【2012リーグ戦前半戦・2戦目vs青学大】~前半引き離されるも最後まで集中を切らさず、次につながる敗戦となった~

by admin on 木曜日, 9月 6th, 2012


第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 第2戦目 青山学院大学戦の結果を掲載いたします。


◆試合結果

明治大学 58(23-17.16-2.19-12.14-21)66 青山学院大学

◆レポート

【1Q】

青学大が先月開催された「第34回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」に日本代表チームのメンバとして参加した比江島、永吉、張本を温存させる布陣をコートに送り出してきたこの試合。最初の得点は明治大・中東のセカンドショット。

対する青学大は畠山がジャンプシュートを決めると今後は小林が連続得点。そこに、すぐさまプレスDFなどを仕掛けてくる青学大。しかし、初戦同様、大崩れはしない明治大は安藤のインターセプトから皆川が速攻ダンク。そして、再び安藤のインターセプトから今度は中東がアリウープダンクを見せ、会場を沸かす。さらに目の3Pなどで得点を重ねる。対する青学大も、明治大のミスから連続速攻を決めるなど、両者譲らず。だが安藤の連続得点が決まり、青学大にミスが続くと張本がコートへ。その張本にFTなどを与えるも、最後は安藤が狙ってバンクショットを決め、23-17と明治大がリードして終える。

【2Q】

張本に続き、永吉をコートに送り出した青学大は2人の活躍もあり、一気に逆転。さらに、畠山にもアシストだけでなく、自らも得点を許し、引き離されてしまう。明治大もDFで相手を苦しめる場面や、いい形でシュートを放っていたがどうしても決めれず。終わってみると、この10分間での得点は中東のFTによる2点のみとなり、25-33で後半を迎える。

【3Q】
青学大は3Qから比江島もコートに送りだし、一気に勝負を決めに来る。明治大がノーゴールの間、永吉、張本、比江島に9得点を決められ、25-42と一気に17点差。巻き返しを図りたい明治大だったが、ゴール下のシュートを落としてしまうなど、2Qの悪い流れを引きずっているかのように見えた。しかし、集中力を切らさず。一気に追い上げることはできなかったが、2Qとは違い、安藤、目、伊澤の得点で対抗。最後は残り4秒から安藤がファンブルしながらもバンクショットをしっかりと決め、37-52と最後の10分に望みをつなぐ。

【4Q】
青学大・永吉に連続得点を決められ始まった4Q。3Qで点の取り合いから反撃のチャンスを待っていた明治大。それを掴んだのは、1年生・伊澤の活躍からだった。積極的にゴールを狙うプレーに、回りの上級生の動きも良くなり皆川のセカンドショット、目の3P、速攻と一気に7得点。永吉にFT、比江島にドライブを決められるも勢いがついた明治大は伊澤のバックシュートでさらに盛り上がり、ここで安藤がバンクショット。そして、DFも積極的に仕掛けた明治大は安藤が比江島からテイクチャージ。そして、伊澤の勢いは止まらず、再び得点を決めると、今後は青学大が24秒。さらに安藤、皆川の合わせが決まると残り3:30で55-61にまで追いつく。さらに追い上げられるか、と言うところで速攻を狙ったパスを比江島がインターセプト。このプレーを得点につなげられ、最後目が3Pを決めるも58-66で試合終了。負けたはしたものの、これからにつながる終わり方ができた試合となった。

 


◆BOX

* #2 目 健人 37:20 16得点 (3P4本含む) 4リバウンド 1ST
* #7 森山 翔太 13:29 1リバウンド 1TO
* #12 中東泰斗 36:42 6得点 7リバウンド 4TO 1AS 1ST
* #16 安藤誓哉 40:00 17得点 (3P1本含む) 3リバウンド 4TO 3AS 3ST
#22 西川貴之 16:09 3TO 1ST
#50 伊澤実孝 12:16 8得点 4リバウンド 1TO
* #51 皆川徹 39:20 11得点 10リバウンド 2TO 1AS 2BS
#89 土井慧吾 3:12
#92 水口雅也 1:32

(*:スターティング・メンバー)

◆試合速報
twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-120902

◆Photo Galley:関東大学リーグ戦・第2戦目vs青学大戦~【Photo Galley】~
◆次戦の試合情報
・9月8日(土)11:00~vs筑波大@青山学院大学相模原キャンパス

 

 

最後の勝負所で集中力が切れ、ミスを連発し負けてしまった初戦(東海大戦)。
それをどうやって今後の糧にしていくのか、がこの試合では期待されました。

 

それに対し彼らは、2Qで得点が取れず離されてしまった苦しい状況でも集中力を切らさず、3Qでは反撃のチャンスを待ちながら耐え抜いた。その結果、4Qで流れを掴むことができたのでしょう。

 

何が初戦と違って集中力が保てたのか、という問いに対して
「去年もですし、昨日もでしたが集中力が切れてからの失点が多かったので(前半が終わった後)選手同士で話して「集中力を取り戻そう」と。それで、大きく突き離されても最後点差を詰められたので。選手同士の意見の言い合いが流れを取り戻せたんじゃないかと思います。(皆川選手)」と語ってくれました。

 

そんな皆川選手に対して、この1週目(東海大、青学大)は、ともに強力なセンター陣が複数名をおり、相手の交替も多かった中、ほぼフル出場でこの2戦を戦った感想を聞いた所、
「昨日(初戦・東海大戦)はふがいない試合をして、自分たちがリーグ戦までにやってきたことが出来ずに1試合が終わってしまったのが一番悔しかったです。なので、今日の課題は勝敗じゃなくてまず自分たちが全部出そうと。今日はリーグ戦までにやってきたことが随所に出てたので、こういうゲームになった。いい終わり方が出来たので3戦目以降に向けてよかったと思います。ほんと、こういう流れでいけば勝ちが見えてくると思うので。」(皆川選手)
と、2週目以降への大きな自信を得る試合になったようです。

 

さらに、この2試合だけでも去年のリーグ戦より明らかに成長したプレーを何度も見せてくれています。
その活躍は、「(自分が)やれるか、というよりも、やるしかない。」(皆川選手)という
決意が感じられる言葉が物語ったっているのかもしれません。

 

そして、この試合では皆川選手も「あいつに助けられました。」と言っていたように、3Q後半から途中出場した伊澤選手の活躍がチームに大きな勢いをもたらしてくれました。

 

2ヶ月にも及ぶリーグ戦という長丁場では、スタートの5人だけが活躍すればいい、というわけではありません。
試合を通して成長をし続けながら、それをチームへの勢いと変え、この選手なら何かやってくれそうだ、と思わせてくれる6人目、7人目以降が出てくるかどうか、がチームが勝ちあがっていくためには不可欠です。

 

おそらく前半戦の各試合では、とても短いプレータイムでしょう。
しかし、そんな中でも流れを呼びよせるプレーを積み重ね、少しずつ信頼を得ていった結果、チームにはなくてはならない存在となり、後半戦に大きくプレータイムが増えるのです。
 

もしかしたら、不動の6人目になるだけでなく、スタートを奪うこともあるでしょう。そして、これは明治大に限らず、すべての大学に言えることです。

 

こういった選手は、前半戦のプレータイムが短いこともあり、その活躍はBOXを見ただけでは伝わりづらいと思います。そう考えると、実際に会場で行って声援を送りながら、後半戦にカギとなる選手も見つけるのも前半戦の面白さかもしれません。そういった見方も楽しみつつ、会場に来れる方はぜひ一緒に声援を送りましょう!!

 

Written by K

試合速報 M&R

Photo K

Share on Facebook
Share on Twitter

Leave a Reply