【2012リーグ戦前半戦・6戦目vs拓殖大】~最後怒涛の追い上げを見せるも、3勝目には届かず~

by admin on 木曜日, 9月 20th, 2012


第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 第6戦目 拓殖大学戦の結果を掲載いたします。


◆試合結果

明治大学 62(9-19,18-18,16-12,19-24)73 拓殖大学

◆レポート

【1Q】

明治大 #2目・#12中東・#16安藤・#22西川・#51皆川
拓殖大 #94長谷川・#1鈴木・#11佐々木・#40藤井・#91井上

開始早々、藤井の3Pが決まり拓殖大が先制。立ち上がり硬さの見える明治大は、流れは悪くないものの、アウトサイドのシュートがなかなか決まらない。DFも上手く機能せず、拓殖大が簡単にノーマークをつくり、0-11とあっという間に点差をつけられ、たまらずタイムアウト。開始から4分半でようやく中東が3Pを決め、目も倒れながらシュートを決めると徐々に明治大らしさが戻ってくる。中東がオフェンスリバウンドから押し込み、さらにドライブシュートを決めるが、前半の13点のビハインドは重く、10点差をつけられ第1Q終了。

【2Q】
明治大 #2目・#12中東・#16安藤・#50伊澤・#51皆川
拓殖大 #94長谷川・#6加々美・#11佐々木・#14大垣・#51大宮

DFから流れを呼び込みたい明治大は、拓殖大の24秒オーバーを誘うなど攻めるDFが戻ってくる。すると、拓殖大のターンオーバーから目の速攻レイアップ、続けて中東の3Pが決まり、さらにもう一本安藤の速攻パスが西川にわたり、ついに1点差まで追いつめる。だが、明治大が良いDFをしながらも、拓殖大・藤井は3Pを決め逆転を許さない。しかも自分たちのミスから相手に速攻を許すなど良くない雰囲気に。それでもルーキー伊澤がオフェンスリバウンドからファールをもらうなど気迫のこもったプレーでチームを活気付ける。再び2点差にした明治大だったが、現在3Pと得点ランキングトップの拓殖大キャプテン・長谷川が待ったをかける。ショットクロックギリギリで3Pをしずめると、さらにもう一本3Pを決める。せっかくの良い流れも自分たちで崩してしまう明治大。残り1分で点差は10点と振り出しに。中東が意地の3Pを決めるも、長谷川に3Pをお返しされ、結局10点差のまま前半終了。

【3Q】

明治大 #2目・#12中東・#16安藤・#22西川・#51皆川
拓殖大 #94長谷川・#1鈴木・#11佐々木・#40藤井・#91井上

明治大はいつもは入るシュートも今日はリングに嫌われことが多く、得点が伸びない。インサイドをもっと使いたい明治大は、皆川に積極的に集める。ようやく皆川がバンクシュートを決めると、続けて安藤がジャンプシュート、さらに西川が速攻からファールをもらい再び一桁差に。安藤から中東へのアリウープは惜しくも決まらないが、徐々に明治大へと流れが傾く。前半はあまり見られなかったオフェンスリバウンドもみられ、それを目が3Pへとつなげる。すると、安藤が続けざまに3Pをしずめ、たまらず拓殖大タイムアウト。さらに、中東が強引にドライブにいき、ファールをもらい4点差とする。最後藤井に決められるものの、6点差と射程圏内にとらえ最終Qへつないだ。

【4Q】

明治大 #2目・#12中東・#16安藤・#22西川・#51皆川
拓殖大 #94長谷川・#11佐々木・#14大垣・#40藤井・#91井上

追い上げたい明治大は、皆川がバスカンを決め、幸先良くスタートする。だが、ターンオーバーを連発し、長谷川に速攻を決められたまらずタイムアウト。すぐに大垣の3Pが決まり2ケタ差、さらに悪い流れは続き、ジワジワと引き離されていく。焦りからかシュートが決まらない明治大。残り3分を残して16点差をつけられる。佐々木のジャンプシュートで18点差となると、拓殖大は控えメンバーを投入するなど余裕の展開。すると、明治大は残り2:12から怒涛の反撃に出る。まずは目が3Pのファールをもらい、きっちり3本決め、ボール出しを狙いマイボールにすると森山が3P。さらにDFで攻め立てバックコートでボールを奪い、すぐに中東が3P。まだまだ明治大の攻撃は止まらない。再びターンオーバーでボールを奪うと目が3Pを鮮やかに決め、たまらず拓殖大はタイムアウト。なんと、32秒間で明治大は12得点を奪い、残り1:40で6点差と拓殖大を捕らえる。これにはやむを得ずメンバーを戻す拓殖大。逆転を狙う明治大だったが、長谷川・藤井にしっかりと決められ、万事休す。最後は、62-73と11点差を付けられての敗戦となったが、それでも最後まであきらめない姿勢を見せた明治大に、観客からは大きな拍手が送られた。

 


◆BOX

* #2 目 健人 33:43 13得点 (3P2本含む) 3TO
#7 森山 翔太 9:59 6得点 (3P1本含む) 1リバウンド
#10 清水隆平 0:17
* #12 中東泰斗 39:09 20得点 (3P4本含む) 9リバウンド 4TO 1AS
* #16 安藤誓哉 39:43 9得点 (3P1本含む) 4リバウンド 2TO 8AS
* #22 西川貴之 22:17 6得点 3TO 1ST
#50 伊澤実孝 18:32 2得点 3リバウンド 1ST 2BS
* #51 皆川徹 34:38 6得点 5リバウンド 4TO 1ST 1BS
#89 土井慧吾 0:59
#92 水口雅也 0:43
(*:スターティング・メンバー)

◆試合速報
twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-120916
 
◆Photo Galley:関東大学リーグ戦・第6戦目vs拓殖大戦~【Photo Galley】~
◆次戦の試合情報
・9月22日(土)11:00~vs専修大@秦野市総合体育館

 

 

「今日は拓殖大に負けた。負けたのは現実なんだよ。でも、自滅という思いの方が強いかな(塚本HC)」
この試合、ポイントとなったのはオフェンスリバウンドとターンオーバー。拓殖大のこれまでの試合内容から、明治大のこの試合のコンセプトを
・リバウンドで10本以上の差をつける
・ターンオーバーを少なくする
の2点に絞った。

 
しかし、開始早々0-13という重いビハインドを背負い、リズムが狂ってしまった。
「やっぱり出だしで2ケタ差がつくと辛かったですね。ターンオーバーの数はそこまで多くないのですが、するタイミングが悪かった(安藤選手)」と言うとおり、今日はイージーシュートを落としたり、パスミスがあったり、良い流れが来てもそれを自らで崩すようなターンオーバーが随所に見られた。「2連勝の勢いが途中でも見られたが、あれだけゴール下ポロポロ落としたら、勝てないよね(塚本HC)」いつもは出来るプレーが出来なかったということが、明治大にとっての大きな敗因だった。
 

その中でも、塚本HCも良かったと太鼓判を押した中東選手の攻守にわたる活躍は目を見張るものがあった。「外のシュートがだいぶ入るようになったんで、DFが前にくるから、ドライブとか抜けるようになりました(中東選手)」それでもチームのことを思えばまだまだ納得いくことはない。「自分の調子は良かったんですが、自分ひとりでやるのではなくて、もっと周りを使わないとダメですね。今日はインサイドが使えなかったんで、一回でも入れられたらもっと楽に点がとれたかなと思います(中東選手)」

 
インサイドは有利なはずである明治大が、序盤はなかなかそれを活かすことが出来なかった。
「インサイドに入らないと、アウトサイドが活きない。まるでDFで攻められているようだった(安藤選手)」それでもルーキー伊澤が状況を打開するべくインサイドで粘りをみせる。オフェンスリバウンドに飛び込み、さらにインサイドでパワープレーをみせ、得点にはつながらなかったが、見えない部分でチームを支える献身的なプレーをみせてくれた。それには、安藤選手も「伊澤が入って良かった。」とルーキーながら大きな信頼を寄せていた。
 

試合終了後の選手からは、反省点ばかりが口をついて出ていたが、4Qでの追い上げはすさまじいものがあり、明治大の底力をみせつけることが出来たのではないだろうか?
ラスト2分半で18点差はあきらめがちになる点差である。実際、メンバーを入替えた拓殖大は安全圏内だと思ったのだろう。

 
でも明治大はあきらめなかった。3Pファールのフリースローから始まり、怒涛の3連続3Pで32秒の間に12点の差をつめることに成功。会場中が明治大のプレーに釘付けになった。
勢いのまま逆転するかと思ったが、明治大が選んだのはここで勝ちきるという精神力をつけるためのプレーだった。
 

結果、それはターンオーバーとなり、引き離されてしまったが、安藤選手も中東選手も「明治が成長するための過程であるから、仕方ない。後悔はしていない。」と語る。
 

出だしが悪かった中で、どうやって点差をつめていくか、どうやってそこから勝ちきるか…
明治大にとっては一戦一戦が勉強であり、大切な成長の場である。来週の試合へ、また後半戦の試合へ向けて選手一人一人がしっかりと自分を見つめ、チームを見つめることが出来れば、明治大が大きな変貌をとげることは間違いない。

 
まずは一戦必勝。
一つ一つ目の前の試合をしっかり勝つ!そういう気持ちを思い切り試合にぶつけて欲しいと思う。

 

Written by R
試合速報 M
Photo K

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