【2015関東トーナメント】ベスト8決定戦(vs専修大)~苦しい試合内容でもそれぞれが繋いで掴んだ勝利で2年ぶりのベスト8~

by admin on 水曜日, 5月 6th, 2015

2015年度最初の公式戦となる「第64回関東大学バスケットボール選手権大会」(以下、関東トーナメント)のベスト8決定戦・vs専修大を迎えた。

◆試合結果
○明治大学 74(16-13,24-17,14-20,20-23)73 専修大学●

◆レポート

スタート
明治大…曾田・秋葉・宮本・伊澤・吉本
専修大…渡辺・國分・秋山・田代・野口

【前半】
ベスト8入りをかけた戦い。先手を取ったのは明治大。#50伊澤実孝(4年)のセカンドショットなどで得点を重ねる間、シュートは打たれるも専修大には得点を許さず。#20秋葉真司(4年)と#22宮本滉希(2年)の速攻も決まり、10-0と先行する。しかし、ここから専修大のシュートが入りだし、専修大・#13石上潤、#11秋山煕の3P、エース#24田代直希のジャンプシュートなどで12-11と追いつかれると、たまらず明治大タイムアウト。ガードを#5會田圭佑(3年)から#2齋藤拓実(2年)に代え、#2齋藤がドライブなど連続得点を決め流れを変えると、16-11で2Qへ。しかし、すぐさま16-16の同点に。ここで#2齋藤が3Pを含む連続7得点の活躍を見せると、#26小谷拓哉(3年)の3Pが決まり、26-16の再び10点差。たまらず専修大タイムアウトとなるが、明治大の流れは変わらず。#55吉本健人(4年)がバンクショット、速攻などで連続得点を決めると34-21。再び専修大はタイムアウトを取り、立て直しを図る。この後、専修大・#11秋山の3Pなどを決められてしまうも、#50伊澤、#55吉本が得点を重ね、最後のノータイム、#2齋藤がドライブでシュートを決めると、40-30で後半へ

【後半】
前半の流れを継続したい所だったが、自分たちのミスなどから付け入る隙を与えてしまう。再び専修大に差を縮められ、42-39の3点差に。20150505_all今度は#2齋藤から#5會田にガードを変え、立て直しを図る。ここで#55吉本のバンクショットや#50伊澤のセカンドショットなどで再び49-39の10点差へ。だが、やはりここから引き離せず、54-50で最終Qへ。専修大・#11秋山、#6渡辺竜之佑にドライブで得点を決められると開始1分半で54-54の同点へ。#88黒崎海斗(4年)と#5會田の合わせが決まり、専修大の流れを切るも、ここから両者譲らない展開。そして、専修大はエース・#24田代が勝負強さを見せつけ、残り5分半で3Pを決め、60-61。専修大がこの試合、初めてのリードを奪う。ここから、#2齋藤と専修大・#24田代の点の取り合いが続き、1点差が続くも残り2分で専修大・#11秋山にフリースローを確実に決められ、65-68の3点ビハインド。この苦しい場面を救ったのは、明治大・#55吉本のタフショットから得たフリースローだ。この2本を確実に決めると67-68。だが、再び専修大・#24田代が3Pを決めるも、今度は#50伊澤が3Pを決め、チームを救う。そして、時間は1分を切り、70-71に。ここで、専修大の攻撃から#2齋藤がテイクチャージ。そして今後はドライブを決めると72-71で逆転に成功する。残りは26.1秒。専修大は最後まで粘りを見せ、ファールゲームを仕掛けてくるが、#2齋藤が得たフリースローを決め、最後専修大に2得点を決められるも明治大はリードを守り、74-73で準々決勝への切符を手にした。

(写真:4Q、65-68の3点ビハインド。この苦しい場面で#55吉本がタフショットから得たこのフリースロー。確実に決め、チームを救った)

 
 
~落ち着いた入りを見せるも
「点差を離しきれない」という次なる課題へ~

前日(ベスト16決定戦vs玉川大)の課題となった「試合の入り方」。2試合目ということもあり、「最初、10-0になって。それは、相手のシュートが入っていない、というのもありましたが、そのリバウンドをしっかりと取って、そこからオフェンスにつなげられました。(オフェンスでは)最初はインサイドで勝負してじわじわ離していく、というのが出来たのでそれはよかったです。(#5會田)」とオフェンス、ディフェンスともに落ち着いた入りを見せた。だが、10-0から3分間で12-11と追いつかれてしまう。

「10点ぐらい離した所でそこから突き離していく、というのが今日1回も出来なかった。10点離れた所で自分が引き締めるというか、もう1回しっかりとやらせることが出来たらよかった(#5會田)」と反省点を述べた。
 
 
そこに交替して入ったのが#2齋藤だ。20150505_saito「(オフェンスが)外だけになっていたので、ピックを使ってドライブだったりと、相手のディフェンスを崩そうというのを考えていました。(ディフェンスは)キャッチアップで捕まえるのが遅かったり、スクリーンのズレで3Pを結構打たれていたので、そこはしっかり声を掛け合おう、と意識しながら入りました。(#2齋藤)」と自らも攻め気を見せ、得点を重ねることで流れを変える活躍を見せた。だが、「オフェンスがダメになっている時はディフェンスがダメになっている所があったので、点数をちょっと離してさらに離したい時に相手を走らせてしまった。今日はそういう所でディフェンスに粘りがなかったのでそこですかね。(#2齋藤)」と#5會田と同様に、一気に点差を離すことでもっと楽な試合展開が出来たはずだが、この試合何度も訪れたチャンスを掴むことはできなかったことを課題にあげた。
 
 
ただ#5會田と#2齋藤、このツーガードの良い点が出せた試合でもある。それぞれがあともう1本、2本と落ち着いた流れを展開することが出来れば、試合の安定感は増し、攻守のバリエーションももっと増えてくるはずだ。昨年度までチームを牽引していた中東泰斗(NBL三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)がいなくなったことで、ドライブや3Pを狙えるだけでなく、ディフェンスやリバウンドも出来る安定した2番がいないことは、ガードとしても苦労する部分だ。だが、そこは#55吉本、#22宮本、#50伊澤の3人とともに、#88黒崎、#20秋葉、#9田中井、#26小谷、#32吉川らのメンバーの持ち味を活かしながらどうチームプレーを展開していくのか。明治大の今シーズンを担う2名は次なる課題へと向かっていってほしい。
 
 
明治大はいい内容ではなかったけれど、ベスト8入りを果たした。まだチームとしては戦えてはいないが、もっともっと力を発揮できる土台はあるはずだ。次は代々木第二で拓殖大と対戦ができる。公式戦で戦えることほど、大きいものはない。それはコートに立つだけではない。ベンチや応援席に悔しさを感じることですら、経験につながるのだ。「自分が出たい」という想いよりも、「チームのために貢献できることは何か」をそれぞれが考え、そして今一度「まずはディフェンスから」という想いを胸に、自分たちで勝利を掴みとってきてほしい。

(写真:最後、勝負強さを見せて勝利に貢献した#2齋藤。課題は残る内容とはなったが、2年目の飛躍を期待したい)

 
 
 
 

*******PHOTO*******

20150505_aita#5會田圭佑(3年)
 
 
20150505_izawa#50伊澤実孝(4年)
 
 
20150505_kotani#26小谷拓哉(3年)
 
 
20150505_kurosaki#88黒崎海斗(4年)
 
 
20150505miyamoto#22宮本滉希(2年)
 
 
20150505_yoshimoto#55吉本健人(4年)
 
 
20150505_saito2#2齋藤拓実(2年)
 
 

 
 

Written by K
試合速報 R
Photo K

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