【2012インカレ】準々決勝vs専修大学~皆川選手、伊澤選手、目選手コメント掲載~

by admin on 土曜日, 11月 24th, 2012

「東日本大震災」被災地復興支援 第64回全日本大学バスケットボール選手権大会 準々決勝 vs 専修大学戦の結果を掲載いたします。


◆試合結果

明治大学 78(20-13,11-18,28-18,19-26)75 専修大学
◆レポート

【1Q】
専修大宇都のドライブから試合はスタートしたが、この日の明治大はこれまでにないくらい気迫に満ちていた。得点源宇都に対して徹底したディフェンスで攻撃を封じると、オフェンスでも西川・皆川らインサイド陣がゴール下で粘りをみせ、得点を重ねる。また、激しいディフェンスから専修大のターンオーバーを誘い、リードを奪うが、専修大も樋口のシュートで食らいつく。一進一退の攻防の中、ルーキー伊澤がコートに入ると試合が動く。皆川が意地のバスカンを決め、さらにドライブで伊澤が得点。さらに中東の3Pが決まるなど明治大ペースに。始めは専修大に取られていたリバウンドも、気合いを入れなおしたのかしっかりとキープ。その後も得点を重ねた明治大は20-13とリードして第1Qを終えた。

【2Q】
開始早々、シューター館山に3Pを決められるが、代わって入った土井が献身的にリバウンドでねばり、伊澤がシュートを決めるなど今日はインサイド陣が積極的に攻めるプレーが多い。明治大の良いプレーの連続に大いに盛り上がる明治大応援団。しかし、専修大も4年生の意地が爆発する。館山がポストプレーで鮮やかにシュートを決めると、3Pの名手は次々とインサイドで得点を重ね、じわじわと明治大を追いつめる。明治大はシュートが落ち始め、我慢の時間帯が続く。中東・皆川の得点でリードを保つも、館山の勢いは止まらず、残り1分きって31-29の2点差に。すると、館山から速攻で藤岡へのアシストが鮮やかに決まり、31-31の同点で前半を終了した。

【3Q】
後半最初の流れを掴んだのは専修大。廣島が3Pを決めると、エース・宇都がFTを確実に沈め、開始1分で31-36とリードを奪われてしまう。しかし明治大・伊澤がジャンプシュートで流れを切ると、ここで専修大がにテクニカルファール判定。この重要な場面で得たFTを打つのは安藤。見事2本沈めると徐々に流れは明治大へ。中東がオフェンスリバウンドでチャンスをつなぐと目が3Pを決め、38-38と再び同点に。その後、お互い点の取り合いとなるが、明治大エース中東が気合いのドライブ・バスカンを決めると、続いて3Pを決めてたまらず専修大タイムアウト。だが、明治大の流れは止まらず目が3P。ここでインサイド陣も奮起し、伊澤がルーズボールやリバウンドで試合を盛り上げた。最後専修大・館山にドライブを決められるも、59-49と明治大10点リードで最後の10分にのぞむ。

【4Q】
専修大の4年生が最後まで見せてくれたこの10分。まずは館山がフェイダウェイを決めると、今度は高橋が3Pを決めてくるが、ここで安藤が気迫のこもったドライブを連続で決め、盛り上がる明治大。専修大タイムアウト後も、明治大・清水がディフェンスで魅せ、スティールでボールを奪うと伊澤の速攻。続いて、皆川がバスケットカウントを決め、明治大の気持ちは最後まで途切れない。残り5分で73-60とこのまま明治大の流れかと思われたが、ここからだった。専修大が4年生を中心に怒涛の攻撃を見せ、明治大は防戦一方。ミスも出始め、残り1分半で73-69の4点差にまで追い上げられてしまう。だが、ここで明治大・中東が3P。専修大もあきらめず、館山がここから2本の3Pを決めるも、獲得したFTを安藤が2本しっかりと決め、追い上げを阻止。そして、試合終了。78-75で明治大が勝利し、2年ぶりの準決勝に駒を進めた。

 


◆BOX

* #2 目 健人 40:00 18得点 (3P5本含む) 1リバウンド 3TO 1BS
#7 森山 翔太 1:07 1TO
#10 清水 隆平 10:20 1得点 1AS 1ST
* #12 中東 泰斗 38:53 20得点 (3P3本含む) 4リバウンド 3TO 3AS 3ST
* #16 安藤 誓哉 37:40 14得点 7リバウンド 6TO 5AS 1ST
* #22 西川 貴之 9:12 2得点 1リバウンド 1ST
#50 伊澤 実孝 29:10 10得点 7リバウンド 2TO 2ST
* #51 皆川 徹 27:16 13得点 7リバウンド 2TO 1AS
#89 土井 慧吾 6:22 3リバウンド

(*:スターティング・メンバー)

◆試合速報
Twitterで試合速報を行っています。ご覧になりたい方は下記へ。
http://twilog.org/msup2011bb/date-121123

◆Photo Galley:2012インカレ・準々決勝vs専修大学~【Photo Galley】~

◆次戦の試合情報
・準決勝 11月24日(土)18:10~vs青山学院大@国立代々木競技場第二体育館

 

春の関東トーナメントで戦った専修大。
その時は流れを全く取り戻せないままでの完敗。明治大はベスト16で大会を終えた。

そこから、リーグ戦で2回対戦するも勝てなかった相手に、このインカレという大舞台で彼らは勝ってみせてくれた。

勝ってみせてくれただけではない。
この試合前の練習で「今日が今シーズンでベストの試合にしよう。」という塚本HCの言葉があったという。
そう。彼はベストゲームも見せてくれたのだ。

今シーズンはこれで終わりではない。次はインカレの準決勝だ。

きっと彼らならさらに上を行くベストゲームを見せてくれるはずだ。
1試合1試合急激な成長を遂げている明治大。
準決勝にどんなプレーを見せてくれるのか、ぜひ楽しみにしておいてほしい。

 

~◆#51 皆川 徹 選手 (2年/198cm/PF)~

—まずはベスト4おめでとうございます。今日は入り方が今までの1・2戦目とは違うと思ったのですが、自分なりにどういう風に考えてのぞんだのですか?
1・2戦は、あまり良いプレーが出来なかったんです。でも、今回は専修大ってことでゴール下の1対1も強いんで、最初からガンガン攻めていこうと。
—では、今日の試合のポイントはどこだと思いますか?
自分たちは4年生が主力ってわけじゃなくて、専修大学とか他の大学は4年生主体でやっていて…インカレに出る思いは4年生のほうがどこも強いと思うんで、その点僕らは気持ちの面で劣ってるかもしれないんですが、それでもそういう気持ちの部分で絶対に負けたくないので。4年生いなくてもやれるんだっていうところを見せて、大舞台でやれるっていうのを証明したかった。それに、リーグ戦18試合の経験を、今日のこの試合で出せればいいなと思っていました。
—なるほど。始めはリバウンドを取られることが多かったと思うのですが、長谷川選手だったり樋口選手だったりリバウンドが上手い理由ってなんだと思いますか?
ポジションの取り方とか、ルーズボールの執着心だとか、4年間培ってきたものがあるんで…。(自分が)劣っているのは認めて、付いて行ったりして、良い勝負まで持ち込めればなって…。やっぱり自分は、経験不足であっちは経験豊富で、何回もやられている部分があったんで、今日はやってやるぞ!という気持ちでいました。
—4つ目のファールの時は焦りはありましたか?
3つまでは全然平気だったんですけど、4つになったら焦りましたね。でもそこはやっぱり他のメンバーもいるんで、プレースタイルは変えずにやっていました。
—明日の準決勝に対する気持ちは?
このままチャレンジャーの気持ちで挑んで、チーム全体の課題でもあるんですけど、まずは全力で自分たちの力を出し切って相手に挑むことが1番ですね。今日以上に気を引き締めていきたいと思います。

 

~◆#50 伊澤 実孝 選手 (1年/193cm/PF)~
—今日の試合を振り返ってどうですか。
正直嬉しいです。やっと勝てたので。
(※明治大は春の関東トーナメント、リーグの2戦全てで専修大で負けている)
—関東トーナメントでの敗戦は覚えていますか。
結構覚えています。(大学に入って)最初の方にやったので。
—その時はどういった気持ちでしたか。
関東トーナメントの時は、全く歯が立たないみたいな感じでしたね。勝てるのかな、という気持ちでした。
ただ、リーグ戦で最初に対戦した時は、接戦ができたので練習でやってきたことが出せるようになったんだなと思いました。2戦目はみんな前の日の拓殖大の負けを引きずっていたこともあって、試合にあまりならなかったんですけど、今日は全体的にいい感じにできたので最後追いつかれてしまいましたが、勝ててよかったです。
—今日の勝利はインサイド陣の貢献が大きかったと思うのですが。
インカレでの最初の2戦であまりインサイド陣が仕事ができていなくて。(今回のインカレでは)外が当たっていたので、それにインサイド陣も続いていかないといけない、と思っていました。今日は(仕事が)出来て、それが結果につながったのでこれが自信につながって、次につなげられればいいです。
—ベスト8決定戦の仙台大戦の後、インサイド陣だけ練習があったと聞きました。その時、何かインサイド陣だけで話したことなどあったのですか。
話すというよりも、個々で高めていったという感じです。
—リーグ中、シュートがなかなか決まらない時期がありましたね。
その時は、(怪我の影響で)体の中のバランスがくずれていて。新しく出てきた怪我だったので、その痛みに慣れていなくて。それにだんだん慣れてきたので入るようになったんだと思います。
—なるほど。今日は専修大DFに止められて、あわや24秒かと思いましたがかわしてバンクシュートを決めましたね。
あれはもういいや、と思って打ちました。このままだと(明治大の)流れを切るなと。だから、行くしかないと。だから、入ってよかったです。

 

~◆#2 目 健人 選手 (3年/191cm/SG)~
—関東トーナメントでのことは覚えていますか。
ボロ負けでしたね(笑) 何にもできませんでした。
リーグの第一戦目では、前の試合で自分と徹(皆川選手)があまりよくなかったこともあって、初めから出れなくてメンバーが揃わない中での試合。2戦目は前日最終試合で、その後練習してから東海大キャンパスでの1試合だったのでほとんど休めなくて。だから、今回初めて自分たちの一番いいコンディションの中で真剣勝負ができるってなって。だから、勝てたのは嬉しいですね。あとは、長谷川さん、館山さんとか専修大には仲の良い人たちが多かったので最後にインカレで対戦できてよかったです。
—今話に出ましたが、マークについていた館山選手の3Pを本当にすごかったですね。
あれは…止められないです(笑)
—そういった4年生が多い専修大に勝利したからには次も頑張らないとですね。
そうですね、だから次も勝つしかないです。
明治大の4年生に対しても今は文哉さん(佐藤選手)しかいないですけど、その他の4年生も試合見に来てくれたり、連絡くれたりしますし。なんだかんだで自分の中で4年生たちの存在は大きかったから。去年自分が追い込まれてる時とかも、いつも向こうから話を聞きに来てくれたりしてくれて。だから今ここにはいないけど、いい形で恩返しをしたい、という気持ちは持ってやっていますね。

 

Written by K
試合速報 R&M
Photo K

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