【2013関東リーグ戦】初戦vs白鴎大~「1点差でもいい」 どうしても欲しかった開幕白星を手に入れ、上位を目指す~

by admin on 木曜日, 8月 29th, 2013


第89回関東大学バスケットボールリーグ戦 第1戦 vs白鴎大 の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

 明治大 74(17-15,16-18,20-16,10-14,11-7)70 白鴎大

◆レポート

スタート
明治大…#12中東・#16安藤・#22西川・#24田中・#51皆川
白鴎大…#10田中・#5柳川・#15白濱・#36マンタス・#81中村

【1Q】
序盤は両チームともターンオーバーが目立ち、硬さが見える立ち上がりとなったこの試合。明治大は、西川がジャンプシュート、3P、そして速攻バスカンと好調ぶりをアピールし流れを呼び込んだかと思われたが、中東・安藤がともに2つ目のファールを取られるなどリズムを作れず。対する白鴎大も、開始1分半でマンタスが2つ目のファールを取られ、交替を余儀なくされるなど苦しい立ち上がりに。しかし、代わって入ったイッサが奮起。インサイドで得点を重ね、明治大に食らいつくと17-15で1Qを終えた。

【2Q】
2Qに入るとその流れは一気に白鴎大へと傾いた。星野、白濱、柳川らが次々とドライブを決めると白鴎大は19-21と逆転に成功。さらに、インサイドではイッサが高さを活かしたシュートを決めると、残り5分で21-29とつき離される展開に。それでも明治大は冷静さを失わず、ディフェンスからリズムを立て直すと中東がオフェンスリバウンドからタップを決めて久しぶりに得点。今度は西川がドライブからのダンクをみせ、残り2分48秒で25-29とするとたまらず白鴎大はタイムアウト。その後すぐに白鴎大・星野にドライブを決められ、流れは変わらないかと思われたが、残りは1分34秒。そこから明治大の猛反撃が始まる。目が3Pを鮮やかに決めると、中東のフリースローで30-33の3点差へ。そして、残り時間はわずか2・6秒。フリーになっていた伊澤が3Pを見事に決め、33-33の同点へ。試合を振り出しに戻して、前半を終えた。
 
 
【3Q】
3Q序盤は互いに入れ合う展開となり一進一退の攻防が続いたが、残り6分になると田中の3Pを皮切りに試合の流れは一気に明治大へ。オールコートディフェンスから2連続でボールを奪い、伊澤がそれをしっかりと得点につなげ、西川がスティールから速攻でダンクを沈めると残り5分半で48-41となり、白鴎大はたまらずタイムアウト。その後、白鴎大・イッサに簡単に得点を許してしまう場面も見られたが、逆転を許さない明治大。だが、最後連続でフリースローを落としてしまい、突き離せないまま53-49で最終Qへとつないだ。
【4Q】
4Qに入ってからも明治大はオールコートディフェンスを継続。攻めあぐねる白鴎大を開始3分間ノーゴールにおさえた。その間、中東のセカンドショット、伊澤のジャンプシュートなどで得点を重ね、63-55の8点差。2桁差に持ち込み勝利を呼び込みたかったが、まさかのここから残り4分半。明治大の得点は止まってしまう。
雰囲気は一変させたのは白鴎大が見せたオフェンスリバウンドでの粘りだった。それを得点につなげられてしまい、徐々に差を縮められることに。さらに、明治大は再三リバウンドなどで活躍を見せていた中東がファールアウトとなってしまい、嫌な空気が流れる。タイムアウトを要求し、立て直しを図るも、その後ターンオーバーを連発。白鴎大がそれを速攻につなげ、残り2.8秒でついに63-6の同点に。リーグ戦開幕戦となったこの試合は、いきなりのオーバータイム突入という大激戦となった。
 
 
【延長】
両チームともファールがたまり、これからのファールはすべてフリースローとなる中、先手を取ったのは白鴎大。白濱がきっちりとフリースローを沈め、リード。対する明治大はオフェンスリバウンドで粘りをみせるが得点にはつながらなず、重たい雰囲気が流れたがここで明治大・目が鮮やかに3Pを決めて逆転すると、互いに入れあい残り2分を切って70-70と再び同点に。
拮抗した試合に終止符を打ったのは明治大4年生・田中だった。この勝負所で獲得したのは4本のフリースロー。それらすべて決め、残り18.2秒で74-70と土壇場でリードを奪うと、最後は白鴎大の猛攻を守りきり、明治大は74-70で苦しみながらも初戦をものにした。

 


◆BOX

#2 目 健人 20:07 6得点 (3P2本含む) 2TO
#5 森山 翔太(CAP) 2:18
#10 清水 隆平 6:40 1TO 1ST
* #12 中東 泰斗 34:31 15得点 (3P1本含む) 15リバウンド 2TO 2AS 4ST 1B
* #16 安藤 誓哉 43:04 6得点 7リバウンド 5AS
#21 岩淵 俊紀
* #22 西川 貴之 32:46 11得点 (3P1本含む) 7リバウンド 3TO 1ST
* #24 田中 成也 32:57 11得点 (3P1本含む) 1リバウンド 1TO 1ST
#50 伊澤 実孝 29:33 19得点 (3P1本含む) 7リバウンド 1ST 1BS
* #51 皆川 徹 23:04 6得点 2リバウンド 3TO 1AS

(*:スターティング・メンバー)


◆試合速報

Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-130828

◆Photo Galley
2013リーグ戦・第1戦vs白鴎大~【Photo Galley】~
 
◆次戦以降の試合情報
「カレンダー」ページ(選手ポスター掲載)をご覧ください。

 
 

~リーグ戦が開幕!!2010年にステージを1部に移してから初の初戦白星を飾る~
 
第89回関東大学バスケットボールリーグ戦(以下リーグ戦)が開幕した。明治大バスケットボール部にとって待ちに待ったといってもいいだろう。夏の練習や練習試合で例年以上に手ごたえを感じ、そして迎えたこの初戦。
 
 
相手は昨年の入替戦で悲願の1部昇格を決めた白鴎大。新人戦(2011年度)の準優勝メンバーが3、4年生となり、今春の関東トーナメントでは2009年以来のベスト8入り(7位)を果たしている。その白鴎大とは、明治大が1部昇格を決めた2部リーグ戦(※)以来、約4年ぶりの対戦となった。
(※)2009年・金丸英悟選手、川崎選手、岩澤選手らが最上級生
 
 

マンタス選手、イッサ選手2人のインサイドを起点にした攻撃と柳川選手、白濱選手、星野選手らアウトサイド陣の鋭いドライブによる白鴎大の攻撃に明治大は終始ペースをつかむことができず。試合は4Q終了間際に63-63の同点に持ち込まれ、第1試合のためリーグ開幕戦となったこの試合は、いきなりのオーバータイムに突入することになる。
 
 
勝負を決めたのは、明治大・田中成也選手(4年)。残り1分49秒で70-70となった場面から獲得したのは4本のフリースロー。中盤、チームのフリースローがなかなか決められない場面が見られ、そのイメージが残る中でのプレーとなったが田中選手が確実に沈めると、それが決勝点に。74-70で勝利。これにより、明治大は2010年の1部昇格後初となる初戦白星を獲得した。
 
 
~勝負を決めたフリースロー ~
 

その田中選手(4年)について塚本HCは「夏の練習もすごく頑張っていたし、ここのところずっといい。何よりも今年は彼自身がリーグに向かっていけるようになっている。」と評価しての開幕戦スタメン起用となった。

田中選手(4年)自身も「すごく調子はいいです。」と手ごたえを感じたままでリーグ戦を迎えたようで、それを勝負所での結果につなげられたのではないだろうか。
またプレーだけの活躍だけではなく、メンバーのミスやファールにいち早く大きな声で励ましの言葉をかける姿も目立った。
 
 
今年は3Pランキングを意識していきたいと語ってくれた田中選手。チームには昨年度のインカレ、今年度の関東トーナメントで3P王を獲得した同級生の目選手(4年)がいる。試合の流れを大きく変えることもある3P。それを決められる選手が多くなることはチームにとっては間違いなくプラスに働く。ぜひお互いに競い合いながらシュート力を高めていってくれることを期待したい。
 
 
 
 
~「1点差でもいい」 どうしても欲しかった開幕白星を手に入れ、上位を目指す~
 
試合については、「(4Q途中63-55の)8点差になった時に13点差とか2桁差に持っていければもっと楽な勝ち方ができたと思うんですが(田中選手)」とコメントしてくれたが、これは塚本HCも「8点差になった時に勝ちたかった。」と語っている。
 
 
しかし、この試合については「初戦はどうしても力が入ってしまうが、今日は1点差でも勝てばいい。だから、最後まで頑張ったのはよかった。4年間1部にいるが、初めて初戦を勝てた。ここを勝って、波に乗っていきたかったのでオーバータイムにはいったが、勝てたことが嬉しい。(塚本HC)」と初戦初勝利を掴みとったことを何よりも評価していた。
 
 
振り返ってみると1部に上がってからの明治大リーグ戦績は7位、9位、7位(※)と上位進出も勝ち越しも一度もないのだ。
(※)2010年度は8勝10敗の7位、2011年度は4勝14敗の9位で中央大(2部2位)との入替戦にて1部残留、2012年度の7勝11敗の7位
 
 
そういった意味で、上位進出を狙う今年は勝ち星を多く続ける経験がないまま、戦い抜かなければいけない。

ただこれまでに何度も書いているが今の明治大バスケ部はいろいろな経験や結果を1つずつ積み重ねてきて、作り上げてきたチームだ。経験がないのであれば、それを1つずつ掴んでいけばいい。
そして今回手に入れたが、「初戦勝利」だ。

塚本HCの「まずは14分の1を取れた」という言葉通り、ここから1つ1つ勝利を積み重ねていった先にこれまで以上の結果を掴むことができるはずだ。そして今年の明治大なら必ずできると信じている。まずは1勝。ここからの明治大がどういったストーリーを描いていくのかぜひ注目していてほしい。

 
 
 

Written by K&R
Interview R
試合速報 R
Photo K

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