【2013関東リーグ戦】第16戦vs大東文化大~明治大最大の武器が開花!!誰が出ても変わらないディフェンスに対する意識をみせての勝利~

by admin on 金曜日, 10月 25th, 2013

第89回関東大学バスケットボールリーグ戦 第16戦 vs大東文化大 の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

 明治大 ○77(14-12,24-12,20-11,19-18)53● 大東文化大

◆レポート

スタート
明治大…#5森山・#2目・#16安藤・#22西川・#24田中
大東文化大…#8戸ヶ崎・#28兒玉・#30鈴木・#86小野寺・#99山崎

【1Q】
序盤は互いに点を取り合い良い勝負。明治大はディフェンスで大東大を攻め立て、8秒オーバーを誘う。
さらに、安藤がスティールした際の大東大鈴木のファールがアンスポになるなど明治大に徐々に流れが傾くと、安藤はもう1本スティールから速攻を決め、大東大はたまらずタイムアウト(8-4,残り6:47)
すると、大東大は山崎が粘りをみせて同点に持ち込む。
しかし、明治大も代わって入っていた中東・伊澤が得点を重ね逆転を許さない。
1Q途中からオールコートディフェンスを継続していた明治大は残り2分間大東大を無得点に抑え、2点リードで1Qを終える。

【2Q】
2Qに入ると、明治大が怒涛の攻撃をみせる。
清水からのアシストで伊澤が得点すると、伊澤は積極的にリングに向かいリードを広げる。
大東大が攻めあぐねている間に、明治大は曾田・森山の連続3Pで2ケタ差をつけ、大東大は前半2回目のタイムアウト(24-13,残り7:02)
さらに田中が3Pを決めて波に乗る明治大。大東大も兒玉が次々とドライブを決めて追いすがるも、明治大伊澤が決め返し譲らない。
キャプテン森山もジャンパー・3Pと決めてチームを盛り上げ、残り1分をきって中東のジャンパーも決まり、良い流れでリードを保って前半を終えた。

【3Q】
後半開始早々、大東大は兒玉の3P・ジャンパーで一気に1ケタ差までつめる。
しかし、明治大は落ち着いたプレーをみせ、安藤の3P、さらに中東が2連続で3Pを沈め、大東大をつき離す。
中東は決して本調子ではないながらも、リバウンドやフォローシュートなどでチームを支え、エースとしての役割を果たす。
残り5分をきって、安藤からの絶妙なパスで中東の速攻が決まると、大東大は後半1回目のタイムアウト(53-33,残り4:44)
ベンチメンバーを投入しても、大東大を5分間ノーゴールに抑えるなど圧倒的なディフェンス力をみせる明治大。
残り30秒で三井のジャンパーが決まり、大きくリードをして最終Qへと向かった。

【4Q】
控えメンバーをコートに送り出し、盤石な体制で試合を進める明治大であったが、大東大もエース山崎が高確率でジャンパーを決めて意地をみせる。
明治大はディフェンスから流れを作りたいが、ややかみ合わない部分もあり、なかなか上手く攻められない。
それでも、三井の3P、森山のドライブなどで息を吹き返すと、三井がジャンパー・速攻とルーキーながら積極的に得点に絡み、存在感を示す。
3Pなどで追いすがる大東大に対し、明治大は全員ディフェンスでなんとか守り抜き、最後は小山のジャンパー・三井の3Pが決まって終了。
全員出場を果たし、全てのQで大東大を上回るなど明治大の力を見せ付けての快勝となった。

 


◆BOX

◆明治大学◆
#0 川内 慎太郎 14:18 2得点 2リバウンド 1TO 1AS 1ST
* #2 目 健人 12:09 0得点 1リバウンド
#3 松本 康太 3:08 0得点 1TO
* #5 森山 翔太(CAP) 17:17 12得点 (3P2本含む) 3AS
#7 曾田 圭佑 14:50 3得点 (3P1本含む) 3AS
#10 清水 隆平 9:52 0得点 2リバウンド 1TO 1AS
#12 中東 泰斗 16:04 14得点 (3P2本含む) 4リバウンド 1BS
#13 三井 啓史 13:17 12得点 (3P2本含む) 2リバウンド 1BS
* #16 安藤 誓哉 21:10 10得点 (3P2本含む) 3リバウンド 1TO 3AS 2ST 2BS
#18 小山 耀平 4:27 2得点 1リバウンド
#21 岩淵 俊紀 3:08 2得点
* #22 西川 貴之 18:26 2得点 1リバウンド 2TO 2AS 2ST 1BS
* #24 田中 成也 22:09 3得点 (3P1本含む) 4リバウンド 2AS 1ST
#26 小谷 拓哉 6:30 0得点 1リバウンド
#50 伊澤 実孝 23:15 15得点 5リバウンド 2TO 1AS
 

◆大東文化大学◆
#1 高橋 諒多 6:00 0得点 2TO
#7 渡部 舜 11:16 5得点 (3P1本含む) 2リバウンド 1TO 1AS
* #8 戸ヶ崎 祥一 32:56 4得点 5リバウンド
#10 吉田 怜央 1:38 0得点
* #28 兒玉 貴通 31:07 11得点 (3P1本含む) 4リバウンド 2TO 2AS
* #30 鈴木 友貴 33:43 6得点 4リバウンド 3TO 2AS 2ST
#55 永井 裕也(CAP) 8:53 5得点 2リバウンド 2TO
#68 花井 大悟 10:28 3得点 (3P1本含む) 1リバウンド
* #86 小野寺 翔輔 27:06 4得点 6リバウンド 2TO 1ST 1BS
#88 平得 文士 7:04 0得点
* #99 山崎 渉真 29:49 15得点 (3P1本含む) 2リバウンド 2TO 1AS 1ST
(*:スターティング・メンバー)
 
 


◆試合速報

Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-131020

◆Photo Galley
2013リーグ戦・第16戦vs大東文化大~【Photo Galley】~
 
◆次戦以降の試合情報
「カレンダー」ページをご覧ください。

 
 

~明治大最大の武器が開花!!誰が出ても変わらないディフェンス力の強さ~
 

~上位を狙うにあたって絶対的に必要なディフェンスの強化~

前日の試合で筑波大が白鴎大に敗戦したため、明治大にも3位のチャンスがまわってきた。
拓殖大・筑波大・明治大の三つ巴となるも、明治大にはやや不利な展開でもある。
ここにきて、僅差で落とした試合が悔やまれるが、まだ諦めるには早い。
明治大は残りの試合をしっかりと勝利し、最善を尽くすしかない。
インカレでのシードがかかっていることもあって、ぜひとも狙っていきたいところだ。

そのためには重要なことは何か…?

明治大にとっての最大の武器ディフェンスの確立である。
「オフェンスはいつ当たるかわからない。でも、ディフェンスをしっかりすることでイージーバスケットが増えていくことが大事。そうすれば、おのずと(3位が)転がり込んでくるんじゃないかと…(塚本HC)」

残りの4試合は、インカレや来季を見据えての試合であり、いろいろな経験を積ませる場である。
チームとしてのレベルアップを図るためのキーポイントであるディフェンスに、この休止期間中は重点をおいて練習してきた。
ディフェンスは裏切らない。
そこから流れを生み出し、オフェンスに繋げる。
そうやって明治大は今まで勝ってきた。
すべてはディフェンスがベースであり、ディフェンスなくして勝利をつかむことは出来ないのだ。
そこを選手一人一人が理解し、その意識を高め、チームで統一する。
それが出来たからこそ、青学大、大東大の快勝へとつながったのではないだろうか。

 
 

~誰が出ても変わらないディフェンス。チームとしての底上げを実感したベンチメンバーの活躍~

この試合でもっとも印象に残ったのが、ベンチメンバーのプレータイムが多い中、すべてのQで大東大からリードを奪っている点だ。
どのチームでも、控えのメンバーを出すと、やはり対戦チームの主力メンバーに猛追され、点差を縮められてしまうものだ。
だが、「今日はスタートや7番目8番目以降を代えてもあんまりディフェンスのレベルが変わらなかったことが嬉しい。目的意識が一つになってやれるようになったかなって(塚本HC)」
と塚本HCが言うように、大東大が主力メンバーを出し続けている中で、明治大は誰が出ていてもしっかりとディフェンスし、得点を重ねることが出来ていた。

とくに、ルーキー三井選手は13分という出場時間ながら12得点をあげ、これまであまり見られなかった積極的にドライブにいくなどのリングに向かう気持ちを見せてくれた。
「むっちゃ緊張してましたよ(笑)でも、相手がセンターだったのでどんどんドライブにいけって言われていたのでいきました。
シュート入ってよかったなぁ~って思いますが、まだまだ全然ダメですね(三井選手)」

三井選手だけでなく、同じくルーキーの曾田選手や、4年生川内選手のプレータイムもどんどん増えている。
スターターの田中選手も常に、自分のファールが混んでしまってもベンチにいるメンバーがいるから安心して全力出し切れると語っている。
それだけ、ベンチメンバーの信頼は厚い。
だが、誰が出ても変わらないチームは理想的ではあるが、現実問題難しいことも多い。
それでも、明治大はもしかしたらその理想的なチームに一番近いチームなのかもしれない。

 
 

~代表経験を経て生まれたエースとしての自覚と責任~

また、日本代表の活動でチームを離れていた中東選手のプレーもこの試合は際立っていた。
まだまだ合流したばかりでチームに慣れず、からまわることも多いが、献身的なリバウンドやディフェンスなどはチームを勢いづけ、決めるときは決める、明治大のエースとしての存在感を示した。
休止期間前は自分のプレーに納得がいかず、迷いのあるプレーを見せていたこともあった。
しかし代表経験を経て、自分のプレーも自分自身も見つめなおすことが出来たのであろう。
責任感みたいなものが出てきたと中東選手自身も語っていた。
チームを背負うことは苦しく辛いことも多いかもしれない。
ただ、チームを背負うことで生まれる強さもあると思う。
この重みをマイナスとして受け取るか、プラスの力として捉えるかは選手次第だ。
その重みすらも楽しんで戦うことが出来れば最高である。

明治大はまだまだ底知れぬ未知の力を秘めている。
未完成だからこそ、見ていておもしろい。
残り2試合、インカレに向けて一つも無駄には出来ない。
最後まで諦めずに戦う明治大の選手たちの勇姿をぜひ見届けて欲しい。
応援よろしくお願いします。
 
 

 
 

 
 

Written by R
試合速報 M&R
Photo K

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