【2014関東新人戦】ベスト8決定戦vs国士舘大 ~田中井選手(2年)、齋藤選手(1年)、吉川選手(1年)、會田選手(2年)コメント掲載~

by admin on 火曜日, 7月 8th, 2014

「第54回関東大学バスケットボール新人戦」 
ベスト8決定戦 vs 国士舘大 の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

○明治大63(14-9,16-16,13-15,20-24)64国士舘大●

◆レポート

スタート
明治大…田中井・齋藤・曾田・宮本・平佐田
国士舘大…安里・臼井・馬・知名・藤井

【前半】

明治大・宮本の先制点から始まったこの試合。少し打ち合いになったところで明治大・吉川の積極的なディフェンスによるスティールからの得点で流れを掴み、リードを奪う。その後、国士舘大に3Pを決められてしまうが、明治大・曾田が決め返し、14-9とリードして1Qを終えた。

2Qになると出だしばたつくも明治大の吉川・齋藤のルーキーガードがゴールに向かうプレーで得点を重ね、さらには齋藤からのアシストで小谷が決めると盛り上がる明治大。さらには田中井も続き、リードを広げる。このまま2桁差で終わり、後半につなげたい明治大。しかし、国士舘大が3Pで勢いがつくと、連続得点を許しリードは3点に。辛うじて齋藤がジャンパーを決めて30-25とリードして前半を終えるも嫌な空気のまま後半へ。

【後半】
後半に入り、国士舘の猛攻に対し、得点が伸びず苦しい明治大。それでも逆転を許すことなくリードを保って、43-40で最終Qへ。国士舘大にOFリバウンドを取られ高さに苦しむ間、ドライブを決められ国士舘大が逆転。攻め気をみせるもシュートが決まらずさらにはリードを許す展開に。残り6分半45-51となった所でたまらず明治大タイムアウト。曾田がようやくシュートを決めて繋ぐが、反撃するまでには至らず、時間が過ぎていく。

それでもオールコートDFで8秒オーバーを奪うと国士舘大はタイムアウトを要求。残り1分半で明治大は怒涛のDFを見せ、曾田が3P、スティールから宮本が得点し2点差にまで追い上げる。ここからファールゲームを仕掛け、逆転を狙うも国士舘大・安里がフリースローを落とさず。逆にフリースロー得た齋藤が2本ともはずしてしまうがすぐに三井が奪いシュート。その後もフリースローを落とさない国士舘大に苦戦するも得点差は2点のまま。最後の終了間際、明治大・曾田が打った3Pに対するディフェンスがファール判定に。3本ともすべて決めれば逆転勝利。しかし、最初の2本を落とし、63-64。明治大はベスト16で新人戦を終えた。

 
 

~いい出だしでリードするも逆転を許した 「2つの要因」~
この試合を振り返り、外山コーチは「前半の終わり方で10点差を5点差にしてしまったということが最初の要因。あと後半に入った時、相手のゾーンへの攻め方が上手にできなかった。そこで逆転されて10点近く離されてしまった。(外山コーチ)」と敗戦の要因を2点あげた。

1つ目の要因である前半終わりで点差を詰めさせてしまったことは後半開始早々の国士舘大の勢いをもたらしたことは間違いない。

「(前半終わり10点差にした所でのタイムアウトの指示は)10点差という2桁で終わるのと1桁差で終わるのでは違うからすごく大事。ディフェンスを頑張らないとダメだよ、そうではないと後半につながらないよ、と話しました。(外山コーチ)」という指示に対して残り25秒ほどでマイボールにした後の時間を使いきれず、さらには途中攻めてチャージングを取られるなど指示とは逆の結果となってしまった。

このことについて「いまはガードを育てなければいけないので多くは言いませんでしたがあそこは時間を使って攻めるのは当たり前のことだぞ、とは言いました。ガードは経験を積まないといけないので。(外山コーチ)」と語るも、それでも最後は差を詰めたことについては「最後はまあ、ギャンブルなので。ああいう状況になること自体おかしいですからね。そういう状況にしないことが一番大事ですよね。」と厳しい反応を見せた。
 
 

~早くいい経験を積んでリーグ戦でも力を出せるようにしてほしい~
だが、最後には「彼らは技術的にもまだまだな所がある。早くいい経験を積んでリーグ戦でも力を出せるようにしてほしいです。まだ今のままだと自分の持っているものを出しきれずに終わってしまいます。どうやったら自分の力を出せるのか。今回の新人戦とは普段試合に出れない新人の子たちに機会を与えて経験を積ませる場。この経験によってリーグ戦に向かっていく姿勢ができればいいと思います。」という言葉を最後に残した。

そう、この結果を「いい経験」に変えていかなければいけない。

確かにリードを守れなかった。
けれど、最後は追いつけそうな所まで押し上げたのは事実。
それができるだけの力を秘めているのだから
後はそれを少しでも確実なものに積み重ねていってほしい。

その先にしか「勝利」はない。

今回終了のブザーとともに3本のFTを獲得した會田選手。62-64の2点差。全部決めれば明治大の勝利だった。この時、昨年度のリーグ戦2戦目の筑波大戦で安藤選手が残り2秒52-54の場面で3PのFTを獲得。全て決めて55-54。そのまま勝利を掴んだ時の事を思い出したという。
「あの時には誓哉さんは全部決めていて、僕は1本しか入らなくて。そこがメンタル的にも成長しなきゃいけない、と思いました。(會田選手)」

この想いもこの場に立った者でしか得られない「経験」。

それぞれが感じたいろいろな想いは全て明治大がこの新人戦で出た貴重な「経験」。これを次につなげていってほしい。そしてリーグ戦やインカレでその結果を見せてくれることを願いたい。

 
 

◆No.9 田中井 紘章選手(2年・新人戦CAP)
「悔しいと言えば悔しいですけど…経験の場なので 自分たちのやる事をやるやらずして負けた 逆にやらずに勝っていたら反省も出てこない」

—-今日の試合の入りについて
ディフェンスからやろうと言われていて、最初は点差を開くことができていい流れで入れました。途中追いつかれそうになった時には交替で入った治耀(吉川選手)たちが流れを変えてくれたのでそういう部分ももっと出せたらよかったなと思いました。
—-逆転されてから時間はあったと思います。焦るような気持ちはあったのでしょうか。
逆転されている時、自分はベンチで見ていました。焦っている、というより相手がゾーンになってどう攻めていいのかわからなくなって。ただそういう所はガード陣が若い部分、いい経験になったんじゃないかと思います。
—-去年の新人戦についてあまり満足できなかった、というコメントを大会前に話されていましたが。
今年は自分のディフェンスの激しさとかを出せたのでよかったといえばよかったのですが…個人的に欲を言えば、みんなともっと試合したかったです。

—2試合しかやっていませんが新人戦で得たものは?
それぞれの課題が出たと思いますし、何よりもリーグ戦に向けて試合に多く出るメンバーがいい経験ができたと。コーチが言った指示に対してディフェンスをしっかりやれればああいう点差は縮まる、というのもわかりました。それに1つ1つのプレーがゲームになってくると大切なんだなとも思いました。まあ、弱いとは自分たち、わかっていたので。悔しいと言えば悔しいですけど…経験の場だと。自分たちのやる事をやる、ディフェンスだったりだとかパッシングだったりとかそういうのをやらずして負けたので。逆にやらずに勝っていたら反省も出てこないと思うので。負けるべくして負けたと思います。

—このチームの課題は?
ディフェンスでもうちょっと声が出せたらよかったと。苦しくなった時に自分も声を出す立場ですけど、ポイントガードとかがもっと声出してチームを立て直す、というのが役目だと思うので。そこはリーグ戦までに練習を頑張って直していけたらと思っています。
—リーグ戦に向けての練習が始まりますが。
(新人戦後の)高麗大との定期戦はボロ負けするくらい自分たちが敵う相手ではないかもしれませんがその中で自分の色を出せるかというのがポイントになってくるはずです。出来なかった反省などはリーグ戦に向けて直していきたいです。

 
 
◆No.2 齋藤 拓実選手(1年)
「流れが良いときに、それを持続させるのもガードの仕事だと思うので、それが出来てないっていうのは、まだまだなんだなと改めて実感できました」

—今日の試合についてお聞きしたいのですが
今日の試合は負けてしまい、自分としては悔しい思いがあって…国士舘に勝てれば最終日まで出来て、経験を積めたんですけど…。新人戦の前の練習ではオフェンスでずっとフォーメンパッシングというのをやっていたんですけど、それが出来てなかったり。あとはファンダメンタルのところをしっかりやろうと言われていて、オフェンスでもパスを出したらすぐ切れて、とかディフェンスだったらボールプレッシャーとディナイと、オープンポジションまでしっかりやろうという話をしてたんですけど、ところどころで決めなくちゃいけないところで外してしまったり。他にも前半の部分でも自分が難しいシュートを打っちゃったり。リバウンドやルーズボールとかそういう気持ちの部分でも相手に勝ることが出来なかったので、そういう所全てが敗因でした。

—流れが良いときはリバウンドなども負けていなかったですからね
そうですね。でも、流れが良いときに、それを持続させるのもガードの仕事だと思うので、それが出来てないっていうのは、まだまだなんだなと改めて実感できました。

—逆転されたときにまだまだ時間はあったと思うのですが、その時ガードとしてどういう風にしようと思っていましたか?
逆転されたときにダメだったのが、ディフェンス。オフェンスでシュートが入らなくてもディフェンスをしっかりやれば決められることはないから逆転はなかったはずです。オフェンスでシュートをはずして上手くいかないときに、ディフェンスでちょっとほつれが出ちゃって、連続失点して逆転されてしまった。時間はあったので慌てるってことはなかったんですけど、徐々につめていけばいいっていう話をして、まずはディフェンスという風に声は掛け合ってました。

—齋藤選手はトーナメントでもガードとしてプレータイムをもらっていたと思うのですが、その経験は今回の新人戦に活かせましたか?

トーナメントは、安藤さんが中心になってゲームを組み立ててもらってたので、その安藤さんが組み立ててくれてたようなオフェンスを展開していこうと思ってたんですけど…トーナメント終わったあとに少し違うオフェンスを練習することになって。トーナメントとは違う形になりましたが、最初は上手くいかないと思うので、これから練習していくと思います。

—新人戦はここで終わりましたが、何か得たものはありますか?
個人としては、まだまだ足りない部分がいっぱいあって…長時間試合に出させてもらってるんですけど。長時間出るようなプレーしかしてなくてもっと短時間でディフェンスでもっと激しくしたりとか、ハーフコートまでボールを速く運ぶとか…ちょっと先のことを考えてプレーしちゃってたのが良くなかった。新人戦だったらガードはいっぱいいるんで、もっともっとがむしゃらにやればよかったなと今は思います。

—では、そういう部分が課題だと
はい。そういう部分だったり、ターンオーバーだったり、あとはシュートの確率、打つシュートはほとんど入れられるようにしていきたいと思います。

 
 
 
 
◆No.32 吉川 治耀選手(1年)
「シュート率をあげていきたい プレッシャーを掛けられてもボールを奪われないハンドリングやディフェンスももうちょっと余裕をもってプレッシャーが掛けられるようになりたい」

—今日の試合を振り返って
自分としては出だしはよかったですが、後半になって相手がゾーンにしてからのオフェンスの仕方があまり良くなかったと思います。あとは個々のディフェンスのあたりが弱かったというのもあります。

—出だしがよかった、ということで前半、吉川選手の積極的なディフェンスやスティールでいい流れを作ったと思うのですが。
最後追いつかれたりしてしまいましたが、自分がスティールしたことでみんなもディフェンスを頑張って、という流れが作れました。これなら後半はスタートで出るかもしれない、と思ってハーフタイムは準備していたんですが出れなくてどんどん追いつかれて離されてしまった。出だしから出たかったという気持ちはありました。

—ディフェンスは狙っていたのですか。
はい。普通に(ボールを)取れるなと思っていました。

—今ディフェンス練習が中心だと思うのですが、それについてはどうですか
(相手が)ボールマンではない時のディナイディフェンスだったり、ポジションだったりを今一番意識しています。

—関東トーナメントの最終日、「自分を出せなかった」という話をされましたが
この新人戦では、結構攻めれました。あまりみんながガツガツいかない感じだったので自分では攻めて行こうと。ただもっと点取れたかなと思います。自分も拓実(齋藤選手)も何も言われなくて自分から攻めていきますがもう少し2年生たちがもっとガツガツやってくれたらもっと強かったと思います。自分たち1年が攻めるのもいいと思うんですけどもっと2年生たちがいってくれたらと思いました。

—攻め気は大事だと思いますか。
はい。

—これで新人戦が終わりましたが。
(国士舘に勝って)東海大とやりたかったです。一番強いと言われているので経験したかった。ですがまた切り替えて練習の時もゲームを意識してやっていきたいです。

—今後の個人の課題は
もっとシュート率をあげないといけないし、プレッシャーを掛けられてもボールを奪われないハンドリングとか。ディフェンスももうちょっと余裕をもってプレッシャーが掛けられるようになりたいと思っています。

 
 
◆No.5 會田 圭佑選手(2年)
「僕がやらないといけないという想いでこの新人戦も入った (獲得した最後のFT3本を)僕は1本しか入らなくて そこがメンタル的にも成長しなきゃいけない」

—今日の試合を振り返って
ディフェンスで相手のセンターに(ボールが)入った時のカバーダウンとかコミュニケーションを取って防げなかったのが悪かったと思います。中でゴリゴリやられて、リバウンドも取れなかったしそこかなと思います。

—ドライブでカバーが見られない場面も
はい。これまでディフェンス練習しかやってなかったのにそれが全然できなかったという感じです。

—前半いい流れを作れた場面もありましたが
途中、治耀(吉川選手・1年)のボールプレッシャーやスティールからリズムが良くなって一気に10点差くらいいきました。そのリズムが一番良かったんですけど、途中ディフェンスがルーズになって点差を詰められてしまいました。コーチ陣にも、流れが悪くなっていることを言われていたんですがなかなかディフェンスの意識が持てなかったです。

—そういう時に声を出したりして引き締めるのがガードの役割りだと思うのですが
そうですね…声を掛けたんですが…なかなかできなかったです。全員のディフェンスの意識が薄れていた時にボール運びをしている選手にもっと(スティールなどを)狙えたらよかったのかなとは思いました。

—後半について外山ACがもっと會田選手に攻めてほしかった、というコメントがありましたが
後半、相手がゾーンになってからそのギャップをついてドライブ、というのが一番いい攻め方なんですけどそれがなかなかできなくて。どうしても弱気になってパスばかりになって、最後は単発でシュートばかりになってしまいました。
—シュート当たっていたと思うのでもっと行っていいのでは?
思っていましたし、言われてもいました。でも、コースが見つからなくて、行こうというのはあったけど相手のディフェンスが微妙な位置にいたりしてなかなか行けなかった。3Pで自分が打って単発で打ってしまうのも流れとしては良くないのかなと思って、ボール回ししてからという感じでした。

—最後に新人戦を終えて
僕がやらないといけないという想いでこの新人戦も入ったし、こういう大会で経験を積んでリーグ戦を迎えたかった。そういう意味では今日負けましたがこれを「いい経験」に変えていきたいと思います。

—そういう意味で最後の3Pも「いい経験」に変えていかないといけないですよね
はい。去年のリーグ戦で誓哉さんが3PのFTを3本とも決めたことがあったじゃないですか。あの時には全部決めていて、僕は1本しか入らなくて。そこがメンタル的にも成長しなきゃいけない、と思いました。

—フリースローを打つ時に、あの時を思い出したということですか
はい。絶対に決めると思っていましたが力が入りすぎてしまいました。

—それもいい経験ですね
はい。

 
 

 
 
 
 

*******PHOTO*******

#35 盛滿 拓郎 選手(1年)
 
 
#22 宮本 滉希 選手(1年)

 
 
#8 今西 勇人選手(1年)

 
 

#14 濱西 秀人選手(1年)

 
 
#27 松本 大河選手(1年)

 
 
#26 小谷 拓哉 選手(2年)

 
 

#99 平佐田 葵選手(2年)

 
 

 

 

Written by K(support By R)
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