【2013インカレ】準決勝vs青山学院大~1年かけてたどり着いた最後の試練 見事勝利し残るは「頂点」へ!!~PhotoGalley掲載~

by admin on 日曜日, 12月 1st, 2013

「東日本大震災復興支援 第65回全日本大学バスケットボール選手権大会」 
準決勝 vs青山学院大(関東2位) の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果

 明治大学(関東3位)59(18-21,19-7,8-13,14-15)56 青山学院大(関東2位)

◆レポート

スターティングメンバー
明治大…#2目・#12中東・#16安藤・#24田中・#50伊澤
青山学院大…#32畠山・#7野本・#13鵤・#25永吉・#0船生

【1Q】
野本が鮮やかなドライブをみせて青学大が先制するが、中東もすぐに3Pを返して一歩も譲らない。明治大は早々とオールコートDFに切り換え、青学大のターンオーバーを誘い、田中の3Pにつなげるなど良い流れ。野本・永吉がインサイドで強さをみせる青学大に対し、中東・田中のアウトサイドで応戦する明治大。一進一退の攻防が続いていく。
すると、安藤からの合わせで伊澤が決め、さらにもう1本田中のアシストでゴール下のシュートが決まり明治大がリードを奪う。
さらに調子の良い野本に対し中東がブロックショットをみせるなど明治大ペースになるかと思われた。しかし、そこは青学大もインターセプトから高橋が速攻を決め、さらに畠山・永吉の得点で逆転に成功すると、明治大のOFを残り3分半で1点に抑え、18-21と青学大リードのまま1Qを終了した。

【2Q】
スタートからゾーンDFで対抗する明治大。これが功を奏し、青学大の得点がパッタリと止まってしまう。その間に、伊澤のゴール下、中東のドライブで逆転に成功。明治大は安藤がマッチアップしている高校の先輩・畠山の3Pに対抗して3Pを決めるなど一歩も引かず徐々にその流れは明治大に傾いてくる。
青学大もゾーンDFで応戦するものの、田中のバンクジャンパーや中東のフリースローなどで点差を離していく。さらに、田中の渾身のインターセプトから速攻につなげ目がフリースローをもらい盛り上がる明治大応援団。明治大のDFを崩せない青学大に対し、安藤がOFリバウンドからタップで得点するなど冷静なプレーが続く。残り1分をきって青学大はタイムアウトからなんとか持ち直し、野本がゴール下で決めるも、残り1秒で安藤の3Pが鮮やかに決まり、このQ青学大の得点をわずか7点に抑え、37-28と明治大リードで前半を折り返した。

【3Q】
後半スタートダッシュに成功したのは明治大。中東・田中と連続ジャンパーで2ケタ差に。DFからリズムを作り、こぼれ球もしっかりとリバウンドでキープし、青学大にセカンドチャンスを与えない。速攻から中東がレイアップにいくも永吉にブロックされてしまうがこれはゴールテンディングとなりカウントに。たまらず青学大タイムアウト(43-30,残り4:50)
すると、青学大・野本が奮起。ジャンパー、ドライブと立て続けに決めて明治大を追いかける。明治大も何度もOFリバウンドをとって粘って中東が押しこむなど決して悪くないものの、徐々にそのペースは青学大に傾いていく。落ち着いて1本というよりは強引な攻めが続いてしまいシュートが落ち始める明治大。すると、青学大小林にドライブ・3Pを決められ明治大はタイムアウト(45-39,残り41.2秒)だがそう簡単に流れは変わらず、ターンオーバーから野本にドライブを決められてしまい、45-41。今度は明治大がこのQを8点に抑えられて勝負の最終Qへと向かった。

【4Q】
意地と意地がぶつかり合う最終Q。青学大畠山が開始早々3Pを決めて1点差とすると、安藤がすぐにドライブを決めて逆転を許さない。さらにエース中東が鮮やかなステップインを見せて会場を魅了するなど再び引き離しにかかる明治大。だが、激しくなるDFから立て続けにファールを取られてしまうと、シュートも落ち始めジワジワ青学大がその点差を縮めてくる。すると、鵤が3Pを決めて49-51とついに青学大が逆転に成功。西川がすぐに3Pを決め返して反撃するも、張本も3Pを決めて再び青学大がリード。

残り2分半気の抜けない展開で田中が気迫のドライブを見せて同点に。さらに西川が鮮やかに3Pを決めてリードを奪うと青学大は2回目のタイムアウト(57-54,残り1:35)
時間が過ぎていく中、明治大の必死の攻防が続き、残り25秒。リバウンドの競り合いで伊澤がファールをもらうと、そのファールで青学大キャプテン畠山がファールアウト。もらったフリースローを伊澤が冷静に2本決め5点差とし、勝利を確信して盛り上がる明治大。
しかし、最後まで王者青学大は粘りをみせる。張本がすぐにジャンパーを決めて残り22.5秒で3点差とすると、ファールゲームにいき永吉がファールアウト。その西川のフリースローがなんと2本とも落ちてしまう。
残り14.5秒諦めない青学大は3Pを打ち続けるが決まらず、安藤がボールキープしてタイムアップ。喜びを爆発させ抱き合う明治大ベンチと応援団。昨年の準決勝青学大戦での大敗からのリベンジを見事達成した明治大は、35年ぶりに決勝の舞台の切符を手にした。

 


◆BOX

◆明治大学◆
* #2 目 健人 25:27 1得点 1AS
#5 森山 翔太 7:23 0得点
#10 清水 隆平 0:09 0得点
* #12 中東 泰斗 33:12 17得点 (3P1本含む) 11リバウンド 2AS 2BS
* #16 安藤 誓哉 40:00 12得点 (3P2本含む) 8リバウンド 3TO 4AS
#22 西川 貴之 22:26 6得点 (3P2本含む) 2リバウンド
* #24 田中 成也 34:07 15得点 (3P2本含む) 7リバウンド 1TO 1AS 2ST
* #50 伊澤 実孝 36:38 8得点 7リバウンド 1ST
#89 土井 慧吾 0:38 0得点

 

◆青山学院大◆
* #0 船生 誠也 6:18 0得点 1AS
#3 小林 遥太 20:41 5得点 (3P1本含む) 2リバウンド 1AS
#5 高橋 貴大 14:16 2得点 2リバウンド 2ST
* #7 野本 建吾 32:14 18得点 10リバウンド 1TO 1AS
#8 張本 天傑 20:36 5得点 (3P1本含む) 3リバウンド
* #13 鵤 誠司 30:01 7得点 (3P1本含む) 4リバウンド 4TO 1ST
#18 笠井 康平 11:02 0得点 2リバウンド 2AS
* #25 永吉 佑也 33:22 10得点 10リバウンド 3TO
* #32 畠山 俊樹 31:30 9得点 (3P3本含む) 4リバウンド 2TO 1AS

(*:スターティング・メンバー)
 
 


◆試合速報

Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-131130
 
 

~1年間かけてたどりついた最後の試練 それを乗り越え~
彼らを見てきて思っていたことがある。

彼らの歩く道にはなんとなく勝つ、という道は与えられてこなかった。あともう少しで勝利に手が届きそうになったとしても、彼らがそれに見合う力を持っていない時は「まだまだ。ちゃんと強くならないとダメだ。」とバスケの神様が言うかのように悔しい結果を突き付けられてきた。

去年のインカレ準決勝は「39-88」での敗戦。『頂点』を争うチームとの差を嫌というほど突き付けられたあの日の相手は青学大だった。その次の日から『頂点』に登りつめるための日々をスタートさせた明治大。いくつもの壁を乗り越えて迎えたのが昨日の準決勝だった。頂点を掴む戦いを手にする前に与えられた最後の試練は1年前思い知らされた相手・青学大を倒すことだった。

「謙虚にチャレンジしよう。キレイごとを言って勝てる相手じゃない。逆に相手は1回負けてるから思いっきりやってくる。(塚本HC)」と試合前の練習で選手たちの気を引き締めた。そして、さらに語りかけたのは、「自分で攻めるという考え方よりも自分がおとりになってチームとして一番いいシュートを打つ、それが一番大事だ。(塚本HC)」というチームで戦おうという言葉だった。

その言葉の通り、彼らはチーム一丸となって戦い、そして勝利を勝ち取った。
 
 

~大声援を力に変え 全員で勝利を掴む~

塚本HCはチーム就任10年目。
「今年のメンバーということではなくて、10年間の今までをつないでいったのが今年の決勝だと思う。3Qで追い上げられた時もすごく苦しかったが、選手を信じた。10年間で作ってきたものが最後の西川の3Pにつながってこういう結果になった。だから、僕らコーチ陣は彼らをホメます。最高なんじゃないですかね。」と語るとともに「それと、サッカー部の勝利でもあると思います。(塚本HC)」とコメントを残した。

この日は70名を超える明治大サッカー部が応援に来てくれていたのだ。
(写真:駆けつけてくれた明治大サッカー部の集合写真。体育館前にて。)
ちょうど1週間前の11/23(土)、サッカー部の試合をバスケ部が応援に行っていて、そのお礼に、ということだった。だが、ただ見に来てくれただけではなく本当に素晴らしい応援だった。試合の最後の最後まで声を出し続け、4Qの苦しい状況でどれだけバスケ部が心強かったことか。

声を出し続けてくれたことに対して卒業後ジュビロ磐田でプレーすることが決まっているサッカー部主将・小川大貴選手は「僕らは90分走り続けないといけないので、全然大丈夫です。(サッカー部・小川選手)」と頼もしい言葉が返ってきた。
(写真:サッカー部とバスケ部による大応援団が結成。心強い声援を送り続けくれたことに試合後、選手たちは感謝の言葉を口にした。)

それとともに「僕自身バスケの試合を見るのが初めて、他の部員もそういう奴が多くて。ルールもわからないし、審判の笛が何を指しているのかをわからない、という状態から見始めたんですけど、見始めたらすごく試合がアツくて。明治も勝ちましたし、(応援席とコートが)近いので一緒になって戦っているように思えました。もうすぐインカレが始まるので僕たちも頑張ろうといい刺激をもらえたと思っています。(サッカー部・小川選手)」と彼らの素晴らしい応援に応えるプレーを選手たちが見せてくれたことを嬉しく感じた。

お互い大学スポーツを盛り上げていくアスリート同士。明治大サッカー部も12/18(水)に大学日本一をかけてインカレの初戦を迎える。決勝に挑むバスケ部に対して「この前、僕たちの応援に来てもらい、最初はそのお礼に、と来させてもらいましたがこういう交流は来年も再来年以降と続いていければいい、と思っています。ここまで来たら最後勝って優勝してください。(サッカー部・小川選手)」というメッセージを最後にいただいた。
 
 

~さあ、残るはあと1つ!明治大のバスケを!そして最高の試合をしてきてほしい!~

さあ、決勝戦。相手は東海大だ。

だが、こここまで来たらもう相手は関係ない。十分積み上げてきた。あとは自分たちの、明治大のバスケをするだけだ。そして、楽しんできてほしい。それだけだ。

明治大はチーム一丸となって戦います。コートでプレーする選手だけでなく、ベンチや応援席で盛り上げる選手や裏から支えている学生スタッフ、そして選手たちとともに苦しみながらも寄り添う塚本HC率いるコーチ陣、全員が明治大バスケ部です。

塚本HCは常日頃から選手たちにこう語りかけています。「人に魅せる、という感覚がないとだめだ。お金を払って見に来てくれる人を楽しませよう(塚本HC)」と。

今日は間違いなく明治大のベストゲームとなる日です。
観ていてくれる方々を楽しませるプレーをしてくれるはずです!
ぜひ明治大というチームを見てください。
ぜひ温かい声援を宜しくお願いいたします!
(写真:ベンチメンバーだけでなく、応援席もスタッフも一丸となって戦い抜きます!)
 
 
 

~Photo Galley~
 

#50 伊澤 実孝 選手(2年)
 
 

#12 中東 泰斗 選手(3年)
 
 

#16 安藤 誓哉 選手(3年)
 
 


#24 田中 成也 選手(4年)
 
 

#5 森山 翔太 選手(4年)
 
 

#22 西川 貴之 選手(4年)
 
 

#2 目 健人 選手(4年)
 
 

サッカー部の声援にも負けないくらい声を張り上げ続けていた小山耀平選手(3年)
 
 

選手たちとともに戦っている塚本HC率いるコーチ陣
 
 

息が詰まるほどの攻防に会場が何度も沸いた
 
 


「1つのボールをみんなで守る」チーム・ディフェンスが会場を魅了
 
 


ベンチ、応援席も一丸となって声援を送り続けた
 
 


勝利の瞬間、喜びを爆発させる明治大
本当におめでとう!
さあ、あと1つ!!
 
 

 
 

Written by K(support by R)
試合速報 M
Photo K

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