【2013インカレ最終日(後編)】決勝戦vs東海大~最後の試合に向かう”2年目のチーム”を追った(塚本HC、4年生コメント掲載)~PhotoGalley掲載~

by admin on 水曜日, 12月 18th, 2013

「東日本大震災復興支援 第65回全日本大学バスケットボール選手権大会」 
決勝戦 vs東海大(関東1位) の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

 明治大学(関東3位)54(24-19,6-14,13-21,11-19)73 東海大学(関東1位)

◆レポート

スターティングメンバー
明治大…#2目・#12中東・#16安藤・#22西川・#24田中(成)
東海大…#24田中(大)・#7晴山・#10ザック・#51須田・#0ベンドラメ

【1Q】
リーグ戦のリベンジに燃える明治大は、西川・安藤がジャンパーを決めて幸先良くスタート。しかし、東海大も晴山が要所でシュートを決めて譲らない。互いにDFが良いチームであるということもあって、攻めあぐねる部分も多く見られるが、西川が2本の3Pを決めると明治大が一歩リード。ベンドラメがすぐに3Pを返すが、明治大・田中(成)が気迫のドライブにリバウンドと4年生の意地をみせる。すると、明治大エース・中東が3P・ジャンパーと連続で決め流れを呼び込むと、東海大はたまらずタイムアウト(17-9,残り3:44)。ここから東海大が鮮やかな合わせのプレーで追いかけると、安藤・中東がジャンパーでつき離すなどリードを保つ明治大。しかし、残り1分半をきってベンドラメがノーマークで3Pを決めると、須田のドライブで2点差に。それでも、残り時間わずかでボールキープしながら24秒ギリギリで打った中東の3Pは綺麗にネットを揺らし、中東は渾身のガッツポーズ!!そのまま24-19の明治大リードで1Qを終えた。

【2Q】
好調な中東のバンクジャンパーでスタートするが、東海大がここから一気に反撃にでる。ザックがポストプレーで強さをみせると続けてジャンパーも決め2連続得点で流れをものにすると、明治大は早々と1回目のタイムアウト(26-23,残り8:30)さらに東海大はオールコートDFで明治大のリズムを崩すと、速攻で田中(大)がタップシュートを決め開始2分であっという間に1点差まで追いつめられてしまう。なんとかDFから立て直そうする明治大は、中東が橋本をブロックショット、さらにジャンパーを決め逆転を許さない。しかし、ここから明治大の得点がパタッと止まってしまい、フリースローで東海大に逆転を許してしまう。ターンオーバーも続き流れ、悪い明治大は、ゾーンDFで東海大の攻撃を封印。悪い流れを断ち切るかのように西川がジャンパーを決めると東海大はタイムアウト(30-31,残り47.9秒)このまま終わりたい明治大であったが、残り2秒でベンドラメにフリースローを与えてしまい、30-33の3点ビハインドで前半を終える。
 

【3Q】
互いにスタメンに戻してスタートするが、明治大は安藤がドライブを決めるもなかなか本来のプレーが戻ってこない。シュートが落ちはじめた明治大に対し、東海大は速攻・合わせのプレーで連続得点。さらにベンドラメがスティールからの速攻を決め2ケタ差にすると明治大はたまらずタイムアウト(32-42,残り7:18)明治大はタイムアウト明けに安藤・西川が単発ながらも得点して追いかけるが、東海大は田中(大)がバスカン、アシストと力を見せつけ引き離していく。東海大の攻撃を止められない明治大は防戦一方に。それでも、代わって入った伊澤がポストプレーでバスカンを奪うと、続けて森山のドライブも決まり盛り上がる明治大応援団。しかし、そんな良いムードも田中(大)があっさりと3Pを決めて断ち切り、流れを渡さない。気持ちでつなぐ明治大であったが、なかなかリズムを取り戻せず、最後の安藤のシュートははずれ、43-54とリードを広げられて最終Qへ。

【4Q】
明治大は、4Qに入っても嫌な流れは断ち切れず、ターンオーバーから速攻を決められるなど連続得点を許し、早々とタイムアウト(43-56,残り8:43)。OFリバウンドから伊澤が粘りをみせるが、ベンドラメに3Pを許し差は広がるばかり。諦めない明治大は、田中(成)が3Pを決めるが、東海大もすかさずタイムアウトを要求し、流れを断ち切る(48-61,残り5:52)。明治大は必死で攻めるが、東海大の攻撃を崩せず、逆にザックらに次々と気持ちよく決められ引き離されてしまう。残り1分をきって中東が3Pを2本決めるが、反撃もそこまで。最後まで粘りのDFをみせて必死でシュートを狙うが、王者の壁は厚く、東海大の前に51-69。無念の敗戦で準優勝となった。

 


◆BOX

◆明治大学◆
#0 川内 慎太郎 1:58 0得点
* #2 目 健人 31:03 2得点 5リバウンド 3TO
#5 森山 翔太 11:22 2得点 1リバウンド 1TO
* #12 中東 泰斗 35:25 20得点 (3P4本含む) 3リバウンド 2TO 2AS 1BS
* #16 安藤 誓哉 40:00 8得点 3リバウンド 1TO 3AS
* #22 西川 貴之 32:33 12得点 (3P2本含む) 3リバウンド 1AS
* #24 田中 成也 28:32 6得点 (3P1本含む) 9リバウンド 4TO 2AS
#50 伊澤 実孝 19:07 4得点 4リバウンド 1TO
 

◆東海大学◆
* #0 ベンドラメ 礼生 34:53 15得点 (3P3本含む) 5リバウンド 1TO 6AS 2ST
* #7 晴山 ケビン 25:08 14得点 (3P2本含む) 4リバウンド 1AS 1BS
#8 藤永 佳昭 3:09 0得点
* #10 バランスキー ザック 35:13 16得点 6リバウンド 1TO 2AS 1ST
#12 梅林 聡貴 1:58 2得点 1AS
#18 和田 直樹 14:25 0得点 2リバウンド 2AS 1ST
#21 橋本 晃佑 15:43 6得点 5リバウンド
#23 佐藤 正成 1:58 2得点
* #24 田中 大貴 40:00 14得点 (3P1本含む) 4リバウンド 1TO 4AS
* #51 須田 侑太郎 27:33 4得点 6リバウンド 2ST

(*:スターティング・メンバー)
 
 


◆試合速報

Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-131201
 
 

~決勝戦の舞台に立ったからこそ感じた「経験の差」とまだ足りない何か~
 
”2年目のチーム”の戦いが終わった。
その最後の試合は、大学日本一を決めるインカレの決勝戦、相手は去年のインカレ覇者・東海大となった。

ある選手が「優勝するなら、青学大、東海大を破って優勝したい。」と口にしていたことを思い出した。その想いも準決勝で青学大に勝利し、実現までにはあとは1つ。だが、その道は厳しく、出だしこそ明治大のシュートが好調でリードするもじりじりと東海大ペースに。逆転を許すと3Qで引き離されそのまま敗戦。想いは来年に持ち越された。

頂上決戦は他の試合と違い、どこか独特の緊張感に包まれ、ダメだとわかってはいても少し飲みこまれてしまったのかもしれない。これまで立て直す起爆剤となっていたチーム・ディフェンスも最後まで機能させることはできず、逆に東海大はこれまでの戦いで積み上げてきたプレーを十分に発揮していた。本当に強かった。

明治大にとっては35年ぶりのインカレ決勝戦進出。関東トーナメント、新人戦を含めてもここ数年は準決勝止まりであったため、今の明治大メンバーにとっては大学バスケで初めての舞台。自分たちのペースに持ち込めずに終わった試合に「決勝戦で戦ったことがある」という『経験』の差はやはり大きいものなのだ、と改めて感じさせられた。
 
 
そして、同時に優勝するチームになるためにはまだ何かが足りないことも感じた。

頂上に登りつめるだけの勢いはあったと思う。だが、バスケの神様は簡単には微笑んでくれず、やはり悔しい結果を突き付けられた。「勢いで登りつめるではなく優勝チームにふさわしい実力をつけなさい」と。

それを知れただけでも十分。まだまだ上を目指せるということ。それも全ては『決勝戦』という舞台に立ったからこそ見えるようになったステージだ。さらには35年ぶりに”決勝戦での戦い”という経験をも明治大バスケットボール部にもたらした今、これらを全て来年以降につなげていかなければいけない。

“2年目のチーム”はここで終わるが、これを新たなチームで活かせるだろうか。明治大バスケットボール部に新たな歴史を積み重ねていけるのだろうか…。
 
 
~4年生たちが残したものは何か~
 
このインカレで輝かしい活躍を見せた4年生たちに、「1年生の時に今の自分たちが想像できたか」という質問を投げかけた。その答えは「決勝戦進出はおろか、ここまで試合に出ることも想像がつかなかった」というコメントを数多く残した。それもそうだ。塚本HCや4年生たちも口にしたが、最初の新人戦では初戦負け、しかも何もできずに終わった印象が強く、彼らのスタートは大学バスケの厳しさを身を持って経験した所から始まっていたのだから。

その4年生たちに「下の奴に見せていけ、と言っている。彼らが1年生の時に何を見ていたのか。金丸晃輔たちを見ていた。そして、3年生には田村や卓哉、行央(岸本行央)がいた。彼らの後ろ姿を見てきたから今の彼らがあるんだから。(塚本HC)」という言葉が大会前に掛けられていた。

その言葉の通りで、新人戦初戦負けの彼らがここまで成長した土台には先輩たちから受け継いだものがあったからだ。今度は彼らが何かを残す番で、それは明治大バスケットボール部が新しい歴史を積み重ねるために必要不可欠だと感じた。

4年生たちは何を残したのだろうか。

今年の4年生たちは本当に苦しんだ代だと思う。期待に応えたい思いが空回り、自分のプレーがわからなくなることもあった。自信をなくし、追い込まれることもあった。だが、その度にチームメイトと支え合いながら、やっとの思いで彼らは走り切った。そして、辿りついたのが全く想像もつかなかった「チームのためになくてはならない戦力として活躍」する自分たちだった。さらに、頑張り続ければいつかはたどりつくのだ、ということをインカレの決勝戦進出、という結果で示してくれた。

その姿こそ4年生たちが残したものだと思う。そして、それを一番近くで見てきたのが後輩たちだ。今回の大会で後輩たちは何を感じ取ったのか。何を思ったのか。安藤、中東、伊澤の3選手のように決勝戦のコートで戦った者もいる。コートには立てなかったが、ベンチや応援席から声援を送った者もいる。立場は違うが、その全員に4年生が残してくれたものが受け継がれたはずだ。今回コートに立てなかったとしても来年なくてはならない戦力へと成長できることを嫌と言うほど4年生が見せてくれたのだから。

安藤選手は決勝戦が終わった後、悔しい表情を見せながらも「また練習を頑張ります」という言葉を残した。1年後頂点を掴むための戦いの火蓋がすでに切られているのだと感じた。今回4年生たちが残したものを後輩たちがどうつなげていくのか。ぜひ来年この舞台に彼らが戻ってくることを願い、そしてまた追い続けたいと思う。

 
 
 
~Interview (塚本HC、4年生)~
 

◆塚本HC
—4年生に何か送る言葉はありますか?
いやもう…ロッカールームでも言ったからね。新人戦のときに一回戦で駒澤大にボロボロにされたのが今の4年生。そこからインカレの決勝までいくっていうのはサクセスストーリーなんじゃないかな。2年生のときは新人戦で8位になって。思い起こせば、そこから一つ一つ上がってここまできたんだから、本当に4年生が俺にあーだこーだ言われながらも凄いよくがんばったんじゃないかと思う。社会に出たらもっと言われるかもしれないし、言われないかもしれない。ただ耐えるということは覚えたわけだから、これからもっと自分の人生を一番いいものにして欲しいよね。それがあれば絶対生きていけるから。

 
 
◆船岡 未沙希 主務(4年)
—インカレも終わりましたね。
最後悔しかったですが…でも戦う姿勢が最後まで見れたのは嬉しかったです。
—2年生の冬という途中からの入部でしたが、どうでしたか?大学バスケは。
濱西監督が電話してくれて、そこから私の第二のバスケ人生が始まりました。田舎から出てきているのに、こんな代々木第二体育館のコートに立たしてくれて…本当に感謝しかないですね。

ただ1年生のときから一緒にいたわけじゃないから、1年生の時からの苦しみをわかってないというのがずっと自分の中で負い目でした。でも去年のインカレは私もいて、その(青学戦の大敗)ことも見てきたから1年かけてのみんなの頑張りとかは、1番近くで見てこれました。今回は東海に負けて2位でしたけど、青学にリベンジして、来年東海を倒すという目標を残せたから、それはやっぱり4年生の力じゃないかなと思います。

—このインカレでもいいし、大学バスケでもいいけど、何か残せたことはありますか?
前ブログにも書いたんですけど、マネージャーは目に見える仕事だけが仕事じゃないというのを後輩のマネージャーには伝えたかったです。別に感謝して欲しくて仕事やっているわけじゃないですけど、うちの選手たちはマネージャーに感謝してくれますし、ありがとうねの一言で頑張れる、そういうことをわかってくれるチームなので、そういう選手たちのために後輩のマネージャーには今の仕事を継続して、選手の力にはなってるとは思うので、これからも支えていって欲しいなと思います。

 
 
◆松本 康太 選手(4年)
—-4年間を振り返ってみてどうですか
最初、いろいろ怒られてバスケを辞めようかと思ったこともあったんですけど、そんな時は4年生みんなで話し合って結局はみんなで残るか、となって。みんながいたから続けられたし、このチームでしかも2位という結果まで残せたのでこのチームでよかったなと思っています。
—後輩に向けて、一言お願いします。
来年は優勝目指して頑張ってほしいと思います。ベースのメンバーにはチャンスは転がってるから拾ってくれ、ですかね。粘っていれば何かあるよ、ということ。簡単に気持ち切らさずに最後まで粘ってやってくほしいです。

 
 
◆清水 隆平 選手(4年)
—-4年間を振り返ってみてどうですか
自分はずっとベースにいてこのまま終わるかな、と思っていました。それが、チャンスをもらえた時にうまくいってトップでやらせてもらえるようになって。それは本当にずっとやってきてよかったなと思いました。
—後輩に向けて、一言お願いします。
今回決勝まで来れたので次はもう1つ上を目指していって、そこに向けて頑張っていってほしいと思います。
(高校の後輩にあたる中東選手と小山選手に一言ありますか?)
そうですね…2人ともチームの中心なのでこのまま継続してやってくれると思います。

 
 
◆古本 樹 選手(4年)
—-4年間を振り返ってみてどうですか
何よりこのインカレで4年生の仲間が活躍してくれたのが本当によかった。この4年間で自分たちの代が一番いろいろとあった代だと思います。やっぱり何回も4年生で集まって「辞めよう」とか話したりしましたが、そこは森山が中心になって最終的にはみんな辞めずにここまで来れたので今となってはよかったな、と思います。最後にベンチ入れてもらえましたし。青学を準決勝で倒して決勝で東海で戦えて、結果として頑張ってきてよかったですね。

—後輩に向けて、一言お願いします。
オフ明けから練習がトップ、ベース合同になると聞いているのでベースにいるメンバーはそこからが勝負。最初は相当きつくて大変だと思うけどたぶんちょっとでも良くなればどんどん良くなってくるし、そうしたら塚本さんも試合に使ってくれると思うので。今はそんなに試合に出ていない人たちも頑張ってやってほしいです。で、ベースは都民大会を頑張ってほしいですね。僕らの代では成し遂げられなかった都民大会優勝をしてほしいです。
 
 
◆川内 慎太郎 選手(4年)
—どうでしたか、大学バスケは。
今思うと楽しかったですけど…トータルで考えたらめっちゃしんどかったですね(笑)でもこの学年でホントに良かったと思います。こいつら4年生がいたからここまで一緒に来れたと思うし、感謝しかないですね。

—最後の最後でコートに立ちましたが…
そうですね…たぶん、このケガがなかったらもうちょっとプレイングタイムをもらえたのかなという思いもあるけど…ホントまさかでしたね。良いときにケガするんですよね、高校から(笑)でも、まず試合に出れたことに感謝です。だから、良かったです。2位にもなれましたから。僕中学は全国出てないけど、ミニバス3位、高校も3位だったんですよ。だから、ようやくファイナルに行けました。ホント感謝しかないです。

—自分なりに何か残せたものはありますか?
やっぱり1個下とか…僕らの代以外マジメなんですよね、みんな。マジメの中にもリラックスしてやる時間があるんだよ、というのを後輩たちには伝えられたと思います。それ以外にも、試合に出るやつ以外の過ごし方というか、そういうのが見せれたのかなと思っています。

—後輩たちに伝えたいことはある?
いや…ないです(笑)日ごろからプレーで示してきたんで…改まってはないですね。後輩たちは良いやつなので、たぶん来年は勝ってくれると思うし、見に来たいと思わせてくれるような成長をして欲しいと思います。

 
 
◆田中 成也 選手(4年)
—決勝戦の舞台はどうでしたか。
何なんですかね…去年は試合に出ていなかったし、いざ今日こうやって決勝戦という舞台に立ってみると実感がわかなかったです。去年の自分からしたら、夢にも思ってなかった舞台に立てたことで気合いは入っていました。だけど、やはり(東海大は)強かったですね。

—1年生の時から今の自分は想像できましたか。
いや、まったくです。(笑)むしろ4年間で試合出れないと思っていて、自分の中では。地方の高校で、無名校じゃないですか?スカウトされて入ったわけでもないし、自分から明治に行きたいと言って入ってきたので。コンプレックスというか、全国大会も最後の国体しか出てないですし。だから、こんな関東の1部リーグで自分が活躍できるはずないと思っていたから、ホント夢みたいでね。

—明治大の4年間はどうでしたか?
…つらかったです(笑)つらかったです、ホントに。何回も辞めたいと思いましたし。だけどそのとき辞めていたらこんな決勝戦まで来ることもなかったので。やっぱり自分が大好きなバスケットを続けてて正解だったなと思います。

—何か明治大バスケ部に残せたものあると思いますか?
いや、どうなんですかね。わかんないですよ、今年しか試合に出てないですからね。ただずっとやってきたものを例えば怒られたから、とかそういう理由だけで辞めるとかしない方がいいです。絶対後悔します。たぶんあそこで辞めていたら自分も後悔してるんじゃないかなと今は思いますし。それで続けてきたから、最後自分なりに良い結果出せたと思うので、バスケットボールが大好きだったら最後まで続けたほうがいいです。絶対後輩たちにも辛い時はあると思いますが、自分もちょうど3年生になるときに、行央さん(※)が「お前なら大丈夫だから絶対辞めないでガンバレ」みたいなことを言ってもらって。先輩がそういうこと言ってくれたのを後々思い出すと、ありがたかったですね。そういうことがあって、4年間の積み重ねで頑張ってきたものが最後に出たと思いますので、後輩たちにも頑張ってほしいです。
(※岸本行央:2011年度卒 現bjリーグの高松ファイブアローズ所属)

—それはベース(※)のみんなにも伝えたいですね。
はい、自分もベースだったので。いつかチャンスきます、絶対に!
(※ベース:明治大バスケ部はAチームをトップ、Bチームをベースと呼ぶ。田中選手はベースチームにいた頃もあり、今回の活躍は今ベースにいる下級生たちにいい刺激になったのは間違いない)

 
 
◆目 健人 選手(4年)
—最後は暗い顔をしていましたね。
いや…しんどいですね。嬉しいは嬉しいです、2位ですし。(明治大としては)35年ぶりの決勝戦でしたから。嬉しいのはありますけど…負け方が負け方だったし個人としては何もできなかったというのがあるので嬉しい反面、悔しいというのが結構ありました…まあ、しょうがないですよね。でも、ここまで来れたのはよかったのでインカレは楽しかったです。

—-大会前には大会の終わり方に伺った時は「勝っても負けても笑顔でいると思う」と言っていましたが。
それはそう思っていたんですけど…結構しんどかったです。
青学大は嬉し泣きしましたよ。西川の3Pとか成也(田中選手・4年)のドライブとか4年生が活躍したというのが本当に嬉しくて。試合終わってから康太(松本選手・4年)とかもまっさきコートに入って来たりして…あの時は本当に嬉しかったですね。

—1年生の時から今の自分は想像できましたか。
何にも想像できないですよ。リーグ3位もそうですし、インカレで決勝戦まで来ることも。一切ここまで来るのは想像できないです。それに自分たちがここまで試合に使われるとは思っていなかったですし。3年の春までスタートではないので短い時間でもとりあえず頑張ろうと思っていたらいつのまにかスタートになっていました。きっかけは、関東トーナメントの東洋大戦で途中から出てそこから調子が良くて。それで次の試合の専修大戦からスタートで出て。そこから変わったのでやっぱり自分の中ではあの東洋大戦は大きかったです。

—最後に後輩たちへ一言お願いします
明治はオフェンスではなくディフェンスのチームなのでチームディフェンスだったり個々のディフェンス力をあげていってオフェンスは1つ得意なところを伸ばしていけばプレータイムももられると思うので、そういうところを頑張ってほしいなと思います。

 
 
◆西川 貴之 選手(4年)
—-4年間どうでしたか。
疲れましたね。(それはどういう疲れですか?)脱力感というか…しばらく試合もないので…終わったばっかりで実感はないですけど、ざっとですけど…いろんな事があったなと。
—-終わった瞬間は振り返りましたか?
いや、優勝できなかったことの方が悔しかったですね。
—-4年間頑張ったことの証はあったと思いますか?
それは思います。僕らの最初の試合と言うか1年生の時、駒澤にボコボコにされたところから始まったので。本当にボコボコにされて何もできずに終わる、というところから始まったのであの頃に比べると、自分で言うのもあれですけどすごい成長できたと思います。だから、やっぱり4年間やってきたことの意味はすごく大きいと思います。
—-明治大に入ってよかったですか。
はい。今は入ってよかったと思っています。
—1年生の時から今の自分は想像できましたか。
想像というか…いつか活躍したい、と1年生の頃からずっと思っていて。活躍できたのかは自分ではわからないですけど、あの頃の自分たちと比べると成長できたのかなと思っています。
—-自分の中でも手ごたえは?
やっぱり3位から2位にあがったというか、上がるために1年間やってきたので本当にやればできるんだな、と思いました。今後も辛いことあると思いますが、諦めずにどんどんトライしていって壁を乗り越えていけるようなすごくいい経験になったのでこれからに活かしていきたいと思います。
—最後に後輩たちへ一言お願いします
明治はディフェンスができないとあまり使ってもらえないと思うのでディフェンスが出来れば試合には絡めると思います。まず困ったらディフェンスを頑張ってほしいです。オフェンスは自分にできる何かを見つけてほしいです。それが自信になれば試合でも臆することなく使えると思うので、そういった武器を見つけていいパフォーマンスができるように頑張っていってほしいと思います。
 
 
◆森山 翔太 選手(4年)
—大学バスケは終わりましたが。
きつかったですね…最後の方は好きなようにやらせてもらえましたし、終わりよければ全てよし、じゃないですけどきつかったですね。思い返すとあっというまでいろいろ勉強にもなったので明治大に来てよかったと思います。

—塚本HCも言っていましたが新人戦で初戦負けのチームがよくここまで来た、と。感慨深いものはありますか?
そうですね…僕らの代が一番怒られましたから。でも、それごとにみんなで話す機会も多かったので(4年生の)横のつながりは強いと思います。事あるごとにみんなでなんだかんだでやってきたので。きつかったですけど、よかったんじゃないですかね。新人戦初戦負けの弱かった時から、基礎を我慢して我慢して練習して。それは塚本さんも面白くなかったと思うんです。でも、やってくれた結果で優勝はできなかったけどこうやってファイナルの舞台に立てましたし。ようやく明治大学のベースができたんじゃないかなと思います。

—個人としては悔しい部分はありましたか?
そうですね…リーグ戦と同じようなプレイングタイムが貰えればもっとやれるという気持ちはありました。ただ、インカレでの自分の役割はあまりない時間の中でどうやってチームの流れを勢いづかすか、だと思っていてそういうのを出さないようにしていました。でも、やれると思っていただけにもっと出たかったですね。

—-短いプレイングタイプだったかもしれませんが、それでも森山選手の良さは十分に発揮されていたのではないかと思いますが。
ディフェンスは前に比べると安定したと思うし、まわりからはわからないかもしれませんが追い上げる時間帯にディフェンスを頑張れたと自分で思っていて、それが追い上げにつながった、とポジティブには考えていました。得点取るだけじゃないですから、仕事は。もちろん得点を取って活躍できればいいですけどね。だから、今回はチームのために力になれたのかなと思いたいです。

—-キャプテンとして過ごしてきた4年生はどうでしたか。
(前半戦はケガをしていたので)4年生はあまりバスケットをしていた時間がなくてキャプテンとしてチームに何かできたのか、と言われたらそうでもないと思うしどうなんですかね…。誰かしら調子は悪い時はあるだろうし、たまたま自分にはキャプテンというの役がついただけでそれぞれやることは変わらないしみんなに助けられたし、それぞれ自立していたので誰かが落ち込んでたらそれをカバーしてくれる奴もいたり本当にいい学年だったと思います。

—1年生の時から今の自分は想像できましたか。
いや…想像できなかったですね。優勝しようと思って正直入ってきてなかったので、明治大に。僕らが入る前は2部だったし、まさか優勝を目標に練習に取り組むことも信じられなかったですから。去年もインカレは3位でしたが、入替戦回避はギリギリでずっと苦しい状況の中でした。だから、勝ったら逆に不思議な気分で「あれ?勝つってこんな感じだったっけ?」ぐらい負けが多かったので…全然想像つかなかったですね。

—明治大に何か残せたものは?
何かあるかな…ディフェンスは本当にいい感じに完成しつつあると思うんですよね。1対1だと負けない、と思う奴が何人も出てきたのは今までは考えられなかったし…残せたとしたらディフェンスかな…なんですかね、わからないです(笑)

—後輩に一言お願いします
勝ってほしい、それだけですね。

~Photo Galley~
 

最後のアップをいつも通りにこなし…
 
 

アップの最後はこれまでに何度も繰り返してきた…
 
 

円陣になっての声だしだった
(声だし)
「Meiji~(Uh Ah)
 Meiji~(Uh Ah)
 Meiji~(Uh Ah)」

 
 


(声だし)
 「One!Two!Three! (Showtime!)」

 
 

常日頃、塚本HCは「見に来てくれる人たちを楽しませよう!」と語りかけていた
その言葉を胸に最後のShowtimeへ!
 
 

応援席のメンバーも一緒になり、戦いました!
 
 

そして、この日は前日のサッカー部に引き続き、明治大バレー部が応援に駆け付けてくれました!
「M」「E」「I」「J」「I」と掲げてくれたホワイトボード!
本当にありがとうございました!
 
 

#2 目 健人 選手(4年)
 
 

#0 川内 慎太郎 選手(4年)
 
 


#5 森山 翔太 選手(4年)

 
 

#16 安藤 誓哉 選手(3年)

 
 

#12 中東 泰斗 選手(3年)
 
 

#50 伊澤 実孝 選手(2年)
 
 

#24 田中 成也 選手(4年)

 
 

#22 西川 貴之 選手(4年)

 
 

2年間一緒にやってきたメンバーでの「チーム・ディフェンス」

 
 

チーム全員で戦うことを身につけさせてくれた「チーム・ディフェンス」でした
 
 

そして、ベンチも応援席も立ち上がり声援を送り続けました!
 
 

しかし…昨年の覇者・東海大の壁は厚かった…最後は追い上げることができず…彼らは準優勝で大会を終えた
 
 

それでも、日本一を決める頂上決戦を満員の代々木第二体育館で戦えたことは次へとつながる「経験」であり、「財産」だ
 
 

明治大バスケットボール部が自ら掴んだ次へとつながる「経験」や「財産」は3年生以下のメンバーに受け継がれていくことに…

 
 
◇◇◇表彰式・閉会式◇◇◇


決勝戦終了後、すぐに表彰式・閉会式が行われました
 
 

準優勝の盾を森山翔太選手(4年)、目健人選手(4年)が受け取り…
 
 

登録メンバー15名1人1人に銀メダルが授与されました
 
 

優秀選手賞には西川貴之選手(4年)でした!
決勝戦を前に西川選手からその対戦を楽しみにする言葉が聞かれた東海大四高時代の同級生である東海大・須田侑太郎選手(4年)との同時受賞、本当におめでとうございます!
 
 

敢闘賞は安藤誓哉選手(3年)でした!ガードというポジションの難しさを改めて感じたという安藤選手。一番準優勝に貢献できたの自分なのだろうか、と思い、最初は受賞にとまどいをみせたようです。しかし、このチームの立上げからその中心で支え続けてきたのは間違いなく安藤選手です!この受賞を励みに来年さらなる活躍をしてほしいと思います!
 
 

さあ、最後は集合写真です!
準優勝おめでとうございます!
 
 


そして、ベンチ入りした4年生で1枚!
本当におめでとう!そして、お疲れ様でした!
 
 

最後は再び集合写真!
本当に本当に準優勝おめでとう!

 
 

 
 

Written by K&R
試合速報 M
Photo K

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