【2014ALLJAPAN】1月2日2回戦vs拓殖大~残り2.8秒での逆転劇 手にしたものは「3年ぶりALLJAPANでの勝利とNBLチームとの対戦切符~PhotoGalley掲載~

by admin on 金曜日, 1月 3rd, 2014

明けましておめでとうございます!

昨年も明治大学バスケットボール部応援サイト「MUBT MAGAZINE」をご覧いただき、ありがとうございました。2014年もこれまでと変わらず情報をお伝えすべく、活動していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

それでは、2014年の初陣となる「東日本大震災復興支援 第89回天皇杯・第80回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会」2回戦 vs拓殖大(大学4位) の試合結果を掲載いたします。

2回戦

明治大学
(大学2位)

○83 32 – 24 82●

拓殖大学
(大学4位 )

13 – 31
25 – 15
13 – 12

 

◆レポート

スターティングメンバー
明治大…#2目・#12中東・#16安藤・#24田中・#22西川
拓殖大…#40藤井・#99赤石・#14大垣・#23バンバ・#24満島

【前半】
試合序盤から明治大はジャンプシュートや3Pを次々と決まシュートタッチの良さを見せると開始4分半で14-5と大きくリードする展開に。拓殖大の追い上げにあうも明治大・中東(3年)のポストプレーからフリーの安藤(3年)が3Pを決めるなど32-24の8点リードで1Qを終えた。2Qから明治大はベンチメンバーをコートへ。これにより少しリズムの崩れた明治大は途中4分間ノーゴールの間に拓殖大のオフェンスが止めきれず、一気に逆転を許してしまう。途中からスタメンに戻すも、拓殖大・藤井(4年)からバンバ(1年)へのアリウープダンクなどを決められ45-54の9点ビハインドで後半へ。

【後半】
3Qの開始5分間は思うように点差を縮められず苦しい時間帯が続いたが、中東の3Pが決まると西川(4年)、田中(4年)も続き5連続3Pで得点を重ねた明治大。68-69と点差を詰め、安藤がディフェンスに当たられながらもバックショットをねじ込むプレーを見せ、70-70で3Q終えた。4Q出だしで先手を取りたかった明治大だが、バンバのバンクショット、大垣(3年)のドライブなどで残り5分半で70-77と拓殖大が先行。この嫌な空気を一掃したのが明治大・目(4年)だ。連続3Pを決め76-77と一気に点差を縮めると拓殖大・大垣のFT1本に対し、中東がポストプレーから得点すると残り4分で78-78の同点に。ここで明治大・田中がインターセプトから目が3Pを狙うも決まらず。反対に大垣に速攻バスカンを決められ、残り3分半で78-81へ

お互いが決めきれない中、試合が動いたのは残り1分。中東が0度からのジャンプシュートを沈め、80-81となるとどちらに勝利が転ぶかわからない展開に。残り16秒、西川の3Pが外れるとファールゲームをしかける明治大。拓殖大・大垣の2投目が外れるもオフェンスリバウンドを許し、残り16秒今度は藤井にFTを与えることに。だが、ここで2本とも外れ、ボールは明治大へ。最後は中東がディフェンスを引き付けたところでフリーの安藤へ。見事3Pを沈め、残り2.8秒で83-82と逆転に成功。タイムアウトを取り、再逆転を狙う拓殖大に対し明治大・目がインターセプト。奪ったボールを高々と投げあげそのまま試合終了。明治大は3年ぶりにALLJAPANで勝利をあげた。

(写真上:試合開始直前の明治大ベンチの様子)
(写真下:残り2.8秒から明治大・目がインターセプトしたボールを高々と投げあげる場面。明治大の勝利を確信した瞬間であった)

 
 


◆BOX

◆明治大学◆
* #2 目 健人 31:46 12得点 (3P4本含む) 3リバウンド 1TO 1AS 1ST
#7 曾田 圭佑 4:04 0得点 1TO
* #12 中東 泰斗 37:10 22得点 (3P4本含む) 7リバウンド 3TO 7AS
* #16 安藤 誓哉 35:56 16得点 (3P4本含む) 7リバウンド 2TO 4AS 1ST
* #22 西川 貴之 30:44 16得点 (3P4本含む) 4リバウンド 1TO 4AS
* #24 田中 成也 35:20 12得点 (3P2本含む) 5リバウンド 1TO 2AS 2ST 1BS
#50 伊澤 実孝 19:58 3得点 4リバウンド 2TO 1AS
#55 吉本 健人 3:50 2得点
#92 水口 雅也 1:12 0得点 1リバウンド
 

◆拓殖大◆
* #14 大垣 慎之介 39:17 36得点 (3P6本含む) 2リバウンド 1TO 3AS
* #23 ジョフ ・チェイカ・アハマドバンバ 40:00 29得点 (3P2本含む) 19リバウンド 5TO 3AS 2ST 1BS
* #24 満島 光太郎 13:18 2得点 1リバウンド 1TO 1AS
#29 岩田 大輝 27:25 0得点 5リバウンド 2TO
* #40 藤井 祐眞 40:00 9得点 (3P1本含む) 5リバウンド 1TO 7AS 1ST
* #99 赤石 遼介 40:00 6得点 14リバウンド 3AS 1BS
(*:スターティング・メンバー)
 
 

 
 

~残り2.8秒での逆転劇 手にしたものは
「3年ぶりALLJAPANでの勝利とNBLチームとの対戦切符」~

学生2位として2回戦から出場した明治大の相手は1回戦を勝ちあがってきた拓殖大(学生4位)。勝負を決めたのは残り6.6秒からの明治大ボールの場面。「最後は誓哉(#16安藤・3年)と泰斗(#12中東・3年)でいけ!と言った。(塚本HC)」とチームの勝利を託されたのは3年生2人だった。(写真:2Q開始直前、コートに向かう中東(3年・左)と安藤(3年・右)
 
中東が5秒すれすれで安藤からのスローイン・パスを受けとるとダブルチームに来ていた拓殖大の裏をかき、フリーの安藤へリターン・パス。
 
チームの想いが託された3Pシュートは見事決まり、残り2.8秒で83-82。4Qで初めてのリードを奪う。最後拓殖大のパスをインターセプトした#2目(4年)が奪ったボールを高々と投げあげるとそのまま試合終了。明治大は3年ぶりにALLJAPANで勝利を飾り、NBLチームとの対戦切符を手に入れた。
 
 
 

~8か月後に迎えるリーグ戦に向けて「見極めとチャレンジの大会」 ~

明治大は8ヶ月後に開催される関東大学リーグ戦に向けての新チーム作りをスタートさせており、その中でこの大会は「見極めとチャレンジの大会(塚本HC)」としてのぞんでいる。
 
塚本HCは2Qのリードしている時間帯に2年生の#55吉本、1年生の#7會田らをコートに送り出し、逆転されるまで我慢して起用し続けた。このことについては「インカレで準優勝したが裏では何もしていない奴もいる。何もしていないのは認められるのはおかしいだろう、と。次リーグ戦の3位以上を狙える土俵に今の4年生たちが持ってきてくれたがやってなかった奴がその土俵には乗れるかといったら乗れないだろう、と。最後の6.6秒で任せられるような選手になってくれるのかどうか、こういうシビアなゲームを何回も繰り返して経験を積むしかない。(塚本HC)」と見極めをしつつ、これからの期待を込めての起用であった。(写真:途中起用となった#7會田(1年・左)と#55吉本(2年・右))
 
さらに、「練習は良かったとしてもやはり本番のゲームは全然違う。僕らが任せられるかどうかはコート上でのプレーが判断材料になる。プレータイムは自分で獲得するもの。チャレンジして良ければ長くなるだろうし、ダメなら短くなる。その繰り返しだと思う。2Qで交替した時にリズムが変わったのは明らかだったと思うがまずはそれを自覚してほしかった。そして、今はまだ目が泳いでいる部分もあるが8ヶ月かけて彼らの顔がどう変わっていくのか、それを期待している。(塚本HC)」とすでに2014年度に向けてチーム内の争いがスタートしているのだと感じるコメントも聞かれた。
 
選手たちもそれを十分に感じ取っており、「新チームになると割と経験の少ないメンバーや今度入ってくる1年生も含め4年生がいなくなったその穴を誰が埋めるのか。リーグ戦まであと8ヶ月、そこまでに各自がどれだけ成長出来るのか成也さん(#24田中成也)みたいにリーグ戦から活躍する選手が出てこないといけない、と言われて12月はチーム練習もしつつ、個人のスキルアップを狙った練習も取り組んでいました。(#17小山選手)」とキャプテン・小山(3年)がコメントを残した。
 
 
インカレではベンチや応援席にいたメンバーがここから8ヶ月でどう成長するか。
今はなかなか出場時間がない小山も「自分たちの実力はどれくらいのものなのか、試す場でもあると塚本さんには言われました。だから、次のつくばロボッツ戦は出てどれだけの力の差があるのかをわかるでもいいし、出れないメンバーも外から見ていて自分だったらこういう風にするんだろうな、と考えながら見れたらいいと思っています。(小山選手)」と語り、ALLJAPANでしか実現しない公式戦でのトップリーグチームとの戦いを少しでも自分のスキルアップにつなげていってほしい、と願う。
 
 

~「我々はチャレンジャー」 
チームの更なるレベルアップを目指し次はNBL・つくばロボッツ戦へ!~

そして、ベンチや応援席にいたメンバーが彼らのスキルアップを図るとともに、これまで試合に出続けていた目、田中、#22西川ら4年生は来季以降の自分のために、安藤、中東、#50伊澤(2年)の2、3年生メンバーは更なるレベルアップを目指すチームの牽引役としてNBLチーム「つくばロボッツ」とぶつかってきてほしい。
 
塚本HCは「これまでの全てを出す、とかそういうことはこの大会ではなく、この大会はカテゴリー違いの上のチームがたくさんいる。だから我々は純粋にチャレンジャーだ。おびえたり悩んだりするのは面白くない。どう楽しむか。思いっきりやってきてほしいと思う。(塚本HC)」と選手たちに奮闘を期待するコメントを残した。
 
大会2日目を終えて、残る男子の学生代表は東海大(学生1位)と明治大(学生2位)だけとなった。ぜひ学生らしいバスケで最後の最後まで走りきり、大金星を掴んでほしいと願う。
 
 

~Photo Galley~
#24 田中成也選手(4年)
 
 
#2 目健人選手(4年)

 
 
#22 西川貴之選手(4年)

 
 
#12 中東泰斗選手(3年)
 
 
#16 安藤誓哉選手(3年)
 
 
ベンチの様子
 
 
ハーフタイム中の塚本HC、外山AC、知花AC
 
 
試合終了後、観客席に向かい挨拶をする明治大メンバー

Written by K(support by R&M)
Photo K

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