【2012その他】第42回高麗大・明治大定期戦・2日目~塚本HCインタビュー~

by admin on 月曜日, 7月 9th, 2012

「第42回高麗大学・明治大学定期戦」(2012年6月28~29日)@明治大駿河台キャンパスの2日目の試合結果を掲載いたします。

◆試合結果
明治大 68(12-20,18-22,21-29,17-25)96 高麗大
(※)高麗大のメンバーは初日の記事をご覧ください。

 

◆レポート

【1Q】
明治大:#7森山、#12中東、#16安藤、#22西川、#51皆川
高麗大:#7パク・ジュヒョン,#10チョン・ヒジェ、#21イ・ドンヨプ、#22ムン・スンコン、#33イ・スンヒョン

開始早々、中東の3Pが決まり、幸先良いスタート。だが、高麗#7パク・ジュヒョンが連続スティールで得点につなげると、#33イ・スンヒョンがオフェンスリバウンドからゴール下を決めるなど、圧倒的な強さをみせる。さらに明治は1戦目もリズムを崩す原因となったターンオーバーの修正ができず、#7パク・ジュヒョン、#22ムン・スンコンが連続で3Pを決めて、3-12となったところでたまらずタイムアウト。
塚本HCのゲキが飛ぶ。リングに向かうという気持ちが見えない。なんとか流れを変えたい明治だが、なかなかゴールまで持っていけず、6分間ノーゴール。ようやく中東、続けて安藤がドライブで高麗ディフェンスを切り崩すと、速攻も決まり、点差を徐々に縮めていく。高麗の速いオフェンスにファールがかさんでしまうが、目の思い切りの良い3Pも決まり、沸く明治ベンチ。だが、高麗も#7パク・ジュヒョン、#33イ・スンヒョンが落ち着いて得点を重ね、12-20で第1Qを終了した。

【2Q】
なんとか得点を縮めたい明治は、中東のシュートのこぼれ球を皆川がタップしていれるなど、積極的な攻めをみせる。だが、焦りからかシュートの精度が悪く、ディフェンスから立て直しを計るも、高麗の鮮やかなパス回しに翻弄され、簡単にノーマークでシュートを決められてしまう。#33イ・スンヒョンに対しては、3人がかりでディフェンスするなど、攻撃を封じ、イライラさせることには成功。それでも明治の得点は伸びず、ファールだけが重み、7分間で4得点。対する高麗は、#25チェ・ヒョンソクがこのQだけで3Pを3本決める活躍で点差を一気に20点離す。
だが、明治も残り3分でようやく火がつく。目が3Pをしずめ、久しぶりの得点かと思えば、続けてインターセプトから速攻で再び目が3P!!さらに、中東のドライブ、水口の3Pと怒涛の攻撃をみせる。
そして残り1分をきり高麗大#33イ・スンヒョンが負傷するアクシデントもあり、嫌な空気が流れるも、ラスト3分間をファールで与えてしまったフリースローの3得点に抑え、前半を終了する。

【3Q】
明治は後半重い立ち上がりをつかれ、#25チェ・ヒョンソクにドライブ、#7パク・ジュヒョンにインターセプトから速攻、さらに3Pを許す。明治も目、森山が3Pを決めるが単調な攻めになり、流れを呼び込めない。その中で、安藤のドライブに皆川が合わせ得点するなど、良いプレーもみられたが、今日の高麗は3Pがほとんどはずれない。しかも、#7パク・ジュヒョン、#21 イ・ドンヨプ、#22ムン・スンコン、#25チェ・ヒョンソクとどのプレーヤーも3Pの精度がよく、苦しい明治。
インサイドでは、#10チョン・ヒジェが身体の強さをみせ、ファールでしか止められず、土井、皆川ともにファールが4つに。さらにはフリースローのこぼれ球をことごとく得点につなげられ、完全に高麗ペースで試合が進む。明治も中東が積極的に攻め、得点を重ねるが、点差は広がっていく。最後、森山がハーフコート手前から打ったシュートがブザビ3Pになり、何とか20点差で最終Qへ。

【4Q】
スタートからオールコートディフェンスでしかける明治。だが、コートに戻ってきた#33イ・スンヒョンにゴール下で高さと強さをみせつけられ、なかなか得点を止められない。さらに、安藤が4つ目のファールをとられ、ますます嫌なムードに。それでも、森山が3P、中東がドライブレイアップ、さらに西川もレイアップを決めるなど必死で食らいつこうとする。だが、どうしても20点差から詰めきれない。
その間に、土井、皆川がファールアウト。中東がオフェンスリバウンドからのシュートやジャンプシュートなどを確実に沈めるが、疲れのみえる明治は、完全にディフェンスの足が止まってしまう。そうなると、ファールでしか止められず、フリースローで高麗は加点。最後、水口が意地の3Pを打つも決まらず、高麗との2戦目は完敗に終わった。

 

 

試合を終えた選手たちは口々に「全然ダメです」と言った。初日の試合は、自分たちがやるべきことをしっかりやれば勝てるのにという思いがあったが、今日は手も足も出ないという印象であった。

昨日は打てていたアウトサイドも今日はしっかりと高麗に対応され、インサイドで勝負しようと思っても高さとフィジカルの強さがあるセンター陣の前ではなかなか得点できず。「ゴール下のシュートとか日本では通じることが通じない。ファールをもらおうと思っても、ブロックが上手くて…身体に当てずに確実にボールだけたたかれますからね。(中東選手)」「スクリーンが上手いです。玉ぎわとかリバウンドとかは気持ちでどうにでもなると思うんですが、一つ一つの精度が本当に良いです。(安藤選手)」というように、高麗大のテクニックに完敗であった。

また、昨日の反省点から気持ちを出す!リングに向かっていく!ということを掲げていたのに開始から高麗のペースに巻き込まれ、自分たちのプレーが再び出来なくなっていた。それには「昨日の反省が活かされていない!」と塚本HCが声を荒げる場面も…。「昨日1Qで出来なかったターンオーバーだったり、ブレイクだったりに対することが今日も出来ませんでした(安藤選手)」というように、今日もターンオーバー9つ、リバウンド15本という差が高麗大との間にはあった。さらに、疲れが見えた後半はディフェンスの足が止まってしまい、高麗に簡単にノーマークでシュートを打たれるという場面も多くみられた。40分間動く足…それが今後の明治の課題にもなってくる。

それでも、試合が進むにつれ、徐々に自分たちの持ち味や気持ちを出そうという意識は伝わってきた。ディフェンスでは高麗の#33イ・スンヒョンに対して3人がかりで打たせないようにしていたし、インターセプトからの速攻も決まっていた。また、新人戦では不調であった中東が今日はスコアリーダーとなり、積極的なリングに向かうプレーであったりリバウンドであったりとエースとして復調の兆しをみせた。

今回の定期戦で、高麗のフィジカルの強さ、身体の使い方、プレーの精度、明治との違いを目の当たりにしたであろう。だが、そこには明治に足りないもの、勝つために必要なことのヒントが隠れている。さまざまなことを学び、経験し、反省したことで、選手個人個人が、どのように夏を過ごし、リーグに向けて練習していくかもわかったと思う。

明治大がチームとしてどれくらい成長し、リーグでの戦いに挑んでいくか…9月がとても楽しみになった。

 

それでは塚本HCのインタビューです。
 

~Interview  塚本 HC ~

—昨日の反省から、今日は気持ちを出すということを意識しながら試合に臨んだと思うのですが、どうでしたか?
微妙やね(笑)まぁちょっとは変わっている可能性はあるけど…こっちが認めるような形ではまだないな。来年の6月にまた高麗大に行って試合するけど、その時までにどれだけ身体の太さとか、心の太さとか、テクニックの太さとかが作れるかだと思う。
—何かこの高麗の定期戦で得たものはありますか?
どれだけ、メンタルが大事かってことかな。去年は高麗大とうちもイイ勝負していたけど、(高麗大は)1年間でこれだけ変わってきた。それに対して、我々はあるもので知恵を出し、選手を信用してやっていかなければならない。それにあきらめないということが1番大事。それにフィジカルの強さと精度の高さ、あとはリクルートが顕著に向こう(高麗)はいい。1800人(韓国)と63万人(日本)の違いだよね。(※バスケットボールのプレー人口)アバウトに63万人がやってるのと違って、1800人しかいないから強化しているよね。やっぱり大学にきてからポジションアップさせろとか、何か強化しろって言っても難しい。それをやり遂げなければならない難しさは感じたかな。

 
 
Written by R (support by K)

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