学生スタッフ(学生審判)
(3)#11杉本 真太郎 選手
(4)#55吉本 健人 選手 (副主将)
(5)中村 美貴 学生スタッフ (主務)
(6)#88黒埼 海斗 選手 (副主将)
(7)#50伊澤 実孝 選手
(8)#20秋葉 真司 選手 ※ 秋葉選手は座談会途中から参加
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