【2012リーグ戦前半戦・8戦目vs早稲田大】~残り22秒からの逆転劇。1点差で明治大が3勝目をあげる~

by admin on 水曜日, 9月 26th, 2012


第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 第8戦目 早稲田大学戦の結果を掲載いたします。


◆試合結果

明治大学 65(15-19,16-10,12-18,22-17)64 早稲田大学

◆レポート

【1Q】
明治大…安藤・目・森山・中東・皆川
早稲田大…大塚・二宮・玉井・木村・河上

開始早々玉井のシュートで早稲田大が先制。明治大はアウトサイドのシュートが決まらず苦しい。それでも、皆川がことごとく早稲田大のシュートを阻止、オフェンスリバウンドも粘りをみせる。すると、ようやく3分過ぎに中東がドライブを決め、初得点。DFの流れはよく、リバウンドもしっかりできているが、なかなか得点につながらない。ただ、早稲田大のインサイド陣をファールトラブルに追い込むことには成功。フリースローもしっかりと積み重ねていく。しかし、安藤がテクニックをみせ連続得点し、1点差まで追いつめるも、早稲田大はエース河上が覚醒。3P、ジャンプシュート、さらに3Pと明治大を引き離していく。明治大もラスト伊澤、森山の得点で追い上げ、なんとか3点差で1Qを終える。

【2Q】
明治大…目・森山・伊澤・中東・安藤、
早稲田大…二宮・大塚・玉井・河上・木村

序盤は互いに入れ合う展開で一歩も譲らない。
その中で徐々にファールが多くなってくる。早稲田大は二宮が2つ、木村が3つ、明治大は森山が連続ファールで2つとなり、得点も止まってしまう。しかし、明治大は我慢のDFからようやく目が速攻のドライブを決め、続けて中東がスティールから速攻のダンクが決まり、同点に。ベンチも大いに盛り上がる。その後入れあいとなるも、安藤・目が3Pを決め逆転すると、そのリードを保ち、2点差で前半を終える。

【3Q】
明治大…安藤・目・中東・森山・皆川
早稲田大…大塚・玉井・二宮・河上・木村

皆川が開始早々3つ目のファールで土井と交代すると、すぐ木村のジャンプシュートが決まり逆転を許す。だが、中東が落ち着いて土井にアシストをするなど明治大も譲らない。しかし、土井が2連続でファールをすると、流れは一気に早稲田大に傾く。二宮に連続得点を許すと33-37となりたまらず明治大はタイムアウト。すると、安藤が落ち着いて3Pを決め、オフェンスリバウンドを早稲田大に散々取られるも耐え抜いた明治大は一気に反撃に出る。目がバスカンワンスローを決め、続けて皆川がゴール下で得点すると逆転に成功。だが、ここで皆川が4つ目のファールで苦しい展開に。すると、早稲田大は河上の得点などで再び明治大をかわし、4点差をつけられ最終Qへ。

【4Q】
明治大…森山・伊澤・中東・安藤・土井
早稲田大…大塚・玉井・二宮・木村・河上

安藤が幸先良く得点するも、河上が3Pを決めてリードを広げる。エース中東も連続ドライブで1点差まで追い詰めるが、再び河上に3Pを決められ阻止される。目が3Pを決めれば木村がジャンプシュートを決め、追いついては離されという展開が続いていく。ここで奮起したのは目、鮮やかなミドルシュートで逆転に成功すると大きくガッツポーズ!!だが、早稲田大のキャプテン大塚も黙ってはいない。DFを振り切り3Pを鮮やかに決めるとこちらもガッツポーズ!!すると、ここまでDFで頑張ってきた皆川がファールアウト。さらに中東のアンスポが続き、明治大はたまらずタイムアウト。明治大はフリースローでの得点を許してしまうが、安藤も必死のドライブでチャンスを伺う。

残り1分きって4点差、追いつきたい明治大は必死のDFで早稲田大のターンオーバーを誘うが、自らもパスミスなどで得点につなげることができない。

残り22秒4点差は変わらずだが、ドラマはここから始まった。
目が3Pを鮮やかに決め1点差とすると早稲田大はタイムアウト。ファールゲームにいく明治大、木村のフリースローは1本しか決まらず沸く明治大応援団。残り10秒をきり、今度は早稲田大がファールで時間を削っていく。だが、ここで木村がアンスポのファールでファールアウト。このフリースローを伊澤が1本決めて1点差。

残り8.8秒明治ボール。
この大事な場面で、残り3.4秒安藤のはなったシュートは綺麗にリングに吸い込まれ、ついに逆転!!明治大ベンチから大歓声が起こる。早稲田大のタイムアウトあけの攻撃をしっかりと防ぎ、明治大はとても大きな3勝目を手に入れた。

 


◆BOX

* #2 目 健人 35:27 18得点 (3P3本含む) 5リバウンド 1TO
* #7 森山 翔太 34:19 3得点 4リバウンド 4TO
* #12 中東泰斗 38:29 10得点 4リバウンド 4TO 5AS 2ST 1BS
* #16 安藤誓哉 40:00 20得点 (3P2本含む) 6リバウンド 2TO 3AS
#22 西川貴之 6:54 1リバウンド
#50 伊澤実孝 9:11 3得点 1AS
* #51 皆川徹 28:19 9得点 11リバウンド 4TO 3BS
#89 土井慧吾 7:21 2得点 1リバウンド 1TO

(*:スターティング・メンバー)

◆試合速報
Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-120923
 
◆Photo Galley:関東大学リーグ戦・第8戦目vs早稲田大戦~【Photo Galley】~
◆次戦の試合情報
・9月29日(土)11:00~vs日本体育大@専修大・生田キャンパス

 

 

8戦目を終えた時点で3勝5敗。一つ一つの試合を見てみれば、10点差以内で負けた試合が4つ。内容としても、後半逆転されたパターンもあれば、差をつけられたところから追い上げた試合もあった。
若いチームなのにこの結果は凄いと思う一方で、若いチームだからこそ、最後まで勝ちきれないと嘆くことも多かった。

 

「逆転負けが多すぎるけど、若い選手を多く使っているから仕方ないかなと思う。ただ、一つ一つの負けを経験として捉えてやっていくことがこういう勝ちを拾う事につながっていくんじゃないのかな(塚本HC)」

 

と言うように、今年の明治大は一戦一戦を勝負と思いながら戦っていると同時に、負けから学んだことをどうやって試合に活かしていくかを大事にしている。もう二度と同じような負け方はしたくない。専修大戦で強く思ったからこそ、今日の1点差での勝利につながったのではないだろうか。

 

「昨日(専修大戦)みたいな競った試合を落とすと誰もが(気持ちが)落ちるかなと思ったし、今日もまたこのパターンか…みたいなことを思ったかもしれませんが…今年は我慢強いですね(安藤選手)」と安藤選手も言うとおり、今日の選手たちには残り30秒をきっても勝てる、という自信みたいなものを感じた。それは根拠などは全くないかもしれないが、我慢すれば、絶対にチャンスはくる。そして、チャンスがきたら決める自信だけはある。そういう想いだったのかもしれない。

 

決勝点を決めた安藤選手は、そのシュートについて
「あれは塚本さんにも頼むといわれたこともあって、決めてやろうと思いました。でも、あれは健人さん(目選手・3年)の3P、伊澤(1年)のFT1本という流れがあったから、入ったシュートだと思っています(安藤選手)」
また、塚本HCは「今日みたいなゲームのときは、最後決めるやつが絶対現れる。安藤みたいなメンタリティーが強いやつが。そこで決められるんだから、持ってるよね(笑)(塚本HC)」と言うとおり、最後のシュートは、流れ、タイミング、経験、勝負強さ、すべてが必然であり、どれが欠けても成り立たなかった。

また、今年の明治大はとてもまとまっている、バランスの良いチームという印象が強い。どこと戦っても良い試合をする。ロースコアに抑える。明治大が強い理由は他でもない、スコアに残らないところでしっかりと役割を果たしている選手がいるからだ。

 

3年生の森山選手もその一人。
高校時代はガンガン点を取りにいく生粋のスコアラー。しかし、DFベースの明治大において、得点を取ることよりも、DFに意識をとられ、持ち味である得点力も鳴りを潜めた。何を求められているのかわからず、自分のプレーが何なのか見失い、迷う日々もあった。それでも、今の自分の状況を客観的に見て、違う面でも自分に何かできることがあるんじゃないかと森山選手は語る。

 

「本当は自分でも点を取りに行きたい気持ちはありますけど、今は泰斗(中東選手)と誓哉(安藤選手)がいるし、調子が良い。だから、自分にできることは足りないところを補ったり、繋いだりすることが大事だと思っています。それは、試合だけじゃなくて、練習とかから自分たち3年生がしっかり声を出して、そういう姿勢を見せて、1・2年生を引っ張っていくことでもありますね(森山選手)」

 

森山選手はまだ力を出し切れていない部分が多いかもしれない。だけど、自分に出来ることで貢献していけば、明治の勝利につながっていくと信じているのだ。そういった中で、森山選手は自分もしっかり出していきたいとも語る。
「試合の中で自分が攻めるチャンスは少ないかもしれない。でも、そのシュートが高確率で決まれば必ず道は開けると思います(森山選手)」

 

明治大が強くなるためには、選手の誰一人として欠かすことはできない。トップチームであろうが、ベースチームであろうが、スタッフであろうが、すべての人が勝利を求めて戦わなければならない。

 

そしてまだ若いチームである彼らは、成長著しく、躍進の鍵は経験であり、それは前半戦での負けでもあり、そこから一人一人が何を思い、どうつなげていくかである。そのためには、まずは日体大にしっかりと勝ち、後半戦に良い形で入れるかが大事なのだ。
明治大の勝利のために、みなさん一緒に応援よろしくお願いします!!

(※写真:アップ時に円陣の輪の中にいるのが森山選手!!チームが試合前に気持ちを盛り上げるためにはその存在は不可欠!!ぜひ、アップ時間には、その様子にもご注目ください!!)
 
 
 

Written by R
試合速報 R
Photo K

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