【2014関東リーグ戦】第5週~今求められるチーム力。敗戦から学ぶ明治大に足りないものとは?~

by admin on 土曜日, 10月 4th, 2014

第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 第5週目の試合結果を掲載いたします。



◆試合結果・第9戦

明治大× 54(12-13,16-21,15-24,11-21)79 ○拓殖大

◆レポート

【スタート】
明治大…#12中東・#5曾田・#50伊澤・#51皆川・#55吉本
拓殖大…#14大垣・#23バンバ・#24満島・#39成田・#99赤石

【前半】
明治大は伊澤のシュートのみで5分が経過。だが拓殖大も決めきれず4-5とロースコアで試合が進む。すると、曾田や中東が3Pなどで粘りをみせてなんとか1点差で1Qを終える。
2Q序盤は点の入れ合いで拮抗するも、明治大の得点が止まると、拓殖大大垣の3Pを皮切りに一気にリードを広げる。
すると、ターンオーバーからバンバに速攻ダンクを決められ明治大はたまらずタイムアウト(残り3:04,21-31)
ようやく曾田の3Pが決まり、拓殖大満島からアンスポをもぎとって一気に明治大のペースにいくかと思われたが、細かいミスが出てしまい追いつけず、6点ビハインドで前半終了。

【後半】
伊澤の3Pが2本決まって反撃開始といきたいところであったが、拓殖大もOFリバウンドから押し込むなどゴール下での強さをみせ明治大を引き離す。
シュートがなかなか決まらず苦しい時間帯が続く明治大。拓殖大は成田の速攻も決まり、リードを広げて最終Qへ。
4Qに入ってからも拓殖大の勢いは止まらず、明治大は田中井がDFで健闘をみせ、14点差まで追いつくが反撃もそこまで。
最後まで明治大の流れを作れず拓殖大に完敗。3勝6敗で前半を折り返した。

 



◆試合結果・第10戦

明治大× 53(16-17,16-13,13-12,8-16)58 ○慶應義塾大

◆レポート

【スタート】
明治大…#12中東・#5曾田・#50伊澤・#51皆川・#55吉本
慶應義塾大…#4伊藤・#5吉川・#6権田・#13福元・#22サワ

【前半】
慶應大サワ・福元の3Pでリードを許すが、明治大も曾田・中東の3Pで追いつき、皆川のゴール下で逆転に成功。
そこから一進一退の攻防が続き、田中井のフリースローで明治大がリードするも慶應大権田にブザビジャンパーを決められて1点ビハインドで1Q終了。
大元のバスカンなどでリードする慶應大。明治大はターンオーバーも多くなかなか良いリズムが作れない。
しかし、吉本の連続3Pで2点差まで追いつくと、皆川のジャンパーで同点に。さらに伊澤が気迫でボールをもぎとりシュートを決め明治大リードで前半終了。

【後半】
明治大の良いDFの流れから、吉本の連続3Pで42-36とリードを広げる。
後半明治大のアンスポで流れを持っていかれそうになるも、なんとか攻撃を防いで3点リードで最終Qへ。
4Qに入ると、この試合好調の慶應大サワの連続得点で逆転を許す明治大。
中盤両チーム得点が止まってしまい慶應大リードのまま時間が進むが、残り1:44で中東がリバウンドをタップで押し込み2点差まで追い上げる。
2点ビハインドのまま40秒をきると明治大はファールゲームに。しかし、きっちりフリースローを決める慶應大に対し明治大のアウトサイドシュートが決まらずタイムアップ。
1周目のリベンジをと意気込んで臨んだ試合であったが慶應大に粘られ悔しい敗戦となった。

 

~苦悩する明治大が抱える問題と光~
 
 

2戦とも苦しい試合だった。
 
 
拓殖大が波に乗れないままロースコアで試合が進むと、明治大もそれに付き合うかのようにペースが上がらず前半終了。
後半に入ると拓殖大のシュートが当たり始め、一気につき離されてしまい、そのまま追い上げることも出来ずに完敗。
慶應大戦は明治大のアウトサイドシュートが決まっていたこともあってリードする展開になるも、
終盤で慶應大に逆転を許すと、そのままずるずると後退し逆転できずに敗戦。
20140928_bench
 

明治大がリーグ戦8戦の間に積み上げてきたものが音を立てて崩れた気がした。
もしくは、積みあがってすらいなかったかのような錯覚に陥った。

 

明治大は今年苦しいチーム状況にある。
わずかな期間で編成されたチーム力には限りがあることを承知の上で、このリーグ戦中に何かを掴んでもらいたいというのが本音だ。
しかし、この2試合の明治大には「自分がこのチームを勝利に導いてやる」「何がなんでも4勝目をもぎとってやる」
といったような強い気持ちが見えなかった。

 

すべてがかみ合わず、空回っていた。明治大の良いところが出ていなかったわけではないが、悪いところの方が目立ってしまった。
のらりくらりどうにか勝てるだろう相手など1部にはいない。
一試合一試合全力で自分たちの力を出し切らなければ勝てないのが現実なのだ。

 

個々の能力で勝てるなら明治大の力は充分あると思う。
やはり鍵となってくるのは「チーム力」なのだ。20140928_bench2
今季の明治大には圧倒的にコミュニケーションが足りない。
コートに立っているメンバー間ではもちろん、外での声掛けも少なくなっているように感じる。
その雰囲気の中だから、シックスマンとして出ているメンバーが上手く融合できずにその力を発揮することが出来ていない状況になってしまう。
自分のことだけで精一杯ではなく、もっとチームを繋いでまとめてくれる力が今必要だ。
その力は現状のスターターだけではなく、ベンチ・応援席にいるメンバー誰だっていいのだ。
塚本HCも「寡黙な選手は明治にはいる。もっと情熱的な選手が欲しい。」と言うように、そこで台頭してくるような強い気持ちをみせてくれるメンバーがいるならば、明治大はさらに強いチームになるだろう。

 

下を向いて試合している姿を見たいわけじゃない。
もっとバスケットボールを楽しんで試合して欲しい。
応援してくれるたくさんの方たちのためにも、残りの試合で選手一人一人の強い気持ちをみせて欲しいと切に願う。

 

 
 

Written by R
試合速報 K
Photo R

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