【2015リーグ】最終戦vs法政大~最終戦を勝利で飾り、最終結果は5位(8勝10敗) リーグ統括とインカレに向けて~PhotoGalley~

by admin on 水曜日, 11月 18th, 2015

「第91回関東大学バスケットボール リーグ戦」
最終戦vs法政大学

◆試合結果
○明治大学(8勝10敗)72(19-13.18-9.21-17.14-23)62 法政大学(4勝14敗)●

◆レポート

スタート
明治大…#5曾田・#32吉川・#55吉本・#22宮本・#50伊澤
法政大…#7藤井・#14植村・#35山岸・#24加藤・#16沼田

1度目の対戦では、エース・#24加藤を怪我で欠いた法政大に対し、明治大が序盤から一方的な試合を展開。85-52で明治大が勝利をあげた。約2か月に及んだリーグの最終戦となった2回目の対戦はいいとは言えない内容ながらも、チーム力の差をしっかりと見せた明治大に軍配が上がった。

◆前半
開始早々、#55吉本健人(4年)の3Pが決まると、#32吉川治耀(2年)のジャンプシュート、#5會田圭佑(3年)の3Pなどで10-4と明治大が先行。法政大・#16沼田のセカンドショットや速攻ですぐさま10-8と追い上げられるが、ここで4年生・#50伊澤実孝(4年)、#55吉本(4年)がチームを立て直すシュートを決め、流れを引き寄せると19-13とリードして1Qを終えた。
2Q出だしは攻めあぐねるも、法政大のミスに救われ、最初の得点は明治大。#2齋藤拓実(2年)がジャンプシュートを決めると、#50伊澤へのアシストパスでチームを勢いづかせ、ここで本領を発揮したのがエース・#50伊澤だ。4連続シュートを決めると29-16と一気に2桁差をつけ、試合を有利に進める。ここで気を緩めずにディフェンスで畳み掛ける明治大はスティールから#2齋藤が速攻を決め、#22宮本滉希(2年)もブロックショットを見せるなど一気に点差を広げる。その後、#9田中井紘章(3年)の3Pや#28今川友哲(1年)のバスケットカウントなど交代メンバーも得点を重ね、37-22で後半へ。
 
 

◆後半
出だしに、法政大・中野、藤井に連続で3Pを決められるも、明治大は#50伊澤が得点を重ね、流れを渡さず。中盤で#55吉本が3P2本を含む3連続得点で試合をつなぐと一時は53-37の16点差へ。法政大・沼田が1人奮闘し、得点を重ねるも、#32吉川のドライブ、#20秋葉のフリースローなどで得点を重ね、58-39で最後の10分へ。4Qの入りも明治大がしっかりとゲームを支配し、最終的にはベンチメンバー全員をコートへ。その間、法政大に点差を詰められるも、試合終了。72-62で勝利をあげた明治大は2015年度リーグ戦を5位(8勝10敗)で終えた。
 

 
 
~苦しみながらも、地道に重ね続けた勝ち星 成長を遂げながら掴んだ結果は「5位」~

約2か月に及ぶ「第91回関東大学バスケットボールリーグ戦」が幕を閉じた。今季は2度の指揮官交代を経験。指導スタイルも変わったことで、これまでと違った状況でリーグ戦にのぞむことに、多くの不安を感じていただろう。前半戦は、それぞれの想いが交錯し、うまく噛み合わず、相手のチームに合わせてしまい、後手に回る試合が多く見られた。気持ちで持ちこたえる部分もあったが、2週目に入った所でそれすらも出来ずに大敗を喫する試合もあった。

もう明治大らしい、リーグ戦で成長する姿は見られないのか。

だが、選手たちは見せてくれた。最終週、入替戦回避により少し気持ちが緩んでしまったのか内容のよくない試合はあったものの、ディフェンスで我慢することも、または試合を有利に運ぶために仕掛けることもチームとして徐々に出来るようになっていった。またオフェンスでも、個々に攻め急ぐことなく、#50伊澤、#55吉本を中心に攻める時間帯を多く作れるようになっていった。
この法政大戦、内容が良いとは言えない試合だったが、自分達のバスケを終始展開して勝利した事は、実力をつけてきたことを示したことになる。
そして、最終結果として8勝10敗。昨年度よりも1つ多く勝ち星を挙げただけでなく、混戦となった4位以下の争いで、5位という成績を勝ち取った。それは、ぜひ自信につなげてほしいと願う。
 
 
~ルーキーシーズンを終えようとしている1年生 インカレでも先輩たちとともに~
1年生は、指揮官交代の中により戸惑いながらも、試合に出たい、勝ちたい、1部で戦えるチームにしたい、という様々な想いが交錯する中で時にはぶつかり合う先輩達に本当に良くついてきたと思う。#3綱井勇介(1年)はプレータイムをもらえるチャンスが少なかったのは残念だったが、#28今川友哲(1年)、#24森山修斗(1年)はインサイドの役目を自分達なりに精いっぱい務めてくれた。ガード陣が成長段階であったため、明治大の安定した試合運びはインサイド陣の#50伊澤と#22宮本の2人が大きな役割を担っていた。その2人を数分かもしれないが、ベンチで休ませる時間を作ったことはチームに与えた貢献度はとても大きい。初めて迎えるインカレでも、リバウンドとディフェンスの意識を高く保ちつつ、オフェンスでは物怖じすることなく、思いっきり先輩たちとプレーしてきてほしいと願う。
 
 
~彼らの成長と自覚が今季の明治に力を与えた2年生 インカレでは更なる成長を期待したい~

そして、2年生。4年生が一番成長してほしいと願っていた代ではないだろうか。20151101_saito2
才能溢れる彼らは今後の明治大を背負っていくメンバー。それでも、春先は個人プレーで打開しようとすることが多く、その分4年生と衝突することも多かった。しかし、それも改善され、試合展開を読みながらプレーすることも出来るようになってきた。

#32吉川の春先の課題は、果敢に攻めるシュートをこぼしてしまい、そこからピンチを招くことが多かったが、リーグ戦では決めきる力を結果として残し、さらにはアシストの意識も身に付き、ディフェンスではまだまだ課題が残るものの、明治大には欠かせない得点源へ。そして、#2齋藤はリーグ序盤に色々な状況に少し気持ちが折れることもあったが、徐々に切り替えると終盤の苦しい場面にはコートにしっかりと立ち、誰よりもゲームをコントロールしようとする頼もしい姿が見られるようになった。

また、中盤に少し出場機会をなくした#22宮本は、調子を落としていたとは言え、#50伊澤の逆サイドを務めたことはこれからのインカレにも、そして来季にもつながることだろう。
2年生たちが今季の成長をどうインカレで見せるのか、明治大というチームにどう貢献し、そして上級生への階段を上るのか、ぜひ見届けてほしい。
 
 
~今季多くの犠牲を払った3年生 それでも彼らの強さがチームを支えた~

3年生は今季なかなかプレータイムがもらえない代となった。20151101_tanakai
実力がないわけではない。ただ、#5會田以外の#9田中井、#26小谷拓哉(3年)は周りに合わせることの出来るプレーヤーであり、つなぎ役としては仕事をこなしてくれるメンバーだったが、今年はそういった選手にプレータイムが与えられないシーズンだった。

コートに出ている選手たちからももっと一緒にコートに出て欲しいと言われているのに、試合に出れずベンチにいることは苦しく、またその中で練習に取り組むことはつらかった部分もあるはずだ。それでも、自分達の場所をしっかりと見つけ、取り組める強さがあるのがこの代だ。彼らが見えない所でチームが沈まないように支えていた。

#5會田も2年生ガードとはタイプの違うプレースタイルで、得点力は本来あるものの、なかなかそれが出せず、波に乗れなかったが、それでも持前のディフェンスやゲームコントールでガード陣の成長の先頭に立っていた事には間違いない。

インカレも見えない所で支える場面が多くなるだろう。でも、それが彼らの代である来季につながると信じ、それぞれの持ち場をしっかりと務めてほしいと願う。
 
 
~チームのために、後輩のために つまづきながらもここまでやってきた4年生 最後まで苦しんで、そして本当の最後はみんなで笑って終わってほしい~
そして、明治大というチームのために、後輩のために、という想いを先行させ、自分達のことを後回しにせざる負えなかったのが今季の4年生だろう。チームのことで精いっぱいで自分が何かうまくなったとは言えない、という選手もいるのだから。

後輩たちからは、時には「何をいまさら」「以前の事に固執しているのでは」という批判を持たれることもあった。誰だって、嫌われたくない。でも、それでもやはり言っていくことを選んだのがこの代だ。

決して、自分達が出たい、正しいことを証明したい、ということではなく、聞けばそのコメントからはいつも後輩たちの成長を願う言葉が聞かれていた。それとともに、どんな状況でも「明治大」として結果を残さなければいけない重圧と戦っていたはずだ。

20151101_yoshimoto
試合では、#50伊澤、#55吉本がコートに立ち続けたことは何よりも大きかった今年。この2人がいなければ、そもそも試合にもならなかっただろう。そして、#20秋葉もチームの中で求められているプレーが見つけられず苦しんでいたが、終盤になり、しっかりと試合をつなげられるようになった。そして、#88黒崎海斗(4年)や#1税所啓(4年)は試合にほとんど出られずに、悔しい想いばかりだっただろう。それでも、試合後にはシューティングに向かう姿も見られ、ベンチでは率先して応援し、ベンチに戻った来たメンバーには積極的に声を掛け、試合に出ている2人では出来ないことをしっかりとやってくれた部分は本当に大きいことだ。

こうやってそれぞれが苦しい思いをしながらも戦ったリーグ戦だが、ベンチに座っている以上、ある意味、光が当たっていることになる。光ある所に影はあるもの。今季は、ほとんとベースチームに目を向けられることがなく、トップチームとの選手入れ替えもほとんどなかった。「試合には出られない」ことほどモチベーションがなくなるものはない。一言ではない言い表せないほどの想いがあっただろう。

それでもトップ、ベース合わせて明治大だ。試合に出ているメンバーだけでなく、ベンチ、応援席なども含めてが明治大であり、それぞれにしか出来ないことがあるはずだ。ぜひそれを見つけて、精いっぱいやりきってほしいとただただ願う。
 
 
~今季の大学バスケ総決算 インカレの初戦は24日(火)~

そして、明治大はインカレ初戦を明日24日(火)に迎える。

まずは、富士大学との対戦となるが、地方勢は「打倒!関東」を掲げてやってくるため、その勢いにひいて守ってしまっていけない。関東の代表だということを忘れずに、相手の勢いをしっかりとしたディフェンスで、そしてチームで攻める自分達のバスケで跳ね返す試合をぜひ見せてほしい。それが、1つでも上位に登りつめていく最高のスタートダッシュになるはずだ。
緊張しているのは、相手も同じ事。緊張していることを受け止め、うまくやろうとせず、それぞれが自分の出来ることをただただ精いっぱいやってきてほしいと願う。
 
 

◆PHOTO

20151101_imagawa-001#28今川友哲(1年)
 
 
20151101_moriyama#24森山修斗(1年)
 
 
20151101_tsunai#3綱井勇介(1年)
 
 
20151101_miyamoto#22宮本滉希(2年)
 
 
20151101_yoshikawa2#32吉川治耀(2年)
 
 
20151101_saito#2齋藤拓実(2年)
 
 
20151101_tanakai2#9田中井紘章(3年)
 
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20151101_aita2#5會田圭佑(3年)
 
 
20151101_aita#5會田圭佑(3年)
 
 

20151101_saisyo#1税所啓(1年)
 
 

20151101_akiba#20秋葉真司(4年)
 
 

20151101_kurosaki#88黒崎海斗(4年)
 
 
20151101_yoshimoto2#55吉本健人(4年)
 
 
20151101_izawa#50伊澤実孝(4年)
 
 
20151101_izawa3#50伊澤実孝(4年)
 
 
20151101_last全試合終了後、表彰式・閉会式が行われました
 
 

20151101_last0会の終了後、トップチームでの集合写真を撮影!
 
 

20151101_last2別のポージングに移動中…
 
 

20151101_last3約2か月に渡るリーグ戦、たくさんのご声援ありがとうございました!
 
 

20151101_last4今シーズン、残すはインカレのみとなります!
 
 
20151101_last5最後は学生スタッフも加えての集合写真。インカレも明治大らしいバスケットで頂点を目指します!引き続き、応援宜しくお願いいたします!!

 
 

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Written by 細田季里(support 里江)
Photo 細田季里

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