【2014OB情報】「全日本実業団バスケットボール選手権大会」大会結果 日立金属が13年ぶりの優勝で幕を閉じた~最終日Photo掲載~

by admin on 木曜日, 3月 20th, 2014

~「東日本大震災復興支援 高松宮記念杯  第46回全日本実業団バスケットボール選手権大会」 
日立金属が13年ぶりの優勝で幕を閉じる~

 
実業団チームにとっては今シーズン最後の全国大会となる「東日本大震災復興支援 高松宮記念杯 第46回全日本実業団バスケットボール選手権大会」。2月8日(土)、9日(日)で行われた予選リーグ、10日(月)の準々決勝を勝ち抜き、昨年の大会覇者・九州電力、今季2冠(※)の日本無線が最終日の準決勝に駒を進めたが、。
決勝戦はその2チームをやぶった三井住友銀行と日立金属との戦いとなった。(※全日本社会人選手権、全日本実業団バスケットボール競技大会)

その決勝戦は前半拮抗した戦いが続いた。しかし、後半に入ると連続3Pなどで日立金属が流れを掴み、3Q途中には10点リードを奪う勢いを見せた。だが4Qに入りインサイドを中心に得点を積み重ねた三井住友銀行が追い付き、56-56と同点へ。勝負を決めたのは残り1分。日立金属#3宇佐美の放った3Pがバスケットカウントとなり、4点プレーで56-60。その後、ファールゲームでフリースローを確実に決めた日立電線が57-64で優勝を決め、大会は幕を閉じた。
 
 
~「仕事とバスケの両立」の裏には 「バスケットが好きだから」という理由~
 
その最終日、九州電力は夜の飛行機で福岡へ戻り、そして次の日は仕事だという。もちろん他に残った関東の3チームもほとんどの選手が次の日仕事に出たことだろう。「仕事とバスケの両立」はそう簡単なものじゃないはずだ。それでも今回明治大バスケットボール部OBを通して聞いた「実業団バスケ」の魅力とは「仕事で嫌なことがあってもバスケをしたら吹っ切れる」「休めないことがあっても頑張っていたらすごく気持ちのいい試合ができる」「バスケ以外に仕事の話もするので一体感がある」と様々だった。そして、根本には「バスケットが好きだから」という理由があることが感じられた。

だからだろうか、どの試合からも熱気を感じ、どのチームが勝ってもおかしくないほど試合展開が数多く見られた。ぜひ一度その目で「実業団バスケ」を見てほしいと願わずにはいられない。

来年のこの大会は「北海道札幌市」で開催されることが決まっている。
その時はどのチームが頂点を掴むのか。

春先からは関東実業団にとって新シーズンの開幕となるリーグ戦が開幕するため、ぜひ会場に足を運んでほしい。
 
 
◆試合結果(男子)
~準決勝~
・○日立金属 69(19-17.23-11.11-16.16-20)64 日本無線● [BOX/REPORT(更新HP)]
・●九州電力55(14-16.10-19.13-18.18-15)68 三井住友銀行○ [BOX/REPORT(更新HP)]
~決勝戦~
・●三井住友銀行 57(11-14.13-16.18-20.15-14)64 日立金属○ [BOX/REPORT(更新HP)]
 
 
最終結果(男子)
◆順位
【優 勝】 日立金属 (13年ぶり3回目の優勝 )
【準優勝】 三井住友銀行
【第3位】 日本無線、九州電力
◆男子個人賞
【最優秀選手賞】 #3 宇佐美 勝也 選手(日立金属・ 初受賞)
【敢闘賞】 #92 小松 昌弘 選手(三井住友銀行・初受賞 )
 
 

~◆最終日~PHOTO~
◆準決勝(第一試合)日立金属vs日本無線より 


日本無線のベンチの様子

日本無線 #34 樋渡 大樹選手 コメント~
—準決勝(vs日立金属)を振り返って
いつも通りやるしかないと思ってみんな試合に入ったと思います。ですが、リバウンドで相手に結構取られてしまい、それで自分たちの流れに持って行けなかったと思います。
—後半立て直したきっかけは?
交代で入った選手がリバウンドに絡んで流れを引き寄せられたから。でもやはりディフェンス、リバウンド、ルーズボールのところで相手にやられてしまった。40分間、そこが続かなかったのかなと思います。勝っている時はそれが続いていたので。
—-それでも、後半が追い上げはすごかったです。
前半のうちにもう少し追い上げられていたら違っていたとは思うのですが…ちょっと遅かったですね。
—劣勢の時もベンチが声を出して盛り上げていたのが印象的でした。
苦しい時に昔は声を出せなくて僕ら(ベンチ)だまっちゃっていたんですけどそういう時でもコートのメンバーを盛り上げられるように声を出してやっていこう、と決めていました。もううるさい、ぐらいがうちのチームだと思うので。ベンチも含めてチームと思って今はやっています。
—今シーズンを振り返って
ここまで日立金属にしか負けていなくて最後も結局日立金属に負けて。(※関東実業団リーグ戦で敗戦)ただいい想いもいっぱい出来たので来シーズンは全部優勝できるようにつなげたい。個人的にも納得がいかなったのでまだまだ頑張ろうと思います。
 
 


ベンチでハイタッチに応える#7 松林 弘祐選手(左)と#34 樋渡 大樹選手(中)
 
 

惜しくも敗戦 試合後すぐに3位表彰式へ 盾を受け取る#34 樋渡 大樹選手

 
 
◆準決勝(第二試合)九州電力vs三井住友銀行より 

試合中に集まる三井住友銀行メンバー

 
 


コートに声援を送る三井住友銀行のベンチ
 
 


最後まであきらめないプレーで点差を縮める場面も 笑顔を見せる九州電力

九州電力 #8 岡 隆輔選手 コメント~

—-準決勝(vs三井住友銀行)を振り返って
心の中で勝てるだろうという想いがあったかもしれません。ですが、相手は開催地で応援もたくさん来ていて気持ちの入り方が全然違っている中でこちらは後手後手になってしまいました。
—明治大出身の加藤選手(三井住友海上)のリバウンドが相当効いたと思いますが。
そうですね。あいつにしてやられたんですよね(笑)今日えらい頑張ってて普段入らないようなシュートまで入っていて、お前、そんなキャラじゃないやろ、と(笑)まあ、でも実際にでかくて固めのリバウンドにいくような奴と競り合うような機会がなかなかなかったのでリバウンドの大切さを今回の大会で学びましたね。こうやって明治大出身の選手たちと違うチームとして対戦できるのは楽しみで面白さがあるのでどんどん実業団でもやってほしいですね。
—-その実業団バスケでやる良さを教えてください
実業団は仕事が資本。バスケは趣味の延長上ですが、みんな「ちゃんとしたバスケがしたい」という想いで実業団に入ってやっている。そこは仕事とバスケのバランスを取りながらやる、ということとバスケだけじゃなくて仕事で悩んだ時も同じチームの仲間がいるということはすごく心強い。その仲間と必死に練習をしてチームで1つになってこういった主要な大会で勝っていくというのもがいい所だと思います。
—-今シーズンを振り返って
昨シーズンは主要な全国大会を全部勝って3冠で終わりました。今年はここまで2冠を逃してこの大会に掛ける想いはみんなすごくあったのですが心のどこかで甘さが出てしまったのかもしれません。最終的に「3位」というチームとしてはとても悔しい想いをしたのでもう1回考え直して来シーズンは「チャレンジャー」として関東のチームを倒そうという気持ちでのぞまないと。実業団も年々実力が上がってきているのでそこをうちとしては自分たちのいい所を伸ばしつつ関東のチームに対応できるようなチームになっていきたいと思います。
 
 


試合の様子
 
 

去シーズン3冠から今シーズンは無冠に終わった九州電力 
どういった巻き返しを見せてくれるのか ぜひ期待したい

 
 
◆決勝戦・三井住友銀行vs日立金属 表彰式より 

決勝戦の様子
 
 

立ち上がり声援を送る三井住友銀行ベンチ
 
 


試合残り1分での3Pによるバスケットカウントの4点プレーが勝敗を決めた
優勝が決まった瞬間の様子
 
 


準優勝 三井住友金属
 
 


優勝 日立金属
 
 

三井住友銀行 #51新垣 昌彦選手、#91加藤 耕太郎選手 コメント~
—準決勝の九州電力戦について
(新垣)チームとしては一番あの試合が良かったですね。僕が入部してからこの5年間一度も勝てていなかった九州電力に勝ってしまって、少しテンションがあがってしまいました。
—来シーズに向けて
(新垣)今シーズンいろいろ疲れました(笑)膝を怪我してから1年何もできなくて、そこからもう1回バスケットができるようになってきました。ですが、今年前半は試合も出れなくてやっとここまで来たので。今シーズンは終わりましたが(ここから)スタートとして捉えてまた1年頑張ります。
(加藤)大学の時と一緒ですがスタートを取られるんじゃないか、という恐怖心が人一倍強いのでなるべく練習中とかから自分の良さを出していけるようなコンディション作りをして来シーズンを迎えたいと思います。

 
 

 
 

Written by K
Photo K

Share on Facebook
Share on Twitter

Leave a Reply