【2013関東リーグ戦】第14戦vs東海大~6敗目を喫するも確実に感じた「14試合で培った力」~

by admin on 木曜日, 10月 17th, 2013

第89回関東大学バスケットボールリーグ戦 第14戦 vs東海大 の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

 明治大 ●68(13-25,19-8,9-23,27-22)78○ 東海大

◆レポート

明治大…目・中東・安藤・西川・田中(成)
東海大…田中(大)・晴山・バランスキー・須田・ベンドラメ

 
【1Q】
両チームとも硬い立ち上がりとなったこの試合。明治大はフィニッシュが悪く、なかなか得点ができず。ようやく西川がゴール下で得点するが、すぐに東海大・須田が決め、さらにザックの3P、須田のドライブと連続得点を許してしまう。残り5:18で2-7となり、どこかぎこちない面が見える明治大はタイムアウトを取り、立て直しを図る。しかし、東海大・田中(大)に気持ちよく3本の3Pを決められ、さらにはダンクまで飛び出し、東海大が大きくリード。明治大も中東のジャンプシュート、安藤の3Pでつなぐが、最後東海大・和田がスティールでボールを奪うと、ハーフラインから狙ったロング3Pがまさかのイン。ブザービーターとなったそのシュートに東海大ファンが埋め尽くす会場は沸き、13-25の東海大リードで1Qを終えた。
 

【2Q】
2Q早々、1Qの終わりから途中出場でコートにでていた川内が3Pを鮮やかに決め、そこに目の3P・安藤のオフェンスリバウンドからのシュートが続き、良い流れに。さらには目が3Pを決めて25-31の6点差まで一気に詰め寄る明治大。そして、中東のドライブ、伊澤のジャンプシュートで29-33の4点差(残り1:32)にまで追いつめると、アウトサイドが落ち始めた東海大は、たまらずタイムアウト。だが、明治大の勢いは止まらず、残り2秒。西川が3Pを決め、32-33の1点差にまで詰め寄り、前半を終えた。
 
 

【3Q】
先手を取りたい明治大だが、大事な3Qの入りで東海大の猛攻を受けてしまう。須田に3Pやドライブ、田中(大)にターンオーバーから速攻を決められてあっという間に34-44の10点差。明治大はたまらずタイムアウトを要求する。なかなか調子が戻らない明治大だが、安藤が華麗なドライブや意地の3P。しかし、それ以外は自分たちのオフェンスができず。調子を取り戻せないまま、41-56の15点差で最終Qへ。
 

【4Q】
明治大・安藤がジャンプシュート、さらにバスカンワンスローを決めると、東海大は田中(大)・和田が3Pを決めて譲らない。だが、必死のオフェンスで食い下がる明治大は田中(成)が積極的にドライブを決めて、残り4:44で54-64の10点差に。さらに、安藤がドライブからフリースローをもらってこれを確実に決める。 ここで東海大ザックにオフェンス・リバウンドを押し込まれるが、目がノーマークの3Pを鮮やかに決めて、東海大は後半1回目のタイムアウト(残り3:46,59-66)

攻める明治大は、安藤が気迫のシュート、さらに目のフリースロー、安藤のバンクショットで5点差に。しかし、東海大・和田の3P、さらにザックに3Pを決められ、たまらず明治大は最後のタイムアウトを使う(残り1:10,65-76)。最後まで逆転を狙い、残り2秒で田中(成)が3Pを沈めるもの、逆転はできず。68-78での敗戦となり、明治大は9月の試合日程を8勝6敗の5位で終えた。
 
(写真上:試合開始直前に円陣を組む明治大ベンチ)
(写真下:試合終了後の場面)

 


◆BOX

◆明治大学◆
#0 川内 慎太郎 9:05 3得点 (3P1本含む) 1ST
* #2 目 健人 37:49 12得点 (3P3本含む) 5リバウンド 1TO 1AS
#5 森山 翔太(CAP) 1:28 0得点
#10 清水 隆平 1:01 0得点 1リバウンド
* #12 中東 泰斗 36:07 10得点 11リバウンド 5TO 2AS
* #16 安藤 誓哉 39:51 25得点 (3P2本含む) 4リバウンド 4TO 6AS 1ST
* #22 西川 貴之 26:23 8得点 (3P2本含む) 4リバウンド 1TO 1AS
* #24 田中 成也 31:04 8得点 (3P1本含む) 2リバウンド 1TO 3AS 1ST
#50 伊澤 実孝 17:12 2得点 1リバウンド 1ST
 

◆東海大学◆
* #0 ベンドラメ 礼生 31:21 5得点 (3P1本含む) 3リバウンド 3TO 2AS
* #7 晴山 ケビン 32:43 4得点 1リバウンド 1TO
#8 藤永 佳昭 8:39 2得点 1AS
* #10 バランスキー ザック 36:32 17得点 (3P2本含む) 10リバウンド 1TO 3AS 2ST 1BS
#12 梅林 聡貴 3:28 0得点 1TO
#18 和田 直樹 12:39 9得点 (3P3本含む) 1AS 1ST
#19 三ッ井 利也 4:14 2得点 1リバウンド
#23 佐藤 正成 7:17 0得点 1リバウンド 1AS 1ST
* #24 田中 大貴 35:46 22得点 (3P4本含む) 4リバウンド 1TO 5AS 1ST
* #51 須田 侑太郎 27:21 17得点 (3P1本含む) 3リバウンド 1AS 1ST  
 

(*:スターティング・メンバー)
 


◆試合速報

Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-130929

◆Photo Galley
2013リーグ戦・第14戦vs東海大~【Photo Galley】~
 
◆次戦以降の試合情報
「カレンダー」ページをご覧ください。

 
 

~勝負のかかった時間帯に流れを引き寄せきれず ~
 
通常であれば、昨年度リーグ戦1位である青学大の試合が最終試合となるが、東海大のホームゲームであったため、この試合が最終試合となった。毎年様々な企画・運営がなされ、多くの東海大ファンが訪れるこのホームゲーム。そのため、開始時間に近づくにつれて観客席も埋まり出し、試合が始まる頃には会場はほぼ満員となった。完全なアウェー。さらには、通常のリーグ戦以上に演出された選手全員のコールがあるなどいつもと違った雰囲気に包まれていた。

それに呑まれてしまったのか、1Qは動きが固く、そこを見逃さなかった東海大が13-25と12点リード。追う展開になるも2Qから自分たち本来の動きを取り戻し、32-33の1点差で前半を終えた。しかし、相手はここまで13戦13勝無敗のチーム。後半出だしの流れを奪われると41-56の15点ビハインドで残りの10分へ。4Qの出だしは入れあいが続く中、中東泰斗選手(3年)、田中成也選手(4年)のドライブ、そして安藤誓哉選手(3年)のフリスローで明治大は56-64の8点差へ。だが、ここで東海大・バランスキー選手のオフェンスリバウンドからの連続得点を許してしまう。

勝負がかかったこの時間帯。3Pや華麗なドライブでもなく、ゴール下のぶつかり合いをかいくぐってのシュート。きれいなシュートではないかもしれないがそういった「泥臭くもつなぐ」プレーによるバランスキー選手の得点は響き、その後目健人選手(4年)、安藤誓哉選手(3年)の活躍で65-70の5点差と明治大の底力を見せつけるも、最後は68-78の10点差での敗戦。明治大はリーグ戦が中断するまでの日程(14試合)を8勝6敗の5位で終えた。
(写真:アップの様子。会場は多くのファンで埋め尽くされていた。)

   

~少しずつ形になって表れ始めたそれぞれの成長~
 
悔しい敗戦ではあったがいい面もたくさん観られたのがこの試合だ。

これまでどこか得点が伸び悩んでいた安藤誓哉選手(3年)が苦しい時間帯で攻め入り、得点を重ねる活躍を見せてくれた。また、川内慎太郎選手(4年)は固い入りとなった1Q終わりから途中交代で出場し、2Q出だしはチームの雰囲気を落ち着かせるプレーを見せてくれた。川内選手はこのリーグ戦、少しずつではあるがもらったチャンスを活かし徐々にプレータイムを伸ばしてきている。

「高校の時、シックスマンだった。(川内選手)」という経験から途中出場の方がやりやすいといい、それを活かしゲームをつなげる役目を果たしたのでは、という問いには「…勝っていれば(貢献できたと思えたかもしれない)。けれど、勝たないと意味がない。悔しいだけです。(川内選手)」とコメントを残した。スタートだけでなくこういった途中出場の選手も含めて一丸となって戦い抜いた先に勝利がある。それぞれの活躍を全員で喜べるように、次こそは勝利を掴んでほしいと願う。
(写真:川内慎太郎選手(4年))
 
 
 
~確実に感じる「14試合で培った力」 さあ、残りの試合に向けて~
 

「8勝6敗というのは良くは思わない。ただ1試合、1試合彼らにとって考えさせられることはあったと思う。今年の始まりから言っていることは「自立」。ただ自分で立て、と言っているわけではない。(試合中は)状況判断の中でいろいろ変えていかないといけない。俺たちはコーチ陣はコートの外にいて、コートに立っている自分たちで考えてやらないと。それができるよういろいろ細かいことを彼らには言ってきているがまだまだだ。(塚本HC)」と成長を見届けて来た塚本HC率いるコーチ陣。

まだまだだ、と言いながらも「だが、この14試合で培った力もある。14,5点離された時に5点差ぐらいに戻す力もそうだ。あとはそれをどこで爆発させていくかだ。こっちは、そのタイミングとかを考えてコートでやっている彼らと外から見ているコーチ陣のタイミングが合った時にもっとすごいパワーを生むんじゃないかと。それを頑張る。(塚本HC)」というコメントを残した。

培った力も発揮できなければ意味がない。それを大事な勝負所で出せるかどうかは、残りの4試合はもちろんのこと、日頃の練習から高い意識を持って取り組むことが不可欠だ。これからもっともっと成長してほしい。そして、そうなれるはずだ。だからこそ、残りの4試合でチャレンジしていってほしいと思う。
(写真:安藤誓哉選手(3年)の好プレーにハイタッチで称える川内慎太郎選手(4年)。それぞれが培ってきた力を出し合い、お互いを称えながら全員で向かっていってほしいと願う。)
 
 

Written by K
試合速報 R
Photo K

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