【2014ALLJAPAN】1月3日ベスト8決定戦vsつくばロボッツ(NBL7位)~NBLチームへの挑戦 追い上げを見せるも逆転はできず 明治大は新チームへ~コメント掲載(目選手・田中選手・西川選手)・PhotoGalley掲載~

by admin on 火曜日, 2月 18th, 2014

「東日本大震災復興支援 第89回天皇杯・第80回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会」 2回戦 vsつくばロボッツ(NBL7位) の試合結果を掲載いたします。

2回戦

明治大学
(大学2位)

●68 14 – 23 75○

つくばロボッツ
(NBL7位)

13 – 19
25 – 25
16 – 8

 

◆レポート

スターティングメンバー
明治大…#2目・#12中東・#16安藤・#24田中・#22西川
つくばロボッツ…#1浅野・#6竹田・#20河相・#33ラマー・#77大金

【前半】
初戦と違いアウトサイドが決まらない苦しいゲーム展開となった。開始直後、中東のジャンプシュート、西川の3Pが決まりいい入りを見せたがその後空回りしたのかシュートが入らず。開始5分で5-10とリードを許す展開に。タイムアウト明けには10-13と3P1本差にせまる場面もあったが、つくばロボッツ・#6にフリスローによる連続得点を決められ14-23で1Qを終える。

ディフェンスで立て直しを図ると明治大は24秒やトラベリングなどのミスを誘い、つくばロボッツを開始4分間で3P1本に抑えることに成功。しかし、その間得点がのびず。ゾーンディフェンスを仕掛けるが、つくばロボッツ#33に連続得点を許し、残り2分半で20-28と差を思うように縮めることができず、中東の3P、田中の速攻などで反撃するも27-42で後半へ。

【後半】
出だしは一進一退の状況が続いたが、目の3P、安藤のジャンプシュートで41-48の7点差へ。すぐさまつくばロボッツ#10に決められるも再び明治大・安藤がセカンドショットを決めるなど踏ん張りを見せたが、つくばロボッツ#20のジャンプシュート、#33の速攻ダンクなどで再びを点差は開き、52-67で最終Qへ。

開始直後にここまで外国人センター#33相手に奮闘していた西川が4ファール目を取られる場面も。それでもひるむことなく西川はポストプレーからバスケットカウントを決めるなど56-67と11点差へ。オールコートディフェンスを仕掛ける明治大。これに相手が攻めあぐめるも、とにかくシュートが当たらず。ベンチからは「我慢して!」という声が飛んだ。
このチームは1本1本返していく粘りのあるチームだ。NBLチーム相手に最後まで諦めず前から積極的にダブルチームを仕掛ける姿や何度もオフェンスリバウンドをもぎ取る姿なども見られ、スティールから西川が豪快な速攻ダンクシュートを決めるなど会場が何度も沸いた。しかし、最後は及ばず、明治大は3回戦で姿を消した

(写真上:タイムアウト中の様子)
(写真下:試合後、コートに集まり塚本HCからの言葉を聞く明治大)

 

◆BOX

◆明治大学◆
* #2 目 健人 27:21 6得点 (3P2本含む) 10リバウンド
* #12 中東 泰斗 38:09 24得点 (3P3本含む) 8リバウンド 2TO 1AS 1ST
* #16 安藤 誓哉 40:00 14得点 4リバウンド 2TO 5AS 2ST
* #22 西川 貴之 33:36 16得点 (3P2本含む) 5リバウンド 4ST 2BS
* #24 田中 成也 33:00 6得点 5リバウンド 3AS
#50 伊澤 実孝 24:50 2得点 1リバウンド 1TO
#55 吉本 健人 3:04 0得点 1リバウンド
 
◆つくばロボッツ◆
#0 井上 ジョナサン 9:52 1得点 2リバウンド
* #1 浅野 崇史 23:25 2得点 6リバウンド 1AS
#5 橘 佳宏 8:06 2得点 2リバウンド 1TO
* #6 竹田 智史 23:44 19得点 (3P2本含む) 4リバウンド 1TO 3AS
#10 中川 和之 26:55 5得点 (3P1本含む) 3リバウンド 2TO 5AS 1ST 1BS
#19 中村 友也 16:04 3得点 4リバウンド 3TO 1AS
* #20 河相 智志 25:19 14得点 (3P1本含む) 4リバウンド 1AS
#21 翁長 明弘 5:50 0得点 1リバウンド 2TO
#31 木村 蓮 7:24 0得点 2リバウンド 1TO 1ST
* #33 ラマー ・サンダース 28:16 19得点 14リバウンド 2TO 4AS 1ST 1BS
* #77 大金 広弥 25:05 10得点 (3P2本含む) 7リバウンド 1TO 1AS 1ST
(*:スターティング・メンバー)
 
 
NBLチームへの挑戦権を手に入れるもリードを守られ敗戦
4年生たちは大学バスケを去り新たな道へ そして新たなるチーム作りへ

2回戦の拓殖大戦に勝利し、NBLチーム「つくばロボッツ」への挑戦権を手にした明治大。

蓋をあけてみると、「3Pが入らないと全然ダメだよね。まあ、仕方ない。(塚本HC)」という言葉の通り、とにかくシュートが入らなかった。「勝ちたい」「自分たちがどこまでできるのか試したい」などの気持ちが空回りしてしまったのかもしれない。

チーム事情もあるだろう。
目、田中、西川を除いた4年生たち(森山、清水、川内ら)が一足先に引退したことで、頼もしい交替メンバーがいなくなっていた。また新チーム作りのフェーズに移行していた明治大は個人ワークアウトに励む日々。そのため、インカレのほどの連動性はなかった。そういったことが積み重なり、最後追い上げを見せるもNBLチームにリードを守られての敗戦となったのだろう。

塚本HCにこの試合のポイントを聞いた。「NBLに行く4年生やこれから目指そうとしている3年生以下が(NBL相手に)どこまでできるのかを自分で確認してほしかった(塚本HC)」。4年生だけでなく試合に出たメンバーはフィジカルの違いなどをその肌で感じつつ、でも通用する所があるんだ、という自信を見つけたいい機会になったのではないだろうか。またこれまでプレータイムの少なかったメンバーも数名がプレータイムを刻んだ。こういった一つ一つが新チーム作りの土台となっていくはずだ。

インカレ2位にまでチームを引っ張るだけではなく、見えない所で下から支える存在もいた4年生たちの存在は偉大だった。選手3名、スタッフ1名の4年生がこの大会まで残っていたがこの試合をもって全員大学バスケ引退となる。4年生彼らが抜けた後の新チームはどんなチームになるのだろうか。ぜひ5月に行われる公式戦を楽しみにしておいてほしい。

最後に4年生3名のインタビューを掲載しましたのでぜひご覧ください。
 
 
◆No2 目 健人選手(4年)
試合が終わった瞬間に感じたのは”4年間の最後”というよりも”負けて悔しい”という感情 「最後まで明治大として試合をしっかりやろう、という気持ちだったんでしょうね」

—この試合に向けてはモチベーションはどうでしたか?
(モチベーションは)ありましたが空回りなんですかね、あれだけ入らなかった、ということは。(※3Qで2本の3Pを決めるも、最後の追い上げでは決めることができなかった) 
自分の中で入った!と思っても入らなかったことについてこれからは試合の中で調整できるようにならないといけない、と感じました。

—-入らなかった時の気持ちは?
「入らない。どうしよう」と思って。その時、塚本さんに「いつもとシュートが違うぞ」と言われました。ハーフタイムで少し打って、3Q始まる時に塚本さんに「どんどん強気で打っていけ」と言われたのでそういう言葉があると自分としてはやりやすくなりました。
(※その言葉を受けてか、3Qは2本の3Pを決めている)

—-後半追い上げる場面がありましたね。
気持ち良かったですね。自分はシュートを決められなかったけど、自分がスティールして西川が速攻ダンクを決めたら会場がわぁと盛り上がって。その後もみんながシュートを決めたりして。観ていた人も大学生があそこまでやれるとは思っていなかったと思うので盛り上げられたことは本当に気持ちよかったです。

—-明治大での最後の試合となりましたね。
はい。最後だったので楽しみたかった。だから、よかったです。ただ試合が終わった瞬間は「4年間の最後」というよりもただ純粋に「負けて悔しい」という気持ちでした。自分の中ではそれはどうなのかなと思いましたが4年間終わったんだ、という風ではなかったですね。まあ最後まで明治大として試合をしっかりやろう、という気持ちだったんでしょうね。

(写真:この大会では3Pが決まらず苦しんだが、それでもリバウンドやディフェンスで貢献しようとコートを駆け抜けた目選手。)

 
 
◆No24 田中 成也選手(4年)
4年生の夏から一気に輝いた それを支えたのは「先輩たちの言葉」 飛躍を遂げた田中選手の存在が今後は後輩たちの支えになるだろう

—今日の試合について
悔しいですね。自分が最後アウトサイドを1本か2本でも決めていれば流れは変わったかもしれないのに…力量が足りないですね。今すぐ学校に戻ってシューティングしたいぐらい本当に悔しいです。

—この大会ではこれまで出場機会のなかったベンチメンバーが出場していましたね。
はい。まだ経験がなくて試合のつなぎ方がわかっていないところもありますが、それも経験なので。みんないい選手になると思っています。いい素質があると思うので。

—-4年間を振り返って
一言で言えないですけど、いろいろな面できつかったですね。ただ辞めなかったのは本当に正解。自分は上級生に助けられてきました。2年生の時はベースチームで塚本さんが見に来てもうまくアピールできなくて。そんな時に田村さん(現関東実業団・曙ブレーキ工業所属)、卓哉さん(佐藤卓哉・現関東実業団・三井住友海上所属)、行央さん(岸本行央・現bjリーグ・高松ファイブアローズ所属)(※田中選手が2年生の時の4年生)たちが都民大会を見に来てくれて「お前なら絶対に大丈夫だから」と。あの試合に出ている先輩たちが言うんだから、とその言葉が本当に支えになりました。
(写真:「3Pは他のメンバーも打てるので僕はドライブであったりタフショットを頑張る」と語っていた田中選手。チームも何度も救ったタフショットをこの試合でも見せてくれた。

 
 
◆No22 西川 貴之選手(4年)
大学で学んだことを胸に次なる舞台はNBL 「いっぱい挫折をしたとしても心だけは折らないで挑戦していきたい」

—NBLへのチャレンジをしてみて。
勝ちたかったですね。

—(最後、勝負がついて流しぎみのほんのわずかな時間帯でも)西川選手は最後の最後までディフェンスをしていましたがやはり最後までしっかりと戦いたかったということでしょうか。
はい。そうですね…。ラマー選手とマッチアップをしてNBLでプレーするにはフィジカルなどがまだまだと感じました。ああいう人たちと対等にやるためにもっともっといろんなことをやらないといけないと思いました。

—そういう中でも西川選手の良さは出せませたか。
結構攻めれてはいたので。ただ…後悔ではないですけどもう少しフィニッシュを決められばなと。
—チームとして学生だからこそ見せれた部分はあるかと思うのですが。オールコートでプレッシャーを掛けて追い上げたりなどあの瞬間は?
逆転できるかなとは思いました。

—まだ2分半ぐらいありましたが、みんなが3Pにこだわっているように見えましたが。
みんな逆転したくて、「俺が!俺が!」となってしまいました。攻め気を持つことはいいんですけどそれがたまたま今日入らなかった。ですが、みんな気持ちを強くプレーができていたのでそれはよかったと思っています。

—これから進むNBLに向けて
厳しい世界にいくと思うので簡単には結果を出せないと思います。ですが「毎日挑戦し続けてポジティブにやっていくこと」や「諦めなければやれる」というのを大学で学んだと思うのでいっぱい挫折をしたとしても心だけは折らないで挑戦していきたいと思います。

(写真:最後ディフェンスからミスを誘い、奪ったボールを豪快に速攻ダンク!これが大学での最後のダンクシュートとなった。チームに力強さをもたらすこのシュートでぜひ次のステージでの活躍を期待したい)

 
 

~Photo Galley~

 アップの様子
 
 
 アップの様子
 
 
 アップの様子
 
 
 試合直前の円陣
2013年度のチーム最後となる円陣だった
 
 

#50伊澤実孝選手(2年)
 
 

#22西川貴之選手(4年)

 
 

#24田中成也選手(4年)
 
 

塚本HC
からの指示を聞く明治大メンバー
 
 
試合中、コートで集まる明治大メンバー

 
 

なかなか入らなかった3P
それが決まり喜ぶベンチ

 
 
#12中東泰斗選手(3年)

 
 

#50伊澤実孝選手(2年)

 
 
#2目健人選手(4年)

 
 
タイムアウト中のベンチの様子

 
 

#24田中成也選手(4年)

 
 

#22西川貴之選手(4年)

 
 

#12中東泰斗選手(3年)

 
 
#16安藤誓哉選手に支持を出す塚本HC

 
 
#22西川貴之選手(4年)

 
 

#16安藤誓哉選手(3年)

 
 
チーム練習が少なかったことによりインカレほどの連携は見せられなかったが、それでも明治大が築き上げてきたディフェンスを最後に見せてくれた

 
 

このメンバーで作ってきたディフェンス

 
 
この2年間で作ってきたディフェンス

 
 

ぜひ新チームが引き継いで、さらに高みを目指していってほしい

 
 
試合は68-75で後半反撃するも前半の得点差が響き、敗戦となった

 
 

試合後集まる明治大

 
 

そして、最後はALLJAPANまで残った4年生4人
左から#24目健人選手、#22西川貴之選手、#24田中成也選手、船岡未沙希主務!
本当におつかれさまでした!
この4年生たちが残したものは本当に大きいです!
ぜひそれを受け継いだ新チームにも引き続き応援をよろしくお願いいたします!

 
 

Written by K(support by R&M)
Photo K

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