【2012リーグ戦前半最終戦・9戦目vs日本体育大】~ここまでに培った粘り強さを見せ、前半最終戦を勝利!!4勝5敗で後半戦へ~

by admin on 日曜日, 9月 30th, 2012


第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 第9戦目 日本体育大学戦の結果を掲載いたします。


◆試合結果

明治大学 70(14-19,17-19,23-17,16-12)67 日本体育大学
◆レポート

【1Q】
リーグ前半の最終戦となった日体大との戦い。出だしに流れを掴んだのは日体大だった。とにかくエース・熊谷が止められず、連続8得点で0-8。明治大も中東のジャンプシュートを皮切りに入れ返すも、日体大ペースで試合は進み、なかなか逆転できず。再び熊谷に3Pを含む連続得点を許すも、明治大も安藤のジャンプシュート、ドライブなどで一気に流れは渡さず。残り30秒、スティールから日体大・熊谷に速攻ダンクを決められ、なかなか打開策が見当たらないままではあったが、最後明治大・目がブザビシュートを押し込み、14-19で2Qへ。

【2Q】
出だし、今度は日体大・水沼のドライブが冴えわたる。さらに、再び熊谷にスティールから速攻ダンクを決められるなど、我慢の時間帯はこの10分間も続いた。日体大に最大13点差までリードを許すも、リーグ戦中にここまでチームを引っ張ってきた安藤、中東、目が得点だけでなく、ディフェンスやリバウンドでもいい所を見せ、耐え凌ぐと最後、時間ギリギリに放った安藤の3Pは惜しくもノーカウントとなるが、31-38と7点差で前半を終え、後半に望みをつないだ。

【3Q】
ここまでなかなか打開策が見つからないまま、我慢が続いた明治大。しかし、ここで試合が動いた。目、安藤がドライブを決めた所に、その流れを変えたのが中東。ボールを奪うと一気にドライブで駆け上がり、ぴったりとマークする日体大ディフェンス2人を振り切っての速攻ダンク。これにベンチ、応援席が盛り上がると、今度は安藤が速攻。惜しくも日体大・熊谷にブロックされるも流れは明治大に傾いていた。FTで得点を重ねる日体大に、ここで見せてくれたのは目。3P、ドライブと決めると今度はディフェンスリバウンドを取った中東からボールを受けると、そのまま速攻ドライブ。これで残り3:46で46-48に2点差に追いつくとたまらず日体大タイムアウト。しかし、日体大・中野に3Pを決められ、逆転できず。流れが切れるか、と思った所にさらにチームを勢いづけるプレーを見せてくれたのが、今度は田中だった。放った3Pが決まると盛り上がる明治大。粘りを見せる日体大も水沼がドライブ、ジャンプシュートを決めるが明治大も皆川がセカンドショットを決めると、今度も再び田中が3P。さらなる勢いをチームにもたらし、54-55と1点差で最後の10分へ。

【4Q】
開始早々、安藤がドライブを決め、明治大がとうとう逆転。しかし、日体大も粘りを見せ、ここからは点の取り合いとなる。この均衡をやぶったのは、明治大・安藤。日体大のゾーンに対して3Pを落ち着いて決めると、再び強気に打った3Pが決まり、64-60。ここから、日体大にFT1本決められるもこれまで常に接戦を戦い抜いてきた明治大が粘り強さを発揮。安藤が獲得したFTを確実に2本沈め、さらに中東もセカンドショットを押し込む。これにたまらず、日体大がタイムアウトを取るも、安藤が日体大DFの真ん中を突っ切ってドライブ。最後、熊谷にターンショット、合わせを決められるが、3Q終盤に勢いをもたらした田中がここで再び活躍を見せ、ベンチに飛び込むのを恐れないルーズボールで明治大ボールに。このプレーで会場は沸き、時間は残り29.6秒。時間ぎりぎりまで攻め切り、惜しくも最後のシュートははずれるがそのまま試合終了。70-67とまたもや接戦となったこの試合を明治大は見事勝ちきり、4勝目。そして、前半戦を白星で終えた。

 


◆BOX

* #2 目 健人 38:07 16得点 (3P1本含む) 7リバウンド 1TO 1AS 1ST
#7 森山 翔太 19:56
* #12 中東泰斗 33:29 11得点 7リバウンド 2TO 1AS 1ST 1BS
* #16 安藤誓哉 40:00 29得点 (3P3本含む) 5リバウンド 2TO 3AS
* #22 西川貴之 3:27
#24 田中成也 8:44 6得点 (3P2本含む) 1リバウンド
#50 伊澤実孝 13:05 4得点 2リバウンド 2TO 2AS
* #51 皆川徹 34:01 4得点 10リバウンド 1TO 1ST 2BS
#89 土井慧吾 7:11 1リバウンド 2TO 1ST
#92 水口雅也 2:00

(*:スターティング・メンバー)

◆試合速報
Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-120929
◆Photo Galley:関東大学リーグ戦・第9戦目vs日本体育大戦~【Photo Galley】~
◆次戦の試合情報
・9月30日(日)16:00~vs東海大@専修大・生田キャンパス

 

10チーム総当たりを2回繰り返し、各チームが18試合をこなすのがリーグ戦で、この日体大戦は折り返しとなる前半戦の最終ゲーム。明治大は見事勝利し、4勝5敗で後半戦にのぞむことになります。

 
この試合は、前半戦を苦しみながらも前を向いて頑張ってきたからこその勝利だったように感じた。
 
出だしに日体大・熊谷選手に連続得点を許し、リードされる展開に。しかし、明治大はここまで接戦ばかりを戦ってきた、というよりも接戦に”できる”経験がある。そこから、引き離されることなくくらいついた。
 

それは、塚本HCも「これまでの8試合の経験がいきている。(塚本HC)」と評価していた安藤選手、中東選手、目選手が我慢の時間帯を支え切ったからだろう。
 

安藤選手がシュートを決め続け、一方的な流れにさせず、中東選手が高い跳躍力を活かしてリバウンドを奪い取り、さらに豪快なダンクシュートでチームに勢いを与え、目選手はディフェンスで相手の得点源を抑えつつ、さらに3Pだけでなくこの試合はドライブでも魅せてくれた。
 

こういった頼もしい3人がゲームの流れを作っていったことが、最後逆転できる流れを徐々に引き寄せたのだと感じた。
 

対するインサイド陣だが、少し頼りなさが見えることもあるだろう。しかし、リーグ戦はまだ半分終わったばかり。そして、若い選手が多いのだから、きっとこれからの積み重ねで大きく成長してくれるはずだ。それに、いきなりチームが完成しても面白くないし、少しずつ一歩一歩と成長して確かなものにしていくからこそ、ゆるがない気持ちと強さを掴むことができるはずだ。
 

そういったことを考えると、明治大はまだまだ成長段階。
これからどうなっていくのか、本当に楽しみなチームだ。
 

そして、このリーグ戦でチームが成長していくためには、前にも書いたがやはり6、7人目の選手が出てくるかどうか、だと思う。それは、途中から出場し、流れをこわさず、自分のプレーをしっかりとこなし、チームに安定感やまたは勢いをもたらす活躍をしてくれる選手のことだ。
 

安定感については、ボールのつなぎ役やドライブを警戒した日体大ディフェンスからファールを誘うなどの森山選手がその役割をこなしてくれた。
 

そして、勢いをもたらしてくれたのは、田中選手だった。
1年生の時は上を目指す気持ちの強い選手、という印象があり、その後の活躍を期待していたが、2年生から今春までは怪我に泣くことが多かった。
その間、トップチーム、ベースチームを行き来することが多く、モチベーションの維持が難しい中、プレーでアピールすることに苦しんでいたが、今回巡ってきたチャンスで実力を発揮してみせた。
(※明治大ではAチームをトップ、Bチームをベースと呼ぶ)
 

「あの時間は得点がほしくて。数日前の練習試合で良かったから。あいつは1対1ができるからそこを期待して出した(塚本HC)」とその期待に応え、3Pを2本決めた。彼の活躍にチームは大歓声をあげ、間違いなくチームに力を与えたはずだ。
 

これまでのリーグ戦でも、試合中にベンチの脇でアップする姿がよく見られた。しかし、中々出場機会がまわってこず。そのことについて聞くと、「正直言っていいですか。今日も出れると思っていってなかったです。気持ちの準備だけはしてましたけど…出れると思っていなかった。けど、出たからには自分のやることをしっかりとやるだけなので。(田中選手)」というように、いつ呼ばれるかわからない中でもしっかりと準備をしたことがこの結果につながったのだと感じれた。
 

チームに勢いをもたらした活躍に浮かれることはなく、「いや、謙虚にいきます(笑)(田中選手)」と言葉も聞かれたが、これからについては「塚本さんからはシューターと言われているので強気で狙って行っていて。ミスも多かったり、ディフェンスでも塚本さんに言われていることがあるので、そこを修正していきたい。(田中選手)」と自分の課題を見つめつつ、けれどちゃんと前を向いていた。これからのリーグ戦でもっと出場機会をのばしていってほしいと思う。
 

さあ、次戦からはリーグ後半戦が始まる。

相手は東海大。ここまで大東大、青学大に2敗は喫しているものの、これまで選手層の厚さや勝ちきる強さを見せてきた。注目すべきは、インサイド陣のバランスキーザック選手、晴山ケビン選手だろう。得点数1位、2位だけでなくリバウンドも量産。外角のジャンプシュートも得意なこの2選手に対して、どこまで明治大インサイド陣がやりあえるのかが見どころだ。
また、怪我などでメンバーは入れ替わっているものの、1試合前から代表活動でチームを離れていたエース・田中大貴選手が合流。東海大もこれからどんどん変化していくことだろう。
 

そういった2校の対決。明治大の選手たちは、リーグ初戦での敗戦をリベンジする気持ちでのぞむ、という。そして、塚本HCも「後半戦からは変えていく。その初戦である東海大戦は面白くなると思うから楽しみにしてて。(塚本HC)」という言葉が聞かれ、後半戦明治大がどう変化し、どう成長していくのかぜひ一緒に応援していきましょう!!
 
(※写真:明治大・田中成也選手(3年))

 

Written by K
試合速報&Design M
Photo R

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