【2013関東新人戦】ベスト8決定戦vs専修大~~それぞれが「自信」を手にするために「未知数」であるチームが一丸となって~小谷選手、秋葉選手、伊澤選手コメント掲載~

by admin on 金曜日, 6月 14th, 2013

第52回関東大学バスケットボール新人戦 ベスト8決定戦 vs専修大 の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

明治大 83(17-16,16-19,16-15,34-12)62 専修大

◆レポート

【前半】
明治大…#88黒崎・ #13三井・#50伊澤・#55吉本・#99平佐田
専修大…#13石上・#5山田・#6渡辺・#7國分・#24田代

開始早々、伊澤が幸先良く先制点を決め、平佐田のジャンパー、三井の3Pバスカンなど流れよく決めていく明治大。一方専修大もエース田代を活かすプレーですぐに同点に。高さのある専修大に対し、分が悪い明治大であるが、伊澤がリバウンドで一歩も引かず、インサイドで確実に得点を重ねる。一進一退の攻防が続き、終了間際に會田のドライブで逆転し、21-16で1Qを終える。

2Qに入ると、専修大の猛攻が始まる。岩野のドライブに始まり、渡辺の連続得点で一気に差が開く。しかも明治大は平佐田が3つ目のファールと苦しい展開に。さらに田代の3Pが決まるなど勢いに乗る専修大。明治大は伊澤が一人気を吐き得点するが、流れは変わらずタイムアウト。
すると、小谷のバスカン、吉本の3Pが決まり、一気に明治大に流れは傾く。しかし、明治大は専修大のエース田代を全員DFで抑えようとするも、田代はそれをものともせずに次々とシュートを決めていく。DFから立て直したい明治大は専修大のターンオーバーを誘うもなかなか逆転するまでには至らない。それでも、終盤會田の鮮やかなアシストから田中井がシュートを決めるなど良い流れを作り、前半を33-35の2点ビハインドで終える。
(写真:流れを変えるバスケットカウントを決めた小谷選手(1年)など1年生も活躍を見せている。)
 
 

【後半】
明治大…#5會田・#13三井・#50伊澤・#55吉本・#99平佐田
専修大…#13石上・#5山田・#6渡辺・#12岩野・#24田代

後半開始早々に、吉本の3Pで逆転に成功する明治大だったが、すぐに田代が3Pを返すなど意地と意地がぶつかり合う展開。それでも、DFから明治大は立て直しをはかり、そこから會田の速攻、吉本の3Pが決まり、一気に逆転に成功する。専修大はたまらずタイムアウトを取ると、再び専修大に勢いが戻ってくる。石上・國分で一気に同点にすると、岩野がバスカン、さらには速攻を止めようとした會田のファールがアンスポとなり、明治大は再び追いかける展開に。それでも伊澤が積極的にリングに向かい、49-50のなんとか1点差まで戻して最終Qへつないだ。

勝負の第4Qが始まると早々に小谷のバスカンが決まり、明治大は逆転に成功。さらに伊澤がオフェンスリバウンドで粘ってシュートをねじ込むと渾身のガッツポーズを見せる。疲れの見え始めたエース田代に代わり、専修大は渡辺が積極的に攻めて明治大に追いすがる。やや浮き足立ってきた明治大はタイムアウトを取り、冷静さを取り戻す。すると、秋葉がドライブからバスカンを決め、さらに速攻が決まるなど一気に流れをものにし、専修大はたまらずタイムアウト。それでも明治大の勢いは止まらず、攻めのDFから次々とシュートが決まり、2ケタのリードを奪う。さらに、吉本、秋葉の3Pで試合をものにすると、最後まで気を抜かずに試合を進めて、83-62で快勝。明治大は3年連続でベスト8を決めた。
(写真:左から小谷選手(1年)、伊澤選手(2年)、會田選手(2年)、吉本選手(2年)。1、2年生が一丸となって勝利を掴み、次の戦いへ。)

 


◆BOX

#1 税所 啓 0:43 3得点 1TO
#5 會田 圭佑 33:50 6得点 4リバウンド 2AS 1ST
#9 田中井 紘章 7:12 2得点
#11 杉本 真太郎 0:52
* #13 三井 啓史 25:02 5得点 6リバウンド 1AS
#17 黒田 章吾 0:06
#20 秋葉 真司 11:03 9得点 (3P1本含む) 1AS 1ST
#26 小谷 拓哉 26:24 8得点 3リバウンド 1TO 1AS 2ST
* #50 伊澤 実孝 39:08 31得点 18リバウンド 2TO 2AS
* #55 吉本 健人 37:16 17得点 (3P5本含む) 2リバウンド 1TO 2ST
* #88 黒崎 海斗(CAP) 6:04 1リバウンド 1TO
* #99 平佐田 葵 12:20 2得点 1リバウンド 2AS

(*:スターティング・メンバー)

◆試合速報

Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-130613

◆Photo Galley
2013関東新人戦・ベスト8決定戦vs専修大~【Photo Galley】~

 
~初戦独特の緊張感から硬い出だしとなった学習院大戦を次戦のステップに~

前日の学習院大戦は初戦独特の緊張からか硬い出だしになり、自分たちのプレーというものを発揮出来ず、塚本HCから喝が入れられた。その後立て直して危なげなく勝利をしたが、選手たちにとってはこの試合はいい勢い付けになったようだ。
 終わった後ある選手が「一試合経験できたことで、明日は緊張せず思い切りやれると思います。」ということを言っていた。その言葉通り、今日の試合では最初からのびのびとプレー出来ていたように感じた。
 
 
~それぞれが「自信」を手にするために「未知数」であるチームが一丸となって~

そして、ベスト8を掛けた戦いの相手は、京王電鉄杯、関東トーナメントと対戦している専修大。京王杯などでも苦しめられた2年生エース田代が中心の高さと勢いがあるチーム。その戦いは一進一退の攻防の末、最後の最後で爆発した明治大が勝利を収めた。

この大会に向けては、何よりも2年生の勝ちたい気持ちが全面に出ている。それは結果を出す事によって手に入れることができる「自信」を手に入れるためではないだろうか。それを手にするにはどんなに練習を積んでもやはり、「試合に出てコートで勝利を掴む」ことが選手にとっては一番だと感じている。

だが、まず試合経験が少ない。それは、2年生本人たちが一番よく感じている。だからこそ、1つでも上の戦いを『みんなで』経験するために、彼らは何度もお互いに話し合い、悩み、この新人戦に臨んできたのだ。

そして自分たちでベスト8入りをし、最終日までの試合経験を彼らは掴み取った。すでに次の試合に気持ちは向かっていたが、この試合の突破したことについては素直に喜びの表情は見せた。そういった2年生たちに引っ張られたチームで1年生たちもそれぞれが自分の持ち味を出そうと奮闘をしている。

『一丸となって戦おう、勝ちに行こう』と外からみてもチームとしていいまとまりを見せ始めてきた明治大新人チーム。だが、まだまだだ。歯車は噛み合いだしたばかり。飛び抜けた選手はいないが、その分誰が出ても遜色のないチームだし、その日思わぬ選手が大活躍を見せるかもしれない。いろいろ意味で見ていて面白い「未知数」のチームなのだ。

あと3試合、このチームは間違いなく急激な成長を見せてくれることだろう。最終日にはどんなチームになっているのか。ぜひ楽しみにしておいてほしい。

 
 
 
 
~Interview~


◆#26 小谷 拓哉選手(1年・育英)
前半、後半とチームの重たい流れを変えるバスケットカウントを決めるなど、チームメイトのファールトラブル影響を感じさせなかった活躍で勝利に貢献した小谷選手。今はベンチスタートだが、新たな戦力の登場はチームにとっていい追い風となる。この結果を自信にあと3試合も更なる活躍に期待したい。

—ベスト8入り、おめでとうございます。新人戦に向けてはどんな気持ちでのぞんでいるのですか。
そうですね。自分は何があるというわけではないので、とりあえず声を出してみんなを盛り上げていけるようにするのとここで(次につながる)何かきっかけが出来ればいいなと。あとは特に指示を出されてでているわけではないので、自分らしさを出せれば。

—そうですね…小谷選手自分が思う自分らしさとは?
そうですね…コート上ではあまりしゃべれていないんで。これから、小山さん(3年)みたいに声をガンガン出してやっていきたいと思います。もう塚本さんにも「なんで関西人、声出さへんねん」とか言われたりするんで練習中。もう声出すキャラになってしまったんで(笑)

—なるほど(笑) それでは、今日の専修大戦どうでしたか?
伊澤さんがいてくれたんでリバウンド面はすごい強かったのでみんながシュートを打てて。ディフェンスでは田代さん(専修大・2年)と渡辺(専修大・1年)のところでガンガンたくさん攻めてこられましたが、ほとんど攻め手がそこだけだったので守りやすかったです。

—この試合で自分の中でこれはやれたな、という点はありましたか?
やれたなですか?
(2Qのいい流れを引き寄せるバスカンなどいい所で決めていたと思ったのですが)
はい、自分でもあそこは結構いいところでバスカンを決められたなとは思って。でも、スティールした時にレイアップをはずしたのは恥ずかしかったなと(笑)でも、ああいうスティールを狙うのを好きです、個人的に。

—ベスト8入りをしたということで明日以降に向けてをお願いします。
まだ3試合あります。明日はまずベンチスタートだと思うので、声出して盛り上げて、それで試合に出たら頑張ってちょっとでもチームに貢献できたらな、と思います。

 
 

◆#20 秋葉 真司選手(2年)
春先から「自分らしいプレーがわからなくなり、悩んだ」と語ってくれた秋葉選手。そういった状況で、チームメイトに支えてもらいながら、必死に自分と向き合ってきた。そしてここまでの戦いでは、チームの期待に応える活躍を見せ、苦しい状況を自ら打破してみせてくれた。やっとスタートライン。ここからが秋葉選手が更なる活躍を見せてくれるはずだ。持ち味である「泥臭い」プレーでチームにどう貢献するのか、ぜひ見ていてほしい。

—ベスト8入りですね。
よかったです。本当によかったです。
個人的には最近悩んだんで。その分結果出せたかな、と思っています。

—プレータイムは短かったですが、大事なところで決めている印象がありました。
やっぱり2年生なんで。1年生が多く出ている分、そこはしっかりと支えなくちゃいけないし、そこは自覚しているし、あとは自分の特徴をどんどん出していければ。塚さんには『4Q途中でリバウンドが必要になるから準備しておけ』と言われて、そういった点では(4Q途中から出て)、コートで結果が出せたのが良かったです。

—今日の専修大戦に向けて何か全体的な指示はあったのでしょうか。
専修大はこの前の関東トーナメントで試合をした時に、オフェンスリバウンドを11本も取られていて、リバウンドが強いチームだと言われていました。あとオフェンス能力が高いので、そこに対するディフェンスとの2つのポイントを言われて試合にのぞみました。

—4Qで2桁差がつきましたが、どこか「この試合いける!」と思った瞬間は?
いやいける、というか新人戦なのでいつ流れが変わってもおかしくない。そういった点ではいけるな、と思った点はなかったです。ただ前半ほんといい所がなかったというか重たかった。なので、いい所を出せれば離れるかなとは思っていました。

—それは、ディフェンス面などですか?
そうですね。あとはオフェンスだと、サイズは小さくても吉本の3Pとか爆発的な部分があるので。前半はそういった所は全然なかったし、全然攻め切れていなかった。後半はディフェンスからノーマーク作ってシュート狙って、って自分たちの流れでゲームが出来ていたので、それがよかったと思います。

—最後のバスケットカウントをねじ込んだ時はとても喜んでいましたね!
そうですね、久しぶりに喜んだというか。ここ1ヶ月とか2ヶ月とか自分らしさがわからなくなっちゃっていて。
何やっても苦しくって。けど、リバウンドだったりチームのために泥臭いところをやる、というのが、自分の持ち味とか特徴だと思うので今日はそこで頑張れました。それに、今日は得点にも絡めたので自分らしさっていうのがコートの上で表現できたのが嬉しかったですね。

—明日は拓殖大戦ですね。
そうですね。新人戦となるといつ転がるかわからないんで。1人1人の能力がすば抜けていない分、みんなで助け合ってやっていて、本当にチームワークがいいと思っているので明日も頑張ります。

 
 


◆#50 伊澤 実孝選手(2年)

『31得点 18リバウンド』という素晴らしいスコアでチームを支えた伊澤選手。新人チームの中で、大学バスケの試合経験が一番多いことを自覚し、プレーや声などいろいろな面で、チームを支え、引っ張ろうとしていることが感じられる。その伊澤選手につられて、他のメンバーもそれぞれが持ち味を出し始めているのが今の明治大。彼がまたその上を行く活躍を見せてくれれば明治大の成長は止まらないはずだ。ぜひその活躍に注目してほしい。

—まず、初戦の学習院大戦の話を聞かせてください。1Qは12-11と重い出だしとなりました。
初戦だったのでどこかフワフワしていて、1Q全部が立て直せずにずるずるいってしまいました。
それで1Q終わった所で、気を引き締めて。そこから徐々にディフェンスとかも機能してきたので、だんだん全体も良くなって、最後は(点差を)離して全員出れたという試合でした。

—それを踏まえて今日の試合は?
今日は立ち上がりをしっかりしていこう、というのがあってちょっと慌ただしかったですけど、だんだん時間が経つにつれて落ち着いてきて、いいオフェンスも出来てきたので攻めはよかったです。
(ディフェンスについては?)
やっぱり声がもうちょっと足りないです。1対1の最後の粘りも耐えられない部分もあったし、ローテーションミスとかもあったので。そういった課題をあと3試合どう修正していけるかですね。

—なるほど…その中で自分に求められている役割はどう考えていますか?
自分は…もうリバウンドが結構『要』みたいな感じなんで。リバウンドを死守する、みたいな。
ただ(自分以外の)みんながボックスアウトしていないと飛び込まれて弾かれて(リバウンドを)取られちゃうので、そこは試合中に強めに「やれよ!」と言ったりしてしっかりとさせていこうとしていました。

—明日拓大戦ですね。
そうですね。バンバ選手をどう抑えられるか。ただ、得点を取られたとしてもチーム一丸でやっていって2点、3点とこちらも取っていけばいいだけなんで。今日の勝利に浮かれずに明日も試合の立ち上がりに気を付けてのぞみたいと思います。

 
 
 
 

Written by R&K
Interview R&K
試合速報 R
Photo K

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